HUNTER×HUNTER No.401 感想 | ばんぶーのブログ
2024-10-07 11:20:20

HUNTER×HUNTER No.401 感想

テーマ:H×H感想 3rd


はじめましての方は はじめまして!

そうじゃない方はやっほー!

どうもはんぶーなのだ!

 

----動画版なのだ!-----

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2年弱振りの再開喜ばしいですね!

そして嬉しい誤算だったのが、そのままジャンプでの掲載でしたね。

前回の休載時の告知から、ジャンプ以外での掲載と思っていたけど、


9/29の冨樫先生のXを見る感じだと、今回は10週連続掲載じゃなくて、掲載は原稿の進みを見ながらいずれ隔週とか月1~2回掲載になるっぽいですね。


そういう意味の“今後は週刊連載ではない掲載形態”って意味だったか。

失敗、失敗。。。

 

そして…先日出た38巻だけど…、、、


表紙、もうちょっと気合入れたのが欲しいなぁと思ってしまった…。

これまで表紙のキャラクターに巻数を入れることなかったから、たぶん…今年の3/1に亡くなった鳥山先生のドラゴンボールの表紙をオマージュしていて、ゴンの拳も“パンチ”じゃなくて“感謝の正拳突き”を表しているとは思うんです。。。

 

でもそれなら、鳥山先生というとマシンデザインがすごいイメージがあったから、王子達が色んな乗り物(それも各々の霊獣っぽいデザイン)に乗って競争している表紙みたいな気合入れたのが欲しかったなぁ~…と思ったり思わなかったり…。。。

 

まぁ、カラー原稿中の姿勢がいつもと違っていたことが原因でまた腰の調子を悪くされて、カラー原稿嫌いって仰っているから…、お口にチャックします(ガバった後だけど)。。。

 

■色々話が変わって来る件

第5王子ツベッパの私設兵であるロンギは、ビヨンド=ネテロの娘念能力者、そしてヒュリコフが目を付けていた隠れ念能力者であった。
ビヨンドの子は少なくとも10人以上乗船している様子であり、可能性は王子の側近(私設兵)だけではなく、王妃の側近(王妃所属兵)や従事者、カキン軍人、それどころか一般の乗船客すらもありうるのかと思われる。

 

ビヨンドの子供達には呪いの様な強力な念が舌の裏(視るには凝が必要)に刻まれており、高名な念能力者によると印が憑いた者の死後に発動し、標的を“詛”撃し呪殺するものの様である。

 

ビヨンドの目的は明確には分かっていないが、カキンの中枢に食い込める様に何人もの子供を仕込むなんて、第1王子(“他人”)の為に
―用意周到で狡猾で強欲なビヨンドが―
それだけの労力を割くのは到底思えない。

王位継承戦に参加している王子の中の誰かがビヨンドの子で、呪いを掛けられた他の子供達はその王子を勝たせるための駒にされたとロンギは考える。

 

ロンギのクラピカに持ち掛けた契約は、

1.第5王子ツベッパと、第14王子ワブルおよびオイト王妃との和平協定

そして、ロンギの個人的な契約として

2.第5王子ツベッパが離脱―

  継承者がツベッパとワブルの2名になる―

  ―までにビヨンドの本命の子を探すこと(王子の中に該当者無しと判明でも可)

 

―ロンギの目的は“本命の子”が王子ならば、自らの手で始末すること

…これ、滅茶苦茶複雑になってしまいましたな。

カキン王位継承戦、(後半の)ビヨンド逃走の阻止、クラピカとツニキ(ツェリードニヒのこと)の因縁、旅団とヒソカの因縁、サイマジョ事件の犯人、マフィア達の抗争(モレナの造反)、旅団の真の目的、ビヨンドの王位継承戦への介入(NEW)

気になったところを順番に行きましょうか。

 

■王位継承戦の目的が変わる

これまでは、ビヨンドが暗黒大陸探検に行くためにカキンに協力をしてもらう代わりに、カキンをV5に加え、かつ新大陸の開拓者たる名誉を歴史に刻ませてあげるっていうギブアンドテイクの関係だと思っていたんですよね。

 

