信繁だけではなく昌幸をはじめとした真田一族もしっかり描いていて、しかもその昌幸を真田太平記で信繁を演じた草刈正雄さんに任せたのも成功の要因ではなかろうか。
音楽もストーリー展開も人間ドラマの描き方も、配役も、理想的なまでに素晴らしいドラマだと思う。最近の新説をしっかり取り入れてるあたりも歴オタとしてとても嬉しい。
ただ、唯一残念なのが合戦シーン。
第一次と第二次の上田合戦を見て思ったが、迫力がまるで無い。
昔、風雲たけし城という番組で素人がアトラクションをこなすシーンがあったが、それを見ているような感覚に近いものがある。
人間ドラマの部分では大泉洋さんの好演で、大河では珍しく涙する事もあっただけに、肝心要の戦のシーンの残念さが際立つ。ウソっぽさと素人臭さを感じる。
連休中、中井貴一さん主演の武田信玄の合戦シーンを見て改めて真田丸の合戦シーンの残念さを感じた。命のやり取り感が全くない。
これから大坂の陣編に入るが、その合戦シーンだけが心配。
毎週楽しみにして、後半に近づくにつれて終わってしまう寂しさも感じているだけに、合戦シーンだけはなんとかしてほしい。