札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科女医のSatokoです。

 

今でこそ、アメリカでできたお友達から

「さとこさんの肌って透明感があるけど、何を使っているの?」

と聞かれることが多くなりましたが、

実は私自身、長いこと肌やスキンケアに悩んでいたんですよねえーん

 

ブログの自己紹介欄にも書いているのですが、

化粧品でのトラブルを起こしやすかったんです。

 

すぐにヒリヒリしたり、赤くなったり。

乾燥もひどくて、でも化粧品を付けるとしみたりもするし…

どうしたものかと思っていました。

 

もちろん皮膚科医ですから、使うものはしっかり選んでいました。

学会でサンプルが配られている、きちんとした会社のものです。

 

それでも、ちょくちょく不調に見舞われました。

皮膚科医なのに、自分の皮膚もメンテナンスできないなんて…

 

そんな中、ある年、美容皮膚科学会に参加しました。

 

美容皮膚科学会で配られるものなら、きっと大丈夫!と

1日目の夜にサンプルを使ってみたところ…

 

ものすごく皮膚が赤くなってヒリヒリして、このままじゃ学会2日目行けない…ガーン

絶望的な気持ちになりました。

 

その化粧品の質が悪かったわけではないと思います。

採用しているクリニックもたくさんありますし。

 

ただ、そのことがトラウマで、

こんな私に美容を語る資格はない、

化粧品を使えない私は美容皮膚科医には向いていない、

そう思い始めていました。

 

何となく、あきらめていたんですよねダウン

 

外来で普段皆さんに勧めている化粧品を使って、

悪くなりませんように・・・と願う日々でした。

 

 

そんな私に転機が訪れたのは、次女を出産した時です。

2人の娘とのお風呂あがり、おむつをつけて、髪を乾かし、服を着させて…DASH!

 

自分のスキンケアなんて、構ってる場合ではありません。

面倒くさくなって、学会でもらった保湿剤Cetaphilだけを顔に塗っていました。

ただ、それだけです。

それだけですが、そこから私の肌の不調は改善していきました。

 

↑アメリカのスーパーで売っている保湿剤たち。

上段中央のCetaphilが、私のスキンケアを見直すきっかけになりました。

 

そこから、いろいろと勉強し、師匠と呼べる先生方にも出会え、

スキンケアを工夫・改良していきました。

(話が長くなるので、改めて別な機会に書きますね)

 

そして結局、石けんで落ちるファンデーションを使うようにして、

夜は石けん洗顔+保湿剤1つ、

朝はぬるま湯洗顔+保湿剤(冬のみ)に落ち着いたのです。

 

そんな折、アメリカに来ることになりました。

 

アメリカのファンデーションはきっと合わないだろうと思った私は、

日本で気に入ったものを持っていこうと思ったのですが、

一度に大量に持っていくと税関で抜かれてしまうんですよねあせる

 

ネットで実家宛てに注文してこちらに送ってもらうこともできるのですが、

輸送費が商品代より高くなってしまうこともあり、

そんなにしょっちゅう送ってもらうわけにもいきませんでした。

 

一部クリニック専売品も使っていたので、それはあきらめざるを得ず・・・

 

そうこうしているうちに、どうせ誰も知り合いいないし、と

思い切ってファンデーションをやめ、日焼け止めだけにしてしまいました。

 

最初抵抗があるかと思いきや…

私の場合、ノーファンデでも大して変わらなかったんですよね(笑)

(もともとメイクが得意ではなかったので汗

 

むしろ、目や口の周りの小じわが目立たなくなり、

夕方の化粧崩れを気にしなくてもよくなり、

日焼け止めの塗り直しをしても、厚塗り感がなくなりましたラブラブ

 

(BBクリームや日焼け止めパウダーで塗り直しをしっかりしていくと、

時間とともに目元の小じわに入り込んでいって、

厚化粧感が出てしまうのが悩みだったんですよねえーん

それと同様、しみを隠そうとコンシーラーをたくさん塗って、

かえって目立ってしまう…とお悩みの方も多いのではないでしょうか?)

 

今の私は、ファンデーションは使わず、

お湯で落ちる透明な日焼け止めだけを付けています。

(石けんで落ちるポイントメイクはしています)

 

そして、洗顔後は、乾燥対策として自分に合う保湿剤1種類だけを使って終わりです。

Cetaphilも使っていましたが、今はお試しでEucerin(写真2段目)を使っています。
(アメリカでは、保湿剤は処方箋薬でないので、薬局で買います。)

 

そして、皮膚の乾燥や赤み、ヒリヒリともサヨナラすることができましたビックリマーク

 

ここアナーバーは、ちょうど札幌と同じ緯度で、気候もほとんど同じです。

もちろん湿度や水質が違うとか、細かい差はあります。

 

それでも、私の肌の悩みや不調がなくなったのは、

スキンケアとメイクを見直したからだと、はっきり確信しましたひらめき電球

 

お友達が「透明感があっていいな」と言ってくれますが、

透明感というより、透明です。

色の付くものを何も塗っていないからです。

 

もちろん、真夏に子どもとテニスをするとか、プールに行くとか、

そういう時は別で、汗に強い日焼け止めを塗ったりしています。

日焼け止めはTPOに合わせて変えていますが、基本コンセプトは一緒です。

 

素肌に自信が持てて、肌のトラブルからも解放されて、とても快適になりました照れ

 

もちろん、細かいシミとか、年齢相当のシワとか、ニキビ跡の赤みとか、

そういうのはあります。

でも、美容医療を勉強するにつれ、

そういった悩みは治療で改善させることができるとわかりました目

 

誤解のないように書いておきますが、

全てのファンデーションや化粧品がダメなわけではありません。

きちんと選べば、ファンデーションをいきなり断ち切る必要はありませんし、

美容皮膚科で扱っている化粧品には、質が良くてきちんと効果がでるものもあります。

 

ただ、私のように、化粧品が苦手だったり、使えなかったりする人でも、

違うアプローチから、自信の持てる素肌を手に入れることができると実感しましたニコニコ

スキンケアのコツを押さえれば、保湿剤1つでも、悩みを最小限にすることができます合格

 

今までの自分の経験を活かし、

日本に帰ってからは、そういった方々のお手伝いができればと思っています。

 

長くなってしまいましたが、

自分の悩んでいたこと、周りの方の悩んでいることを基に、

いつかきちんとスキンケアについてお伝えできたらと考えています。

 

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