HUNTER HUNTER No.408-2(余談) 感想 | ばんぶーのブログ
2024-11-25 11:21:21

HUNTER HUNTER No.408-2(余談) 感想

テーマ:H×H感想 3rd


No.408-2。
こちらは完全に余談というか、ほぼNo.408には関係ない。

本編はこちら→No.408-1


※11/29追記…というか修正。

動画の台本を見直していて、少し考えやその説明の流れに変化が生じたので後半を修正。結論は変わらず。

■ボノレノフの念系統について
今週も時間が余るだろうからと用意していた余談シリーズ。
ただ、予想以上に気になることがあってダラダラ書いてたら、アメブロの容量オーバーしたっていうね。
正直いらんかったのではないかと少し後悔している。
まぁせっかく作り置きしていたから、一応出しておこう。

 

色々扱いたいものはあるが、近い内に死にそうだったり、解答が出そうなものもあるから迷っている。

最終的にサイコロで決めたのだが、今週はボノの念系統について考えたいと思う(以前の考えと8~9割同じ)

戦闘シーンとしては多くはないが少なくもなく、念系統は探れる様に思われる。


結論としては特質系なのだが…、普通に具現化系もありなのかとも感じ始めている

旅団のNo.10、ボノレノフ=ンドンゴ。

開発によって住み処を追われた少数部族・ギュドンドンド族の末裔。

彼の一族の男子は3歳の割礼と同時に体の至る所に針を通し、それを徐々に太い棒と取り換えて行き、最後には竹筒や木石等で固定するという。

その穴からは大きさ・形状・動きの強弱で多様な音を出すことができ、祭祀・祈祷などで彼らは霊媒と奏者両方の役目を兼ね、敵と戦う前には自らの体で戦士の歌を奏で、勇ましく“踊る戦士”・バプ(舞闘士)と呼ばれる。

鳴らす音色が美しい程、より高位精霊が降りてくると信じられ、熟練したバプは神と同格化されるという。


能力は「戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)というもので、今のところ「序曲(プロローグ)「木星(ジュピター)「変容(メタモルフォーゼン)の3つが明らかになっている。
※ちなみにNo.405では変容のルビは"メタモルフォーゼ"となっている。
 初登場時は本誌でも単行本でも"メタモルフォーゼ"となっており、No.405は単行本で修正される可能性もあるため、"ゼ"の方で扱う。

 

「序曲(プロローグ)の際に、

“奏でた音(メロディ)を戦闘力に変える”という神の声が付されているが、この時点で解釈のブレが生じるかもしれない。

 

まず"変える"という言葉尻に引っ張られて変化系と考える人もいるかもしれないが、変化系はオーラや物体に性質を付加する系統。

オーラに電気の性質付加することで得られるのは電気ではなく、電気の性質を持ったオーラ。

また水見式の様子から―作中未出だが―恐らくオーラだけでなく物体にも性質付加は出来得ると思われ、石に電気の性質を付加することで得られるのでは電気ではなく、 電気の性質を持つ石ということである。

 

ひとまず序曲(プロローグ)で出現した部族風の戦士の輪郭線にオーラの様相はなく具現化物でよいかと思われる。

ただひょっとすると"戦闘力に変える”という言葉は、もう1つ解釈が出来るのかもしれない。
ギュドンドンド族のバプ(舞闘士)は霊媒と奏者の両方の役を兼ね、鳴らす音色が美しい程より高級な精霊が降りてくると信じられているという。
つまり、ボノの能力は降霊術の様式をとっている様に感じられるが、喚び起こした者(モノ)の強さはどうなっているのだろうか。

序曲(プロローグ)は部族で謳われる"勇敢な英霊"

木星(ジュピター)はボノの部族が住まう地に"遥か昔に空から降ってきた岩"

それが部族に歌い継がれてきており―総じて伝承は事実より盛られて伝わるものであるが―それが“奏でた音(メロディ)を戦闘力に変える”という意味に繋がるならば、

変容(メタモルフォーゼン)で化けた相手の"戦闘力"も再現できるのだろうか。

ただ、それだけ重要な要素が神の声で説明されていなかったし(まだ隠されているだけかもしれないが)念の戦いでの攻撃力を考えると発を使えないと意味がない様に思われる。

そして、相手の発をも使える能力の条件が"対話するだけ"というのはあまりに緩すぎる様に思われる。
実は「変容(メタモルフォーゼン)が、リストおぢさんが好きそうな超絶技巧曲だったらまた違うかもしれないけど、変容(メタモルフォーゼン)前のボノにはそんな様子もないしね。
 

