三日目は当初半日滑って帰る予定だったのだが、翌日は子供たちも学校だし、早めに帰ってワクシングもしておきたいと思い、朝食後に山荘を出る。徳島へ直行するのはもったいないので、有名な皆生温泉に寄ることにした。山荘から割引券をもらっていたので、日帰りの「オーシャン」という場所へ向かった。温泉の手前にバッティングセンターを見つける。子ども達は入った事がなかったので、そこでしばらく遊ぶことにする。子供たちはほとんどバットに当たらなかったが、初めての経験に満足そうであった。そして皆生海岸に出て日本海を見る。この日は気温も上がり、潮風も大変心地よい。子どもたちはしばらく波と戯れながら遊んでいた。そして、温泉「オーシャン」へ。お風呂の道具を一式持っていたのだが、ここは受付でバスタオル等も貸してくれるので手ぶらでも大丈夫だ。中に入ると大きな露天風呂があった。まだ朝も早いので客も少なく、お湯もきれいだ。朝から露天風呂とはとても贅沢な気分に浸った。温泉を出た後は「お菓子の壽城」へ。夏に仕事で立ち寄った事があるが、試食コーナーが充実している。長男の目が光った。端から端まで一つずつ試食を食べ尽くし、満足そうだった。その後二階のレストランで昼食を取り、帰路につく。大山から徳島まで距離的にはだいぶあるが、ずっと高速でつながっているので、移動は非常にスムーズだ。道路も四車線の場所が多く、130~140kmほどで飛ばしたところ、帰りはわずか3時間で戻ることができた。
集合場所に行くと。既に他の受験者は到着していた。1級受験者が1名、2級受験者が筆者を含めて2名のわずか3人しかいない。検定員も3名。その中に昨年いた理論派コーチの顔を見つけた。嫌な予感がする。6名で検定バーンのリーゼンコースへ向かった。リーゼンの上部はかなりの急角度の上、コブもできている。スタート地点まで滑り出してすぐにあの理論派コーチがコブ斜面で転倒した。コーチが転ぶようなところで我々がまともに滑れるのか不安だ。2級受験者は少し下がったところからのスタートだが、午前中に大勢の人が滑った後なのでゲレンデは荒れてボコボコになっている。しかも幅50mと狭い。700m程度の短い距離でリフトも使わずに四種目の試験を一度に行うという。通常はある程度の距離を滑らせて審査するのだが、この日は受検者が少なかったのでさっさと片付けてしまいたい気もあったのだろう。
筆写は今回で4度目の挑戦だ。今シーズンも何度か受けているので緊張は全くなかった。まず、小回りからスタート。小さなコブもあったが、スムーズに降りる事ができた。大回り。ターン弧が小さくなりすぎた。滑走距離の短かったので描いたイメージが悪かった。失敗だ。総合滑走。大回りと中回りでスピードを出して滑る。最後に中回り。毎回得点が出ない種目であるが、ターン幅に気をつけながら終了。わずか1時間のあっけない検定だった。
待たせていた子どもの所に行き、結果発表までの時間を使って再び練習を始める。パラダイスコースを一本滑った後、ゲレンデも緩んできたので再び上部のコースに出ようとセンター4の乗り場に向かった。筆者と長女が先に降り、長男を待った。ところが、いつまで待っても降りてこない。前週栂池で長女が迷子になった
が、今度は長男か?大山は自然の景観を残すためコース脇に表示が少なく、道が分かりにくい。別のコースに進んだのかもしれない。すぐに放送を入れ、呼び出しをしてもらうと共にリフトで上に上がってコースを探し始めた。30分ほど探した時に再び放送がかかる。長男は隣のコースのリフト下から見つかった。先週、長女が迷子になった時に今度迷ったらリフトに沿って滑り、乗り場の係員に連絡すると言ってあったので、その通りにしたようだ。見つかって一安心したが、二週連続の迷子事件発生に携帯電話の必要性を強く感じた。来シーズンは持たせなければいけないかもしれない。