だからBW号という20万の贄積む箱舟も、

ビヨンドからのカキンへのプレゼントの1つかと思っていたんだけど、

王位継承戦への参加資格がナスビーの正室の子であること(=ナスビーの子である必要はない)ってことが鍵になって王子に自分の子供を紛れ込ませているみたいだから、ビヨンドは王位継承戦にノータッチどころか、ガッツリ関わって来てますやん。

 

王位継承戦の意味も当初は、


謎の装置の中央のポッドの周囲に14基の棺があり(王子は全員で14人)

かつナスビー自身がもう儀式の一部で役割があるっていうことから、

 

1.より強い次代の王を作る
→王継承戦勝者の王子に、前回勝者のナスビー含め、敗退王子の力を注いで強くする

 

2.王位継承戦は実は初代カキン王が生き続けるための儀式

→現在はナスビーの中に初代カキン王の魂があるが、勝者の王子が中央のポッドに入りナスビーが周囲の棺に入ると、各王子が得た力と共にナスビーの中の初代カキン王の魂が乗り移る。

―みたいな2パターンを考えていたんだけど、ビヨンドが積極的に関わっているとなると、
 

3.今回の王位継承戦はビヨンドが強い子を得るためのもの 

→ビヨンドは絶対暗黒大陸探検を成功させたいだろう。

 すると古代からカキンが少しずつ力を高めながら継承して来た力を得た子が、暗黒大陸探検に参加してくれるなら―心強いだろう。

 でも…、子供が協力してくれるとも限らないよね。

 それにロンギ曰く“ビヨンドは強欲”なんだよね。

 

 ビヨンドの見た目はこれまで若くは見えたけど、今週のビヨンドはどこぞやの教祖の様に老いぼれにも見え、実際若くても70歳超。

 念能力者としてのピークは恐らく過ぎてしまっているとも思われる。

 

 過去のビヨンドのルートは“究極の長寿食”と言われるニトロ米があるエリアからは遠すぎるから、食べれても居ないだろう。 

 となると…?

 

4.2の派生でビヨンドによる王の力の簒奪?

→ギニューのチェンジの様な能力、

 ちょうどハルケンの様な能力で、継承戦勝者とビヨンドの肉体を入れ替えられたら肉体が若返るだけじゃなくて、

 
 カキンが引き継いで来た凄まじい力も得られるよね…。

で、ここからが問題。
ビヨンドがやろうとしていることが“乗っ取り”だとして、それをナスビーが知っているのかどうか

ナスビーを操作しているっていうのは守護霊獣の性質的に無理そうにも思えるけど、ビヨンドの暗黒大陸探検が50年前で、カキンで起きた謎の無血革命(真林館事件)が30年前

ロンギは、ビヨンドは「先ず…偽装結婚させました(30年ほど前)」と話しているけど、ビヨンドは20年近く何してたんだろうね。

ロンギの調べで分かったのが30年前ってだけで、実際はもっと前から始まっていた可能性もあるのではなかろうか。

 

そうすると、前回のナスビーが勝った継承戦がいつかって分からないけど、ナスビーに霊獣前が憑く前に接触出来ていれば操作出来るよね、たぶん。

こっちはナスビーは自分が操作されていることに気づいていないっていうパターンで、(カキンに対して)無自覚な裏切り者になってしまっている状態。

 

対してもう1つのパターンが、王になる前にビヨンド側と何かと引き換えに契約して、(カキンに対して)自覚のある裏切り者の状態。

たぶんアメーバにBAN食らうから貼れないけど、ナスビーの霊獣っておっぱいだらけなんだよね。

“どんだけ性欲強いねん”とも思えるけど、乳首の感じからたぶん経産婦というか授乳経験者だと思うんだよね。
(ワンチャン、ナスビーが赤ちゃんプレイ大好きでナスビーの相手すると皆ああなるっていう可能性もあるけど)

 

だからもしかすると、あれだけの数のおっぱいに育てられた、つまり頻繁に乳母が変わる様な過酷な環境・弱い立場に居て、かつナスビーは王位継承戦時幼かったんじゃないかと思ったんだ。

そんな時ビヨンドに、
“助けてやろうか?”
“来たる時までは…幸せで自由気ままな王様やらせてやるぜ?”

