札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科女医のSatokoです。
アメリカにいるので、こちらの皮膚科の情報も収集しているのですが、
アメリカ皮膚科学会(AAD)で偶然こんな記事を見つけましたので、ご紹介します↓
https://www.aad.org/public/skin-hair-nails/younger-skin/selecting-anti-aging-products
どうやってアンチエイジングのスキンケア製品を選ぶべきか?について書かれています。
一字一句訳すと長くなるので、多少意訳しています。
(番号は記事と対応しています)
1.日焼け止めと保湿剤から始めましょう
日焼け止めと保湿剤は、自分で買うことのできる最も効果的なアンチエイジング製品です。
これらを毎日使うことで明らかに違ってきます。
日焼け止めを買う時は以下の条件を満たすものを選びましょう。
・幅広い波長に対応すること
(注:UVA、UVB、ロングUVAのことを言っているのだと思います)
・SPF30以上
(注:実はSPF30を超えるとほとんど効果は変わらないと言われています。
わかりやすく言うと、紫外線カット率が95%か98%か、みたいなことです。
数字よりも、塗り方・塗る回数の方が重要だと個人的には思っています。)
・ウォータープルーフであること
保湿剤を使うことで、細かなシワを最小限にすることができます。
保湿剤はとても効果があり、アンチエイジング製品の中でも隠れた要素なのです。
日中外で過ごすときには、幅広い波長に対応したSPF30以上のもので、汗に強いものを塗りましょう。外にいる間は、2時間ごとに塗り直しましょう。
2.1つのお悩みにフォーカスしましょう
保湿剤と日焼け止めを数週間塗ると効果が出てきます。
それでも残っているお悩みがあった場合…例えば、シワや濃いシミなど…
お悩みを1つに絞り、それに対応した製品を見つけることで、最高の結果が得られます。
理由は以下の通りです。
・肌の老化の兆候すべてを治療できる製品はありません。
・2つ以上のお悩みに対応する製品を使うと、肌に刺激が出て、老けて見えます。
3.肌のタイプに合った製品にしましょう
オイリー肌の人はオイリー肌用の製品を、敏感肌の人は敏感肌用と書かれた製品を選びましょう。
万人に合った製品はありません。
4.次の条件を全て満たすものを選びましょう
・アレルギーを起こしにくいもの
(注:日本でいうと、パッチテスト済などと書いてある製品です。
それでもアレルギーは起こりうるのですが、より安全です。)
・ノンコメドジェニック製品(ニキビを作る原因にならないもの)
・消費者に対応する窓口があること
5.高望みはやめましょう(現実的な期待にとどめる)
一晩で10歳若返るとか、全てのお悩みが立ちどころに減るとか、そんなうまい話はありません。
アンチエイジング製品はマイルドな結果しか出せません。
クリームを塗るだけではフェイスリフトはできません。
(その次のTIP:の部分は、アメリカの制度に基づいたものなので割愛します)
6.予算に合ったものを選びましょう
値段が高ければ高いほど良い結果が得られると考えるのはもっともですが、
効果のあるアンチエイジング製品はどの価格帯にも存在します。
一度製品を選んだら、皮膚科医が患者さんに伝えているコツに従って、その製品から最大の効果を得られるようにしましょう。
いかがでしたか?
日焼け止めと保湿が大切
化粧品に過度な期待はしない
ということですね。
私のスキンケアは、どうやらアメリカ式のようです
ただ、一つ付け加えておきますが、
アメリカでは、美容医療が一般に広く浸透していることもあり、
こういった書き方になっているのかな、とも思います。
つまり、病院やクリニックに美容の治療を受けに行くのが当たり前、という認識です。
(もちろん、保険外なので、全員が全員受けられるわけではありませんが…)
あと、前にも書きましたが、アメリカの方って普段あまりメイクしていない人が多いんです。
だから、化粧品にあんまりこだわっていないのかな?と個人的には思ったりしています。
日本人の方が化粧品好きですし、私みたいにノーファンデ派は本当に少数だと思います。
文化の違いもありますので、これが絶対!というわけではないのですが、
私と同じような考えの記事だったので、ご参考までに投稿してみました。
他にも関連記事がありましたので、また後日ご紹介しますね。
よろしければこちらの記事もお読みください↓
■化粧品が苦手な私は、保湿剤だけを使っています
■保湿剤の問題…最近取り上げられていますね
■日本とアメリカでは、美容の治療方法も少し違います