また、クレーターの大きさは作者が1つ1つ明確に計算して精密に描いている訳ではないと思われるが、


少なくとも半径15m級の物体が音速で落下したら、


恐らく、あの規模の破壊で済まないようにも思われる。

蟻の巣は流星街に元々あった建物を流用しているようだから、ボノが相手を潰した段階で能力を解除して破壊を最小限に抑えたのかもしれない。

 

まぁ、そのあたりは分からないから考慮しないにしても、相手の発すら使えるにしては制約が緩すぎるから、“奏でた音(メロディ)を戦闘力に変える”とは言っても、降ろす者(モノ)の強さを"そのまま"再現できるものではないと思われる。

 

加えて、仮にボノの一族がボノと同じ能力を持っていて同じ「序曲(プロローグ)を演奏した時も出てくる戦士の強さは違うと思われる。
"鳴らす音色が美しい程、より高級な精霊が降りてくる"って信じられているってことは、曲は同じでも演奏者によって違うが出るのは当たり前。
私とプロがバイオリンで同じ曲を弾いた時、どっちがより人の心を動かせるかと言えば論じるまでもない様に、恐らく演奏の上手さと込めるオーラ量によっても変わって来るものと思われる。
 

まぁ肩透かし的な逃げ方をするなら、

序曲(プロローグ)、木星(ジュピター)の2つは"戦闘"演武曲と言われているものの
変容(メタモルフォーゼン)演武曲としか言われていないので、“奏でた音(メロディ)を戦闘力に変える”という戦闘演武曲とは少し違うのかもしれないとも言えるかも。

 

ちなみにボノの変容(メタモルフォーゼン)に対してヒンリギとザクロが、

"身長まで自在に変えられる能力者にはまだ会ったことないな"
と話していたが逆に疑問。

化ける能力は知っているけど、身長は変えられないってことは恐らく体型も変えられない能力。

つまり顔だけ化ける能力は知っているってことですわな。

ヒンリギはお手手ドリルマンに対して、

お前の能力…意味あんのか?それ

と話していたけど、顔だけ化けられる能力って意味あるのかなぁ。
"誰かに化けて潜入や攻撃するため"じゃなくて、"顔を誰かに変えて他人のフリをするため"、いわば"逃走用の能力"だとすれば、そんなに強い者の能力でもないのかな。

ただ、手錠を鳩に変えている時点で…、ヒンリギは身長を変えることも普通に出来ることは想像できるだろう事もわかる様に思われる。

BBの私設兵も自系統以外についてはさほど詳しくないみたいだったから、操作系のザクロも具現化系のことはさほど知らないことを踏まえた上で、ザクロをそこまで否定することなくやんわりと
"ま確かに身長まで自在に変えられる能力者にはまだ会ったことないな"
程度に抑えた、ヒンリギの性格が現れた発言だったのかもしれないですね。

さて話を戻す。

ボノの能力はセンリツの能力とは異なり、相手がメロディを聴くことを必要とはせず、定められたメロディを奏でればその効果を生じさせ、

敵への「逃げ足は中々早いな。だが音速程じゃ無い」との発言から少なくとも「木星(ジュピター)の攻撃速度は音速級なのかと思われる。

ただその一方で、音速級もしくは音速を超える速度の攻撃を繰り出す者は作中におり、

「音速の攻撃を放つ」までに一定のメロディを奏でる必要があることを思うと、やや冗長的な能力にも思われる。


さらにボノの能力を探って行きたいのだが、そのヒントになり得るのは「木星(ジュピター)である。


これを具現化中、ボノはどこにいるのか。

 

発動前のボノには
 

全身がぼやける様な描写があり、そして潰した敵の遺体に乗っかって

「“踏み”潰されて息絶える。虫螻の死に様に相応しいだろ?」
と話しているが、これはどの様な状況なのだろうか。


木星を具現化して敵を潰し、その後に圧し潰された相手の側までテクテク歩いて行ってしゃがんで、相手の遺体に囁いているのだろうか。

まぁ、その可能性も完全に否定することは出来ないが、木星はツボネ式具現自分の体も材料にして具現(ボノの一族風に表現すると降霊)をしているのではなかろうか。

 

