HUNTER×HUNTER No.396 感想 | ばんぶーのブログ

HUNTER×HUNTER No.396 感想

【No.396 ◆結成②】

スタッフの種花です。探し物をしていて何を探してたか忘れる事ありません?私 <義博>

→冨樫さんの推しの子が何かのトークの出だしに言ってそうだけど、わかりましぇーん。

 

11/22に作者ツイッターでNo.400完成報告があったが―

11/28-No.396-52号(←イマココ)  

12/5--No.397-01号

12/12-No.398-02号

12/19-No.399-03・04合併号

1/4----No.400-05・06合併号

No.401まで7週間しかないが、実際の入稿はそれよりも早いため恐らく実質あと6週間

“半デジタル化は完全失敗”とのことでこれから新たな模索が始まり、今のところNo.401以降の完成原稿のストックはなく、これまでの原稿完成のペースや作者の体調の問題があるので、やはり今回の連載はNo.400で終わりかと思われる。

 

今回の連載再開時点でNo.396まで完成&No.400まではペン入れ済だったが、次回分のNo.401~410に関してはツイッターで出されている情報によれば、No.404の11ページまでペン入れが終わっている様子なのでペン入れがあと122ページ(1日1ページのペースで4ヵ月程)、加えて次の38巻の単行本作業もあるので、順調に行けば来年の5月か6月頃の再開かと思われるものの作者の体調次第なので、なんとも言えず…。

 

つまり、あと4話なんだけど、、、途中の合併号での2週間待ちが2回あるのが想像するだけでしんどい…(   ´・ω・`)

ちなみに次話の6ページ目から作者ツイッターが始まっているので、内容とは別のところで2度楽しめる人もいるかもしれない。

 

■実は書くことがないのだ

感想ブログで「これ言っちゃあ、おしまい」感があるのだが、実は今週に関しては書きたいことがないのだ。

回想は「過去にこんなことがあった」ということで、読者はそこから情報を得ることも出来るが、基本的にはそこへ没入したり、感情移入する方が楽しめると思われるのだ。

 

そこにブログであーだこーだと言うのは何かその没入感を薄める感じというか余計なことをしている感じがしちゃって、どうも回想回は私の思う感想ブログは書きにくいのだ。

恐らく、その手の気持ちを表に出せてキャッキャッウフフと出来るタイプと、その気持ちを内に秘めてキャッキャッウフフするタイプが居て、私は間違いなく後者なのだ…凝視

 

■様々な言語

ハンターの世界には多くの言語があることは明かされていたが漫画の都合からかあまり出て来ず、

基本的には「ハンター文字」で表記されることが多かったが、

その「ハンター文字」が「公用語(ゲルマ語)」なのだろうか。

そして「神字」はかなり古い言葉の様だが、ひょっとすると“人類の祖先”が「暗黒大陸」に居た時に用いていた言語なのだろうか。

 

また、

“流星街の言葉”なるものがある様だが、

今のところ過去編の中でのフェイタンは言葉を発している様子がなく、普段の言葉が若干カタコトなのに対し、ブチギレした時の言語は滑らかに話している様子のため流星街には様々な民族がおりそれぞれの共同集落を作り、フェイタンはそのコミュニティで言語を覚えるまでは育ったのだろうか。

 

■幻影旅団の由来?

幼き頃に抱いた夢が「幻と消えた」ってことなんでしょうかねぇ…。

そして、旅団員によって多少の幅はあるだろうけど「ムカツく奴等にゃ容赦しねェ」「念使いで対峙する奴」も殺すし(最悪の場合殺されるため)、幼少期の体験からか「マフィア絡みは殺すことに抵抗がない」様だが、今週の感じだと始まりは「悪によって弱き者(自分達)が踏みにじられるなら、自分達がそれを越える“悪役”になってやる」という感じなのかと思われた。

 

またクロロが団長に任命された時にいきなり“豹変”した様だが、それ以来ずっと「悪役の演技」をしているのかもしれないですね。

ただNo.351(34巻)のヒソカ戦で、クロロは間接的に審判や観客が殺しているので「悪役の演技をしている内に心からの悪になりつつある」のか「演技と現実の境界線」が消えつつあるのかもしれないと思う一方で「三つ子の魂百まで」とも言う様に、

“ウヴォーさん” 聞こえますか オレ達から貴方への鎮魂曲です」 

―“表に出さないだけ”で心の奥底の部分は変わっていないのかもしれない。

 

そしてクラピカとクロロは

似ていると思われるところもあるものの、

クロロの方が覚悟が強いのかもしれない(クロロは同様の状況でも仲間よりも使命を取った)様に感じられた。

 