って唆されて、今回みたいに念を使った契約みたいのを結んでしまっていたら、

“果報は寝て待て”

っていうのは、自分は逃げ隠れていただけで、ビヨンド達が裏から協力してナスビーを王に据えただけかもしれないよね。

 

そして、ロンギは本命の子は王子の誰かのハズって考えているみたいだけど、

“今回”の王位継承戦の条件がナスビーの正室の子であること(=ナスビーの子である必要はない)と、BWに乗船し出港セレモニーに参加した者に限るってことは、“王子である必要もない”ってことなんじゃないの?

ツニキは何人位参加の予定?と聞いて、

ヌグイ(?)は
“恐縮ですがセレモニー直前までお教えする事が出来ません”
って話していたけど、
セレモニーの前、もしくはその最中に“何人で王位継承戦するか”言ったのかなぁ…。
ヌグイは嘘をついちゃいけない縛りがあったなら、ヌグイを王子達と接触させなきゃ良いだけだし、王子が自分の私設兵に聞いても、
“お楽しみは取っておいた方が良いかと思われます”とか、
“既に目にした王子は何人か居ますが、全容は把握できておりません”

とかで躱せちゃうもんね。

だから、可能性としては

“壺から卵を受け取った15人目の候補者”が居るのかもしれない。

霊獣は絶状態だと姿が出せないため(=AOP型、カミィの例から)、AOP型。


“絶”状態でずっといるのは危険だし自分が念能力者であると公言する様なものだから、非能力者が垂れ流す程度の微弱なオーラの状態で居れば周囲にも念能力者だとはバレず、かつメモリの関係で霊獣も具現されない。

 

ただその一方で、あの壺には血の証明として血を垂らす必要があるんですよね。

初代カキン王が創ったという壺で証明するとなればカキン王の血でしょうし、正室の血筋じゃ何の証明にもならないから卵を授かっていない15人目の候補者がいるのかもしれない。
 

まぁその一方で、ナスビーの王継承戦の時にビヨンドが参加を妨害した王子が居て、参加出来なかった故に

軍に命を狙われることになるけど、ビヨンドが身代わりとかを立てていて、元王子はどこかで生き延びていたとしたらどうだろう。。

当然、人の目から隠れる様に、陽の目を浴びることがないような場所で暮らすのだろう。

ちょうどオイトさんは貧しい家の出身でしたね。


霊獣出てない王子として

ワブルが浮かぶが2つパターンが考えられる。

 

1つ目が、ワブルはナスビーの子で霊獣も授かっているが、半覚醒状態とは言え過度の疲労を避け様と本能的にAOPを抑えているため。
まず、王子達は念には完全に目覚めてはいないとは言え、卵により体が念能力者としての変化を起こしていると思われる。

霊獣が出るためにはそれなりの量のAOPが必要で、非能力者が垂れ流す程度では足りないだろう。
 

つまりいくら霊獣を授かったとは言え、出せないのでは意味がないから、卵には念能力者としての成長を促すための多大な栄養が含まれているのか、受領後は体外に出せるオーラが増えていると思われるのだ(恐らく半覚醒状態)


今回新生児の例が示されたけど、まだ幼く生命力(オーラ)の乏しいワブルが本能的に過度の疲労を避けようとしているなら、絶までは行かなくても霊獣が出ない程度までAOPを抑えているためにメモリ不足で霊獣が出せないだけなのかもしれない。
 

対するもう1つが、ワブルがビヨンドの子という考え。

オイトが自ら望んでビヨンドの子を授かったにしては、モモゼ暗殺時の反応はクラピカの能力のヒントをバビマイナに知らせる可能性もあり、仮に自分の能力だと思わせたとしても能力者だとバレない方が良い様に思われる。
そのため、オイトは操作などされてビヨンドの子を身籠ったという立場なのだろう。

(まぁ、バビマイナがビヨンド側でお互い知っている関係なら話は少し変わって来るけど)

 

