冒頭の写真と本文とは関係ありません。またこの写真は以前の記事からの転載です。

 

既に昨年末の時点で、京王、東武(有料列車一般列車)、小田急、JR各社(北海道・東日本・東海西日本・四国・九州)、東急東京メトロ及び西武のダイヤ改正が発表されていますが(リンク先をクリックすると、当ブログの該当記事にジャンプします)、京成もダイヤ改正を発表しました。しかしこれらの会社がJR各社に合わせてか改正実施日を3月12日としているのに対し、京成はこれら各社よりも早い2月26日に実施することになっています。

とりあえず、京成大本営の発表のリンクを貼っておきましょう。

 

2022年2月26日(土)ダイヤ改正を実施します 「スカイライナー」青砥駅停車を日中60分間隔に 乗り換え利便等の向上を図ります

(PDFファイル注意)

 

以下引用開始
京成電鉄(本社:千葉県市川市、社長:小林 敏也)では、2022年2月26日(土)にダイヤ改正を実施します。これにより、土休日ダイヤは2月26日(土)から、平日ダイヤは2月28日(月)から変更となります。
今回のダイヤ改正では、一部スカイライナーの青砥駅停車を正式なダイヤとし、押上・都営浅草線・京急線方面から成田空港へのアクセスを更に充実させます。また、生活様式の変化に伴うお客様のご利用状況を踏まえ、一部列車の行先・種別を変更し、乗換利便を向上させるとともに、列車本数を見直します
(後略)

以上引用終了

 

今回の改正で注目されるのは、以下の3点。

 

① スカイライナーの運転間隔を一部修正

② 一部列車でスカイライナーの青砥停車を恒常化

③ 日中の本線特急を快速に変更

 

順次見ていきましょう。

まずスカイライナー関係ですが、今回の改正を機に一部運転間隔が修正され、夜間の不等時隔が修正されます(①)。そして3本に1本が青砥停車とされ、押上線方面からの利用も可能になります。ただし青砥停車は全列車が対象ではなく、概ね1時間に1本停車することになります。青砥駅基準だと、1時間ヘッドということに。これは、以前スカイライナーの利用向上策としてとられていた青砥停車について、列車を限定して恒常化したものです(②)。

 

それよりも鉄道趣味界で驚きをもって迎えられたのは、日中の本線特急の快速格下げでしょう(③)。これは、上記大本営発表だと以下のように説明されています。

 

日中時間帯における本線の「特急」を「快速」に変更し、特急通過駅における乗り換えの利便性を向上するとともに、下りの「快速特急」は京成高砂駅にて「アクセス特急」成田空港行、上りの「アクセス特急」は青砥駅にて「快速特急」京成上野行と接続し、京成上野・日暮里~成田空港間の速達性を確保します。(赤字は管理人)

 

「特急通過駅における利便性向上」などと謳われていますが、これって要するに「停車駅を増やして列車を一本化してトータルの運転本数を減らす」ということです。これは京王が準特急を特急とすることや、西鉄が昨年のダイヤ改正で平日日中の特急を急行に格下げしたことと軌を一にしています。

そして停車駅を増やすということでは、平日夜間にはこのような変更も。


平日の夜間における、都営浅草線から京成成田方面へ向かう「快速特急」の一部列車の種別を「特急」に変更し、京成佐倉~京成成田間の各駅へ乗り換えなくご利用できるよう変更します。

 

かつて特急を京成佐倉-京成成田間各駅停車にして、快速(京成津田沼以遠各駅停車)を京成佐倉折返しにしたとき、これで列車キロ数を削減したと話題になったものですが、今回は日中だけとはいえ、特急の快速格下げですか…。これは鉄道趣味界から非難囂々で「スカイライナー誘導ではないか」「アクセス特急は本数が少ないので利便性が落ちる」などという指摘がなされています。

管理人も今回のダイヤ改正が「スカイライナーへの誘導ではないのか」という指摘には同意せざるを得ないのですが、そこはやはり、料金収入も見込めて客単価も高いスカイライナーを利用してほしいという会社の思惑が見て取れます。それでなくともコロナ禍の折、海外旅行客が激減していますので、このような方針の転換はやむを得ないところ。ただし、現在の成田空港の利用客の多数は格安航空会社(LCC)の利用客であるため、彼らがスカイライナーの料金相当額の支出を是とするかは、かなり難しいのではないかと思いますが…。

 

こちらも他社と同様に「減量」となると言って差し支えない、京成のダイヤ改正。京成は特に海外旅行客が激減してしまって厳しくなっていますが、何とか頑張ってほしいものです。

 

【おことわり】

当記事は01/27付の投稿とします。