ただその一方で「ウヴォーの死」の時と、

「シャル&コルトピの死」の時とで

反応や対応が大きく違う様に思われた(クロロ&マチだけでなく、旅団員全体的に)

 

「ウヴォーの死」は役目上“想定していた死”(覚悟していた死)だから受け入れられたが、

「シャル&コルトピの死」は“防げた死”であり、“ミスにより起きた死”(クロロは確実に殺していればよく、マチは無様に拘束され、かつすぐに解くことが出来なかった)だったからなのか。

 

またそれ以上の疑問は、結果的に「ウヴォー&パクノダ」の命を奪ったクラピカには復讐せず「シャル&コルトピ」の命を奪ったヒソカには旅団全員で復讐しようとしているが、その違いは何なのか。

“私で終わりに…”

という想いと共に“パクノダが託した記憶”クラピカの件に関しては酌むべき事情があったのだろうか。

 

■「盗賊の極意」の真の目的?

以前は「盗賊の極意(スキルハンター)は単純に「他人の物だけではなく念も盗めたら…」という願望に基づいた能力かと思ったが、

“敵の力”を奪うため、そして“悪役”を演じるために“他人の心の奥底にあるもの”を感じるため(念は人の心を映す鏡の様な部分があるため)なのかもしれない。

 

■気になるクルタ族虐殺事件の真相

・マフィアと手を組むまでは横行していた流星街での人間狩り(人身売買、臓器販売、“遊び”目的?)

・“仲間殺られてスイッチ切り換えたってとこじゃねーか”=初期旅団メンバーもしくは幼少期の仲間達(=非旅団員)が殺された?

・「番い破壊者(サンアンドムーン)」による報復が始まり、「流星街」の名を世界の人々が恐れを含んで呼び始めた頃、旅団誕生

・旅団結成時のマチの反応から、“突然”長老会に呼び出され何らかの使命を与えられ、クロロは心を殺して団長になった模様

・旅団結成当時の原動力は「諦めと怒り」

・クルタ族に対する反応

パクノダ:“思い出した” 目が赤くなる“連中”ね

→もしシーラもしくは仲間がクルタ族に殺されたならば「緋の眼」という言葉の時点で「あの連中ね…」となるのではなかろうか。

→“連中”という言葉について。

 パクノダには「記憶を読む能力がある」。それは人にも有効であるし、モノ(ex.シーラの本)にも有効である。

 「シーラのディノハンター(数々の付箋等から知ってる者は持ち主に気づきそう)」を「クルタ族が持っていた」ことが鍵になりそうだが、その一方でパクノダの力があれば「誤解で戦った」ことが分かり、“連中”という言葉にはならない様に思われる。

 (=クルタ族虐殺事件時、パクノダはまだその能力に目覚めていなかった?)

フェイタン:生き残りがいたということか

→“盗賊”である旅団が、1つも緋の眼を「頭部とセット」で回収していないこと、

 フィンクスの“皆殺しとかアホの発想だな”と、

 ウヴォーの

 “団長がいたく気に入ってたぜ”

 “ありゃあ大仕事だった あいつら強かったな…”

 という発言を合わせると、旅団はクルタ族と戦ってはいるが皆殺し(虐殺)は行っておらずかつクロロが気に入っていたという発言から「クルタ族が旅団員を殺したとか、(旅団員ではない)クロロ達の昔馴染みを殺した」ということはなさそうである。

 クルタ族の村(パイロの家?)で「ディノハンター」を見つけ―それがシーラのモノとは思わず―遠い昔に封印した“温かい記憶”が呼び覚まされ、その時の反応やその後の対応からウヴォーがそう判断したのだろうか。

 

ただ、やっぱりパクノダの“連中”という言葉に引っかかってるんですよねぇ。

クロロとは違ってパクノダは心を完全に押し殺すことは出来ていなくて、

だからこそクラピカにクロロが捕まった時に迷い苦しんだのかと思われる。

 

そして、一番重要なのはパクノダは「心を読む力」にいつ目覚めたのか

もし「クルタ族虐殺事件」の時点で習得していたら、シーラ関係で誤解があったとしても、マフィア側からの要請を受けて長老会からの指令で“何らかの理由”でクルタ族制圧に協力していたとしても、誤解や嘘がわかってしまう。

そのため、恐らく“「クルタ族虐殺事件」後”かと思われる。

 

当ブログでは特質系を「願望の成就・現実化が可能な念系統」だと考えていて、その力は心の底から強く願い、それを可能たらしめる資質があれば習得しうると捉えている。(→参照:特質系について1)