ここからさらに分岐して、

ワブルは卵を授かっていないが故に霊獣が出ていないとも採れるし、

実はオイトが先程触れた流れで王族の血筋をもつため、ワブルも霊獣を授かっているが呪いが掛かっているが故にオーラを本能的に抑えてしまっていて出せないとも採れる。


ロンギは、本命の子には“呪い”は掛けられていないから生まれながらの念能力者ではないハズと反論するかもしれないけど、ビヨンドによる継承戦介入の理由が“自分が王の力を簒奪するため”なら、本命の子には詛贄者(そえもの)とは別の呪いを憑けていると思うんですよね。

子と“チェンジ”するにはその様な能力が必要だけど、その能力を創るか、それを持つ能力者を探すのが一般的なんだろうけど、、あれだけ呪い染みた力(古文書から得た知識?)に精通しているなら、来たるべき時にその体を捧げる“祝福の子”を創ることも出来るんじゃないかと思われるのだ。


つまり、ワブルは詛贄者とは別の“祝福”が憑いているが故に生まれながらの念能力者で、疲労を避けようとオーラを抑えている状態のため、(オイトがカキンの王族の血筋のため)霊獣を授かっているが姿を現せずオイトが操作されてビヨンドの子を身籠ったのなら―それっぽく繋がる気がしないでもない。

 

まぁ根拠はないから、とりあえずワブルの件は置いておくけど、王子以外の卵を授かっていない15人目がいても謎のポッドの周囲に14基の棺があることにも繋がる様に感じるのだ(ナスビーは別の役目がある)

現実世界でも呪術的な力や体系には、永遠の若さや命を追い求める流れがある様に、念という特殊能力があるならよりその研究は進んでいる様に思われるのだ。
 

というより、ロンギ達の呪いの効果が具体的に何かって分かっていないけどあの謎装置は中央部分に過ぎず、

さらに周囲からも何かが続いていることを思うと、さらに外に詛贄者が入るべき棺があって、

20万の贄って―賢者の石の巨大錬成陣じゃないけど―ビヨンドに捧げるためのものだったりしない?

 

BW号にはビヨンドの暗黒大陸探検に協力するための協専ハンターも乗っているけど、いくら戦闘を目的とした能力者じゃないと言えあまりにも弱すぎると思うんだよね。

あんな弱かったら暗黒大陸探検なんてとてもじゃないけど無理だと思うんだけど、一応“本命”っぽいの暗黒大陸探検の仲間はBW号に乗っていないんですよね。

 

もしかしてビヨンドさん…?

 

要は、今話でこれまでの継承戦の前提が一気に崩れてしまった訳です。

ただ後出し情報でなく、王位継承戦の条件がナスビーの正室の子であること(=ナスビーの子である必要はない)と、BWに乗船し出港セレモニーに参加した者に限るということは事前に読者には示されていたのだ。

 

これは…本格的に読み直しが必要なのかもしれない。

今話、正直震えました、はい。
 

■サイマジョの能力者像が変わる
今回の再開前まで、私はサイマジョ事件の犯人は

ムシャホ…じゃなかったとしても、第6王子以下の陣営。

犯行がクラピカの緊急放送以降から始まったんじゃなくて、開始直後からスターダッシュしたこともあってかなり焦っている―要は大して力のない陣営だと思っていたんですよね。

ただヒュリコフが睨んでいた隠れ念能力者がロンギで、かつ犯人じゃないとなると真犯人はヒュリコフの目を欺ける程の手練れもしくは1014号室にいない可能性すらありうるのではなかろうか。

 

そもそも、犯人探しの中で関係勢力図の中にビヨンド側を全く考慮していなかったため、犯人探しをやり直す必要すらあるのではないかと思うのだ。

それもロンギはビヨンドから何も知らされず指令も受けていない詛贄者だったけど、ビヨンドから何か指令を受けている詛贄者もいるかもしれないよね。

そうなると意味不明なスタートダッシュ暗殺にも何か意味があるのかもしれない…けど、真犯人も生まれながらの念能力者(=ビヨンドの子)で力を抑える生来より長けていて、かつ能力の性質的からさらに潜むことに特化したっていう可能性もあると思われるのだ。

ただ…、犯人がビヨンド側だとするとモノローグが意味不明なのだ。

犯人はリスク覚悟で早めに一人殺っておくか

と動き出したけど、あの時点ではウッディー達の暗殺の方法も目撃されていないから犯人側が圧倒的に有利だよね。

リスクがある状況なら、より確実に、より安全に、より邪魔となる対象を殺った方がいいのでなかろうか。

 