ボノ自身が木星になっているのであれば、木星はボノ自身でもあるから相手を圧し潰すことは"踏み潰す"様なもので、わざわざ相手の遺体の近くまで行ってしゃがんで遺体に囁いているのではなく、木星の具現化を解いて木星の核?の様になっていたボノは中心部から着地した(=しゃがんだ)体勢のまま、相手に囁く様に告げていたのではなかろうか。


その様に考えると、「序曲(プロローグ)「木星(ジュピター)「変容(メタモルフォーゼン)の3つともが同じタイプで一貫しているのかもしれない。
 

「序曲(プロローグ)も曲を奏で始めると、

ボノの姿がぼやける様な描写があり、


"シュウウウ…"という描写を、"具現(変身)を解いた描写"と採れば

「変容(メタモルフォーゼン)含め、"一族の儀式(降霊術)と技(演奏)に基づいた能力"なのかもしれない。

この22巻で垣間見えたボノの人間性から、


"使う頭がないから""オデ アタマ ワルイ"とは採れず、仮にそうだとするとヒンリギが見つけたヒソカが偽物だとすると誰が化けているか考えた時、

頭悪いことを自覚している様なキャラが演じられないだろうと思ったのだが、いわゆる"憑依型の役者"に近いのかもしれないですね。

 

まぁこれは恐山のイタコさんに対して、

"演技上手いっスね~っ!!?"

という様なもので非常にセンシティブなナニカを感じるが、ボノは"奏者"であり"演者"なのだろう。

舞いと共に音楽を奏で、降ろす対象を成り切って演じる。

より降ろす対象に成り切れれば、対象が自分が降りた時により一層同調し、強い力を発揮できるのかもしれない。

 

いわゆる一般的な意味では頭は良くないのかもしれないが、普段から周囲の者(モノ)をよく観察していて、ヒソカ変身時の発言もヒソカが何かの機会に言っていたことの模倣なのかもしれない。

 

さて、そろそろ本題。

ボノの念系統は何か。


腕力の強さ的にもストレートに考えれば具現化系で良い様に思われる。

ただ1つ非常に気になっている部分があるのだ。
動画1-7でも触れたと思うが、


具現化系能力というとクラピカの修行方法を思い浮かべてしまうが、もし全て

の具現化系能力がクラピカの修行方法を介するなら、ヨークシンで偽装された旅団の死体を、


"同じ具現化系能力者なら可能だ"

など言えるハズがないと思われるのだ。
 

鎖の様に至って単純な構造なものでさえであれほど大変なのに、クロロ、シャル、シズク、フェイタン、マチ、フランクリンという6人の性別も体格も異なる人間を同じ修行方法で具現するなどおよそ現実的ではない。

そのためあくまでクラピカの修行方法は無条件に具現化物を出し入れするためのものの様に思われるのだ。

そのため具現したいものを見たことがある、触ったことがある(ムッセ)、現に触っている(コルトピ)、対話したことがある(ボノ)など、様々な限定条件を付すことで具現の難易度を下げることができ、容易に具現が可能なのかと思われる。 

それも念能力は効果が強いほどコストは高くなるが、逆にコルトピのコピーの様にそれ自体は"何も出来ない物"に過ぎないように効果が弱いものはコストも低いことが想像される。

 

そして、具現化系の場合は「完成物」へのイメージがほぼ出来ていると思われるのだ。
簡易的な具現の場合はそこまでイメージは固まっていない可能性もあるが、現実にあるものをそのまま参照・コピーして、さらに効果を付加している様に思われるのだ。


対して特質系の(と思われる)具現は作中で3つしか出ていないが、

どれも具現化物に対して完全イメージもなく、具現の難易度を下げる様な限定条件も付されていないのだ。

 

まず全員、"●●したら具現できる"という様な限定条件はなし。
ピトーは思いついた瞬間に具現しているため、おそらく完全なイメージが出来ていない。
 

ヂートゥは念系統は不明だが蟻という血統のため特質系の可能性がある。

そして、いくら追い詰められ集中している状況とは言っても、ヂートゥが具現したボーガンに対して

"自分の脚より遅い武器を能力にしてどうすんだよ"
という指摘に対して、
"あ………"

と呆けていた様子からも、
"直接相手に触れずに攻撃できる手段がいる"