仲間思いで弟分想いのパクノダが、“他人の心を知りたい”と思う状況は色々浮かぶものの、

やはり、“クロロ絡み”なのではなかろうか。

 

クルタ族の村(パイロの家?)で「ディノハンター」を見つけたためか遠い昔に封印した“温かい記憶”が呼び覚まされ、“正当な理由”で制圧したものの気に掛けており、制圧した後しばらくしてクルタ族の村もしくは収容先(?)を訪れた時に虐殺されていることを知り(収容されていた場合は見つからず村に戻ったところ発見)、「旅団に指令をした長老」や「長老に依頼したマフィア」に“丁寧に尋問”をしたところ自分達(旅団)が騙されていたことを知る。

クロロは単独で調査し「原因」となった者達は潰したものの、自分達が騙されずにクルタ族を制圧などしなければ、実力的にクルタ族がマフィア達に後れを取るようなことはなかったハズだと苦しむ。

あの事件が幻影旅団の仕業とされた理由は、クロロ自身がそれを密告して「クルタ族虐殺事件」の罪を背負おうとしたためなのではなかろうか(結果的に殺したのは自分達)

クラピカから事件時団長だったのか?と問われた際に、それに答えることも、事件の真相を語る様な素振りを見せなかったのは、それが自らが犯した罪に対する罰と考えていたのかもしれない。

 

そして「クルタ族制圧の仕事」以降、あるいはそれからしばらくして「虐殺されたというニュース」が流れた頃から、ただでさえ“団長”になったことで180度変わってしまった様に見えたクロロの心は、それによってさらに硬化していき、パクノダも心を悩ませた。

パクノダが聞いても当然クロロは答えてはくれず(昔はクロロの考えている事が手に取る様にわかったのに)初めてそして心の底からクロロが何を考えているのか知りたいと願い、能力が発現し、“真相”を知る

 

クロロがその事でどれだけ怒り、悲しみ、苦しんだのかを知り、パクノダも激しく葛藤する。

一方で、自分達には選択肢があったのかとも思う。

確かに結果的に騙されたのかもしれないが、マフィア連中の言う事なんて全てが正しい訳もなく、かと言ってマフィアと流星街が交わした約束上、一定以上の協力もしなくてはならない。

つまり、パクノダが“クロロかわいさ”に長年クロロを苦しめている原因の1つであるクルタ族を良い様に思っていなかったとしたら―例え自分達の仕事が虐殺事件を可能にして、それはとても残念なことではあるものの“別の話”と捉えており―クルタ族を“連中”と言ったことにも繋がるのかもしれない。

そして、もしかするとパクノダはあの時の「記憶弾(メモリーボム)に、パクノダだけが知っていたクロロの秘密(クルタ族虐殺事件の真相)も、込めていたのではないかとも思う。

(そして、今話でクロロが類稀なる演技の才能が示された様に、クロロは“悪役”をずっと演じているのだと。そんなクロロを支え、助けて欲しいと。)

 

―と、それっぽく繋いだものの、重要な要素である「シーラ」が完全に抜けているのだ。

クロロが3馬鹿もしくはそのバック(マフィア)を締めあげる過程で、例のメッセージを使った理由が“自分達が殺した流星街出身者をクルタ族が殺したことにしよう”としていたことがわかり、発言のウラを取るためにその遺体を確認したところ、それがシーラだと初めて知ったとかならば繋がるが…、クルタ族虐殺事件の発見者は「森に迷い込んだという旅の女性」なんですよねぇ。

それがシーラだとも言われていないけど…、流れ的にシーラですわなぁ。

 

■ルート1:シーラ=悪いやつ

シーラがもし何かに追われている状況なら、何らかの電子機器が音を鳴らしてしまったのならすぐにその音を消すハズで、あの時の状況は、

本当に迷っていたか“何か”を誘っていたかのどちらかに思われた。

 

そして何らかのキーアイテムとして機能しそうな「ディノハンター」だが―貧者の薔薇(ミニチュアローズ)というあれほどの威力を生む化学兵器が腹の中に納まるほど小型化できるのだから―超小型の発信機を仕込んでいたのではなかろうか。

 

シーラが不自然に消えた理由も、クラピカ達がディノハンターを“巣”に持ち帰らなかったからではなかろうか。

(シーラが居ることで非日常感が出て警戒させてしまっているなら、自分が消え日常に戻せば持ち帰る可能性があると考えた?)