恐らく、犯人に暗殺を指示を出した人物が焦っているのか、早く結果を出す様に求められているからリスク覚悟で早めに行動を起こした様に思われるのだ。
 

まずこの時点で、ビヨンド側ではないと感じられるのだ。

今回再認識したが、ビヨンドは異常な程に辛抱強い。

焦るくらいなら二重三重と策を練り、罠を仕掛けるのではなかろうか。

 

そして、チャンスを待たなかったことから、あの時殺るのは誰でもよく、犯人側の目的は念講習会の妨害や中止だから急いだのではなかろうか。

そうすると、犯人側はビヨンド側ではなく元々想像していた継承戦参加者達となろう。

 

1014号室にいない可能性はあるものの、改めて簡易的に再考しよと思う。


■確定除外1…バリゲン・ミュハン

→死亡者かつ犯人のモノローグから
■確定除外2…ヒュリコフ・ユウリ・ロベリー

→サイマジョの能力の仕様と、人形の目を通してロベリーを見ていた時の犯人のモノローグから
■モノローグから確定…サカタ(非能力者)、マオール(犯行時非能力者)

→サカタは何度も非能力者故の葛藤をしており、マオールは念に目覚めた時に漲るオーラに対してクラピカの発言への理解を示した

■モノローグや状況除外
・ユヒライ・シェジュール

→羽の刻印はハルケンと志を同じくしていないと付かず、かつ二人はジョイントしている描写があるため刻印も本物。

 ハルケンは人殺し、ましてや暗殺染みた手段など認めはしないだろう


・ロンギ・シマヌ・ビル

→クラピカ判定を信じられないとなると、相手は嘘を嘘と自覚していないためモノローグすら信用できず、犯人が絞れなくなる(確定的に絞れないためモノローグの使用は必須)。


・ラジオラス・イラルディア
→“な…なぜ警護兵ではなく私達が…”から、ヒュリコフのイキリに対して“それなら発動してやるぜ……!!”はあまりにも不自然。

・バビマイナ
→「お前なら気づいてるだろ………これ(サイマジョ)は王子達の念獣じゃない…!」から除外。

 今話の反応から、もしかするとバビマイナも詛贄者(それもそれを知っている)
 あるいはビヨンド側のスパイなのかも。

・ワブル
→ウッディーらの殺害は自分の命を狙っていた可能性を考えればありうる。

 しかし、“リスク覚悟で早めに一人殺っておくか…”が合わず。


・ダンジン

→犯人は同僚のミュハンを想定の超える馬鹿と評していた。恐らくミュハンについて詳しく知らぬ者。

・スラッカ
→念能力者ならば真の情報を得ようとする必要がない

・ベレレインテ
→2日目序盤で1人殺して、その直後に適切なサイマジョ封じの策を提示するのは不自然。
 

・サトビ

→クラピカに対し、“一介の警護一人に踊らされている感は否めん”と考えているのはおかしい。あの時点で犯人は圧倒的に優位で、踊らされている感はない。非能力者故に念という餌を得るために踊らされていると感じているのだろう。

 

・オイト

→今回のことでワブルがビヨンドとの子供である可能性が出たが、自主的にそうしたか、操作されたのかが不明。

 そもそもワブルの危険を考えれば上級王妃からの監視兵を始末する必要があるのは最初から分かっていたハズ。

 自ら手を出すリスクを冒すよりはビヨンド側に助けを求めていたハズで、お付きの者がそれなりの実力者で、その実力者に任せればいいのではなかろうか。
 

・そして残るテンフトリ・ハシトウ・ムシャホ

テンフトリ・ハシトウは情報なさ過ぎ3兄妹(?)の生き残り。

以前だと、犯人だとすればチョウライに念の情報を渡さない理由がないと判断したが、詛贄者だとすればロンギの様に基本王子に忠実だけど、別に何か思惑がある可能性が出て来てしまった。

つまり、改めて情報なさ過ぎ兄弟として生まれ変わったことになる。

 

ただ、犯人がビヨンド側の人間だとしても“リスク覚悟で早めに一人殺っておくか…”がやはり引っ掛かる。

つまり、詛贄者かもしれないがビヨンド側ではない。

そうするとチョウライ側に焦る理由はないから、犯人は計画性のない主人の指示を受けているから無理をしているのではなかろうか。

つまり、やはりムシャホが当てはまる様に思えるのだ。

 

ちょっと卑怯な考え方をすると、今話の内容が完全な後出しだったら
“35巻の終わりから今までの読者の色んな予想は無駄でした~(笑)!”

