梅雨の終わりの断続的な豪雨が続いているが、梅雨の晴れ間にはあちこちで蝉の鳴き声が聞こえる。実質上梅雨は明けていると言える。
ユーミンのアルバム「悲しいほどお天気」(1979年)に「丘の上の光」という曲がある。とても静かな曲でちょうど今の時期を歌ったもののようである。
昨日、豪雨の中大分県を運転していて特にエンディング部分の歌詞が印象に残った。
「丘の上の光」
すみれ色のまま夕暮れを止めて
新しい自転車で高原をすべる
夏へ急ぐ空 おだやかに翳り
このまま二人ずっと漕いでゆきたいの
いつしか今日の日も想い出に
少しずつかわる
今 大事なのは前をゆくあなたが
綺麗なシルエットになっていること
向かい風そっと ほほつねってみて
愛し始めた気持 まぼろしかどうか
いつしか 今日の日も想い出に
少しずつかわる
すみれ色のまま夕暮れを止めて
流れる雲のように丘へ上ぼるまで
ひととき神様 息をかけないでね
素敵な光ほど移ろうのだから
この歌詞中の「移ろう」だが、広辞苑の「②状態が変化してゆく、盛りが過ぎる。または③色が変わる。」の意味だろう。
堅い言葉で言えば「変遷」。「変遷」を意味する英語には change, transition の他に vicissitudes というやや難しい単語がある。英英辞典の定義は以下の通り。
Vicissitudes:
You use vicissitudes to refer to changes, especially unpleasant ones, that happen to someone or something at different times in their life or development.
人の人生や物事の発展の過程の様々な時期に起こる変化、特に不快な変化(栄枯盛衰)。
https://ameblo.jp/sasurai-tran/entry-11056407824.html
https://ameblo.jp/sasurai-tran/entry-12728246211.html
「♪♪~月日は移ろいやすくやすらぎなら信じよう~♪♪」は「身も心も」の一節だ。