クルタ族虐殺事件が明らかになったのはクラピカが村を出立してから6週間後。

ディノハンターはクラピカが居る内は“(クラピカとパイロの)2人だけの秘密の場所”に隠していただろうが、足の悪いパイロは1人になった時にはそこまで行く手間も考え村に持って帰っている様に思われるのだ。

 

つまり、このルートだと、シーラは幼い頃はむしろマフィアの人間狩りに怯える側だったが、むしろ大人になった頃にはマフィアと手を組んで狩る側に回っていたということになりそうだ。

 

この場合のシーラは念能力者であってもそうでなくても成立しそうだが、非力な女性でマフィアを束ねたり、狩る対象に近づくなんて危険な真似は出来ないだろうから念能力者かと思われる。

(治りかけるとまた転んで怪我を繰り返したのは「わざと」ということになろう)

 

さて、それでは恐らく一見まともな事情(※)で人攫い側は流星街の長老側にお願いをして旅団を駆り出しクルタ族の制圧をさせたのだろうが、何故、わざわざ旅人を装い発見して通報などしたのか

(※個人的には、現人類は太古の昔に暗黒大陸から渡来しており、恐らく内の世界に居た先住民達を流星街に追いやったのではないかと考えている。そして、先住民は流星街の外にいることを許されていないならば、流星街に“クルタ族という先住民系民族”をあるべき場所に戻したい等の要請を受けた。)

 

恐らくこのルートだと例のメッセージを残したのもシーラとなりそうだ。

 

…思い浮かぶのは“ネテロを遊び相手にしていたパリストン”系なんですよねぇ。

何らかの理由で、本当はクロロと一緒に居たくて旅団入りしたかったがその願いは叶わず、旅団は仕事で流星街を離れてしまう。

自分はハンターになりたいという気持ちも残っているが、クロロとの繋がりも欲しい。

ただ「賞金首ハンター(ブラックリストハンター)」というのもあるから、それでクロロと繋がるのも面白いと考えた―とかなら、わざわざメッセージを残して発見して通報して、犯人は旅団だと裏で情報を流したというのも一応の筋が通りそうだ。

 

そして、このルートだと現在にも繋がりそうな気がする。

シーラの愛読書「ディノハンター」が「新世界紀行」をファンタジー寄りに書いた作品だとすると、シーラが目指すハンターとは「幻獣ハンター(幻獣=暗黒大陸の生物の意)」系だと思われる。

 

ビヨンド一派の探検部隊は最大でも25人程だとジンは予想しており、

ミュヘル(「門番」一族の血を引く子孫?)やジンを足しても、まだ明らかになっていない人物がいるため、ひょっとするとBW号にシーラ居たりするのかも…?

 

そうだとすると、クルタ族虐殺事件でクロロは真相を知っていそうだけど、シーラも自分の存在に気づいて欲しいから“匂わせ”的なことをしていてクロロもそれに気づいていそうな気もするのだが…はてさて。

 

■ルート2:シーラ=悪いやつ…ではない

このルートでも大筋はほぼ同じでいいと思われる。

ただ、シーラは人攫いの連中に脅されている様な状態で、この森に居るらしいクルタ族を探し出せ、そしたら解放してやるよとでも言われており、途中クルタ族の子供を見つけるもそれを伝えるかどうか葛藤。

意を決し(殺される覚悟で)人攫い連中にはクルタ族らしき子供達を発見した場所を伝えなかった

 

しかし、人攫いの連中はニヤニヤしながら自分を殺しもしなかった。

それからしばらくして、人攫いの連中は「お前のおかげでずいぶん儲けさせて貰ったわ、約束通りお前は釈放してやるよ」と解放される。

嫌な予感がして、クルタ族の子供を見つけた場所を中心に探しクルタ村を見つけ惨劇を目をする。

そして、ある家(パイロの家)で「ディノハンター」を見つけ、さらにそれに発信機が仕込まれていることを発見し、善意で行った自分の行動を激しく後悔。

クルタ村で起きた事件を通報し、最後にクロロへの手紙を残し自殺…とかならこれはこれは繋がりそうだけど…。

 

■ルート3:シーラ=良い奴

「クルタ族虐殺事件」に“間接的にも無関係”とする筋道もありそうだけど、意図的、あるいはその意図はなかったけど結果的にそうなった、あるいは間接的にそうなったの方がしっくり来るものが多い様に感じられた。

 

 

―来週のNo.397は作者ツイッター情報によるとかなりの加筆をしており、森(恐らくウガ森)の中での戦闘シーンがありそうなのだが、かなりの高確率でサラサの死が待っている様に思われるため、読みたい様で読みたくないのである…真顔

 

「なるたる」の「のり夫」の様なことになってないといいなぁ…(「なるたる のり夫」でググっちゃダメだぞ。おぢさんとの約束だ)

 

今週以上。

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