的な悪い意味のどんでん返し的なちゃぶ台返しが待ってる様な気もするけど、継承戦の条件や色んなところに散りばめられた情報からするに読者に色んなヒントをくれていたんだよね。

 

だから、これまでの描写でも犯人の予想は出来たけど、その犯人にはこんな要素もありましたっていう新たな発展を見せるのが今話なんじゃないかと感じるのだ。

 

犯人はこれまでの描写からも読み取れる様にムシャホ。

そしてムシャホは詛贄者故に力を抑えることに生来より長けていて、かつ能力の性質的からさらに潜むことに特化していたためにヒュリコフでも念能力者と見破れず、これまで詛贄者達が抱えていた疑問が確信に変わり(恐らく今話ではバビマイナ)、ムシャホの確保により他陣営での詛贄者達にも疑惑が生まれるのではなかろうか。

 

そして、ムシャホが何歳か分からないけどロンギよりも年上だとすれば、ロンギのビヨンドの計画が“30年程前から動き出していた”という調べ(もしくは予想)が崩れるよね。

それでより一層ビヨンドの思惑が分からなくなるっていう流れな気がしなくもない。

 

犯人があの中にいないとなるとさっき触れたちゃぶ台返しになり兼ねないので、サイマジョ事件の犯人予想はムシャホのままでいこうかなと思う。

 

■ビヨンドの本命の子(王子)は誰か

ノヴ先生じゃないけど、

大穴狙い的なところもあって、

“本命の子は王子ではない15人目”
もしくは

“本命などいない(全て捨て駒)

と思っているけど作中根拠なしの妄想一本槍も良くないから、今話の流れを汲んでちょっと考えてみようと思う。

 

その前にまずカキンのお国事情(?)について。

カキンはかなり国土が広く、作中の描写からも多民族国家の様に思われる。

 

今回ロンギが、

“父親から遺伝するはずの形質が自分に無い事を知り…偶然ビヨンドとの秘密を知った”
と話しており、明らかに分かり易く特徴を持つ者達を例示するが、


・頭ナスビ族(オニオールはハゲと解釈)

・頭ブロッコーリー族

・鼻プロテーゼ族

・褐色族

・麻呂チビ族

―といった様にカキンの民達には一見して出自が分かる様な形質がいくつか存在する様に思われる。

 

そして、カキン王家はより優れた王を作るためか、単一の遺伝子ではなく様々な遺伝子を王室に取り込むようである。


しかし、隔世遺伝や、顕性(優先)遺伝・潜性(劣勢)遺伝など様々な要因が影響する上、作中の描写は写真ではないため一概に比べることが難しく(今回バビマイナがガチ整形をしてきた様に)、ビヨンドに明らかに似ていたら既に気付いているため見た目から判断するのは悪手かと思われる。


そんな前提を置きつつ、ざっくり気になった王子にだけ触れようと思う。

 

まず、第1王子ベンジャミン

ロンギは明確にベンジャミンのことを“他人”と言っている。

相当な覚悟を持って臨んでいると思われるため、
「用意周到で狡猾で強欲なビヨンドが、勝ち濃厚なベンジャミンに対してこれだけの準備期間を経て準備しないっしょ!他人っすわ!」

なんて適当な予想ではないだろうから、さすがにDNA検査を密かにしていてナスビーの実子と分かっていて、ビヨンドの性格的にも“他人”にはしないと除外しているのだろう。

ただ読者目線では、まだそこまで描かれていないビヨンドの性格が分かるハズもないのだが、個人的にはそれだけ多くの子どもを捨て駒にしている人物が―王子になれた子だとは言え―子どものためにそんな労力掛けるのかと疑問に思ってしまう。