程度しか考えていなかった様に思われる。

ツニキに至ってはまだ念初心者で、(恐らく)「練」の修行をしながらの具現で、テータからは、
"本人の自覚なく具現化された特質系の念獣"

という評価を受けていたことから、具現化に集中も意識もしていなかった状況かと思われる。

そして、敵との戦いの中での刺激が、ボノに何らかの閃きを与えて新たな曲が舞い降りた時はどうなのか。

現実でも、何かをしている時にふとメロディが浮かんだなんていう話は良く聞くが、それがボノに起きた場合はどうなるのだろうか。

その戦いを終えた後、じっくり考え、演奏の練習をすることで初めて具現出来る様になるのか、と言ったらそうではない様に感じるのだ。

音楽家は新たなメロディが浮かんだ時は、すぐにそれを実際に演奏すると思うのだ。

当然ボノもそうであろう。

そしてその相手との戦いの中で生まれた曲は、当然その相手に聞かせたいと思うのが人の心。
 

しかし、恐らく戦いの最中に浮かんだメロディは完成した曲からすると一部分なのだ。

実際でもそうなのだろうが、思い浮かんだメロディを実際に弾いて、さらにそこからイメージを膨らませて曲を完成させるのだ。

そのため、戦闘中に浮かんだメロディーは"不完全なモノ"かと思われるのだ。

以上のことから、ボノが戦闘中に浮かんだ曲を奏でることで具現可能とするには、特質系である必要がある様に感じたのが以前の考え
つまり現実に存在しないもの、見た事もないもの、あるいはまだ詳細までイメージが出来ていないものを―潜在的な意識から構築してか―瞬間的な具現をするためには特質系でないと無理なのではないか、と以前は考えていたのだ。

ただ、改めて考えて見ると"ボノの場合"は、出来得るのではないかと思ってしまったのだ。

1・自由な具現化物の出し入れには、恐らくクラピカのやった修行が必要

2・しかし限定条件を付し、その条件を満たした時に1回だけ具現するのは可能

3・そして特質系は完全なイメージが出来ていなくとも、潜在的な意識から構築するのか具現可能

―この3つに関しては、考えに変化なし。

 

ボノの場合は自由な出し入れではないので、1つ目は関係なし。

…しかしボノの場合だが、まず2つ目に関しては、他の能力者と比べてもかなり実践的なレベルでの厳しめの制約を負っていると言えるだろう。


ボノの限定条件は、自らの体を使った演奏である。
具体的な曲の長さなどは分かっていないが、戦闘中は相手の前で演奏を必要とし

各所に触れられている攻撃までの速度を考えると、結構大変な部類の制約と誓約だろう。

そして、確かに浮かんだメロディーは実際にある曲と比べると"不完全""短いモノ"であろう。

ただ、ボノが奏でるメロディーは元々"かなり短い"と思われるのだ。

"降ろす者(モノ)"によって曲の長さも変わるとは思われるが、短いと3~5秒程度、長くても10数秒程度なのではなかろうか。

それは"念の戦いの中で攻撃にかかる時間"と考えると凄まじく長いのだろうが、"曲としては極端に短い部類"で、"浮かんだメロディ"で大部分が賄える様に思われるのだ。

優れた演奏家は、その曲の情景を明確にイメージしながら奏で、それを相手に伝えうる。

つまりボノは元々具現時に限定条件を抱えていることもあり、具現化系であっても明確にイメージが出来ていれば、戦闘中に浮かんだ曲を即興で奏で、具現することも出来るのではなかろうか。

そんな感じで、以前は特質系と考えていたボノだが、具現化系もありな様な気がしており、明確には決められない様に思われた。
 

今話の特質系の割合を考えると具現化系の方が無難な様に思われるが、


ドッグマンが既に覚醒済みの特質系能力者に少ない時間で何人かに遭遇しているらしいのだ。

 

つまり、少ない割合だとしても特殊な系統だからこそレアな能力を持ちやすくそれが強さに繋がるならば台頭しやすいのは当然であるから、無作為に選んだ人の中での念系統の分布と、作中で登場する能力者の系統の分布が一致しないのも当然であろう。

 

要は、理由なく特質系と考えるのはよろしくないにしても、描写や特徴を見た上で特質系と考えるのは何ら問題がないと思われる。


近い内に明らかになるといいな。


そんな感じで今週以上かなー。
ばいびー!なのだ!

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