やはり、ビヨンドの目的は王の力の簒奪の様な気がしているので、恐らく王子にビヨンドの子がいたとしても、ビヨンドに祝福を授けるための呪いが掛かっていると思うのだ(詛贄者の呪いとは別のもの)

 

そのため、もし王子の中に生まれ付き念能力者だった王子が居たとしても候補から外せない様に感じている。

というより、これだけ大掛かりな計画を例えばDNA検査云々で簡単にバレて失敗する様なことはないと思うのだ。
 

だから王子の誰が勝っても良い様に全員に―詛贄者とは異なる呪い―が掛かっているとするなら、

「壺中卵の儀」が怪しい様に感じるのだ。

 

恐らくこれまでも「壺中卵の儀」によって、継承戦に参加する王子達に霊獣を渡していたとは思われる。

そして敗退した王子や勝って王となった者も最終的には壺に取り込まれて、次代の王に継承していって強く優れた王を作るシステムなのだとは思う。

ただ、相手の能力を逆操作する力があるっぽいんですよね。

通常、相手のルールに介入することは出来ないとは思う。

 

でも例外や抜け道っていうのは何事にも存在して、ちょうど操作系の競合や、操作系VS特質系については分かりかねていて、全くの他人じゃなくて例えば血族だとか、あるいは現王ナスビーが操作されていたり、自主的に協力しているとしたら初代カキン王の創った壺のルールへの介入・改変も出来ちゃうような気がしているのだ。

 

ベンジャミンで触れたかったのは、ロンギが除外しているから無関係とするのは危ない気がするってことです。

 

次に第2王子カミーラ

以前、別の記事でカミーラについては書いたから詳細は省略するけど、カミーラのネコノナマエの能力名や内容、そしてカミーラの性格との不一致とかから、あの能力はカミーラが暗殺に怯える少女だった頃に無意識的に生み出した力なんじゃないかと考えています。

 

そのため恐らく幼い頃のトラウマもあり他人が信用できず、カミーラが被差別民を私設兵に格上げしたのは“最も権力と遠く、敵対勢力に侵されていない存在”だったからだと思われる。
そして現在では他王子を呪殺する手段を持ち、かつ自分に何か掛けられた時には命に代えても除念する能力者も抱えている。

 

“それだったらさっきの全王子に呪いが掛かっているっていうのダメじゃん!”

とも思うけど、私がビヨンド側だったら被差別民の中にスパイ入れて、除念師取り込んじゃう(操作含む)と思うんですよ。


あるいは呪いだと思われない様なものが実は呪いだったするならって逆説的に考えたのが、さっきの壺中卵の儀が怪しいのではないか、という考えだったりするのだ。

 

カミーラで触れたかったのは、最も敵対勢力が入りにくいからって除外は出来ない、ってことです。

 

次に第3王子チョウライ

 
自らがケツモチを務めるシュウ=ウ一家の組長・オニオール=ロンポウに対して、

“頼んだぞ…父さん…!”

と考えていたのが印象的だった。

 

個人的には、実の父であるナスビー国王との関係が薄くまるで自分の子の様に接してくれたオニオールを本当の父親の様に考えていて、そういう信頼の表れで“父さん”と呼んでいるのかと思っていたのですが、今話でチョウライは第3王妃トウチョウレイとオニオールの間の子、という可能性も出て来た。

 

―が、チョウライなんですよねぇ。
これが第5王子ツベッパだったら、疑り深い性格+服装や霊獣の能力から科学者っぽいから“自分で検査した”と思うので信用度が増したんですが…。。。

 

恐らく、ロンギの様に何かで疑問に感じてDNA検査か何かをしてオニオールだって分かったってことだと思うんですが、チョウライはそれを信用できる部下や信頼できる者に検査をお願いしていると思うんです。

でもビヨンドさんが(あるいはその右腕的な人が)、用意周到だったら少なくとも王子周りはバッチリ対策していそうな気がしないでもないのだ。

 

チョウライで触れたかったのはモノローグであっても、その人物が信じるに値する何かで判断してそう考えているだけで、相手はそれを見越して対策してる可能性があるってことです。

 

次に第4王子ツェリードニヒ

まぁ注目の人物だから一応。。。

 

クラピカ、モレナ、旅団に加えて、ビヨンドの子疑惑と様々なものがツニキに集約して行っている様に思われるが、さすがに安直過ぎる様にも感じられる。

 

ナスビー(頭ナスビ族)にもウンマ(鼻プロテーゼ族)にも似てない!!!

なんて言ったら、ハルケンはウンマ(鼻プロテーゼ族)の特徴が出ているし、ルズールスは二線者(頭ブロッコーリー族)の特徴出てますわな。


ルズールスの方はチョウライがオニオール=ロンポウ組長の子供の様に、ブロッコ=リー組長の子供なんだ!って言えるかもしれないけど、ナスビーもドゥアズルも鼻プロテーゼ族じゃないハルケンはどうします?

実は、ウンマ(鼻プロテーゼ族)とドゥアズルは同時期に出産していて、ドゥアズルの子は死産で、ドゥアズルに同情した助産師がウンマの子と死産した子を取り換えたとかにしてみます?


妄想ハンターとしてはそれで薄い本書く自信ありますけど…、説得力はないですわな。

それなら多民族国家で様々な血を取り入れているから、覚醒遺伝とかの方がまだ個人的にはしっくり来てしまう。

 

個人的には、それならツニキは緋の眼関係を掘った方がビヨンド側から裏サポートがあったと繋がりそうに思われる。

クルタ族虐殺事件に関わっていそうなシーラの愛読書「ディノハンター」が空想本じゃなくて、暗黒大陸の冒険を

書いた本だったら、シーラはビヨンド側に居そうな気がするのだ(裏サポートメンバーだったり、実はゴレムの中の人だったり)

ただ―そっちも想像に想像を混ぜ合わせたものだから、こちらも説得力はなかったりする。
妄想ハンターとしては捗りそうだけどね。

 

さて、ここまでで気づいた人もいるかもしれないが、私は現時点で絞れる気もしておらず、それを根拠づける描写も乏しいから、水掛け論的になりがちってことに触れたかったのです。

それが楽しいのならいいけど相手次第では…。
 

■発の貸与について

今回登場した「透明言葉(ゲッコウジョウレイ)は念を用いた契約にサインをして貰うことで、“相手に能力を貸したり(賞与)、逆に“行動を制限(相手の誓約+罰則)したり”することが出来る能力であった。

相手は貸与された発を“1回”使用することが出来ることが分かった。

※契約内容によって2回以上と賞与を増やすことが出来るのか、1回が最大なのかは不明

“他人の発の使用”に関しては、まだ明確に分かっていない部分だったりする。

発を“盗む”のは特質系

発を“奪う”には特質系不要

恐らく、操作系の「遊戯王(カルドセプト)」も相手の発を“奪う”能力

一方で、発の“使用”には特質系が必要
前述の「遊戯王(カルドセプト)」は相手の発をカードにして奪い使用が出来る様な

“逆操作の能力”なのだろうか

 

特質系の盗む能力とは、対象は取り返すまでその能力を使用できず逆に言えば自分は取り返されるまでは何度でも使えるのもの、という意味なのだろうか。

対して操作系の“相手の発を奪う能力”“相手の発を逆操作する能力”が、もし奪われた相手がその能力をまだ使用できるなら、

ベンジャミンはシカクに対し、
「“排除の最優先”」
「奴(ハルケン)の能力を入手せよ」
とは命じない様に思われるのだ。

 

すると…、基本的に1回のみなど回数制限があるのだろうか

特質系=使用回数に制限がないものもある=盗む能力?

特質・操作=使用回数に制限がある=貸与・拝借型?
…まぁまだ分からんけど、現時点の印象だけ。


沢山の方々の御支援御尽力を賜りまして連載の運びとなり深く感謝いたします。<義博>

そして、来週の発売日注意です!10/15(火)です!

ここ2年くらいジャンプ買ってなかったから知らなかったんですけど、昔は月曜が祝日の時は土曜発売でしたけど、今は火曜日に繰り下げになるんですね。

物流2024年問題の影響なのかなぁ?

そして、今のジャンプが310円ってことに少し驚いた!

 

それでは再開第1話はこれにて終わり!

ばいびー!なのだ!

【401】→(追記的な死者の念と死後の念)→402