子どもを捜していたので、検定の結果発表の時間を1時間も過ぎてしまった。もうスクールも閉まっているかもしれないな、と思いながら急いで発表場所に向かうとあの理論派コーチが待っていてくれた。ずっと無愛想だったコーチが満面に笑顔を浮かべながら出迎えてくれた。そして、「お待ちしていました。結果発表をしますから中へどうぞ」と言いながら部屋の中に案内してくれた。余りにも愛想がいいので、いい結果が出たのかと思っていたら結果は不合格。大回り・小回りが63点、他は64点だった。何と、昨年よりも点数が落ちている。大回りはターン幅を間違えたのでこの点が出ても仕方がないが、小回りは長野でも合格点が出たし、今回もそんなに悪くはなかったはずだ。愕然としながら「どこをどう直したらいいですか?」と問うと先ほどまでニコニコしていたコーチが急に厳しい表情になって「○×▽■◎※・・・」と専門用語を並べ立て、一方的にまくし立てて「・・・以上!」と結んで部屋を出て行った。何だやっぱり遅刻をして怒っていたのか?回りくどい表現をする人だと思いながらあっけに取られていると、別の検定員が「今彼が言った事はこういうことです」と解説を加えてくれた。どうやら内足の使い方が悪いと言う事だったようだ。
その後気を取り直して子ども達とチャンピオンコースに移動し、残る時間を練習した。長女は上半身を振る癖がついていたが、斜面に正対する事ができるようになった。スピードにも乗って随分フォームも良くなっている。2日間の練習の成果は大きく現れ、はっきりと目でわかるほどになった。宿に戻ると今日の夕食ジンギスカンが待っていた。骨付きのラム肉は柔らかくジューシーで子供たちも気に入っていた。この日も疲れていたので、早めに就寝。
↑夕日の中、チャンピオンコースを滑る。大会に向けていい感触をつかんだ二日間だった。
↑この日の夕食は大山名物ジンギスカン。 ↑長男お気に入りの骨付きラム肉
肉の量が多くて食べ切れないほどだった。
↑朝霧山荘に飾ってあった昔のスキー板。さすが歴史のあるスキー場だ。
二日目は何と朝3時半に起床。旅行中は興奮して早く目が覚めてしまう持病に加え、前日早く寝すぎたのがたたり、いつもより一段と早く目が覚めた。その後も眠れず7時まで待ってようやく朝食。夕食も豪華だった朝霧山荘。朝食とて手は抜いていない。ミニコンロでなべを暖めながら食べる湯豆腐に、コーヒーもサイフォンでたてた本格的なものだった。本当に食事にはこだわっている。食べながらふと窓の外に目をやると、道に雪が積もっている。どうやら昨晩から朝にかけて降ったようだ。大体20cmほど積もっている。今日はゲレンデの状態も期待できそうだ。
早速着替えてスキー場へと急いだ。ゲレンデに降り立つと、昨日はあちこち土だらけだったのが、今日は一面真っ白な世界に変わっていた。新雪の感触を楽しみながら、中の原、上の原、国際と滑りながら移動していくと、だんだん雪質が良くなってきた。国際ゲレンデに入り、センター4に乗って昨日滑ったパラダイスコースに出る。朝一は気温が低かったため、上部のコブが凍り付いて固まっている。アイスバーンの苦手な長男はしばらく体が固まっていたが、「真っ直ぐ進めば板がずれない」との長女のアドバイスも受けて何とか中腹まで降りる事ができた。午前中は滑走距離の長いパラダイスコースを繰り返し滑ったが、連休の中日で時間と共に人も増えてきてリフト待ちに少し時間を取られるようになった。
↑この日は連休の中日だったので、ゲレンデも時間を追うごとに混雑してきた。
10時前になって「本日検定を実施」との放送が入る。今回は子どもの練習のために来ていたので、検定を受ける予定はなかったのだが、昨年厳しい点数をつけたスクールが今年どの位評価してくれるか試してみたい気になった。午前中の講習は飛ばして、午後の検定のみ申し込んだ。ここのスクールは昨年講習を受けたのだが、担当のコーチが専門用語と理論を並べ立てて凄く横柄な態度だったので、もう懲り懲りだった。
↑長男もボーゲンの形が大分取れてきている。↑長女はスピードに乗って滑走していた。
その後パラダイスコースで練習を進めたが、一層人が増えてきてリフトも長蛇の列になってきたので、早めの昼食をとることにする。ところが、こちらも既に食券に並ぶ列がレストランの外にまで続いている。来年から連休はこういう大きなスキー場に来る事は避けたほうがよさそうだ。早めに入った割に列に並んだり、席を確保するのに時間がかかり、検定時間の間際になってしまった。
そのうちに降り続く雨がウェアに染み込んで来たので、早めの昼食をとることにする。ゲレンデの余りのひどい状態にもう今日は午前中でやめようかとも思ったが、昼食を食べて外に出るとようやく雨も止んで、時折日差しも差し込んでいる。気を取り直して、本来の目的である国際スキー場へ移動した。土だらけの人工増設ゲレンデを抜けて、トップまで続くセンター4リフトに乗る。そしてここから最大斜度27度のパラダイスコースへ。出だしが大きなコブ斜面になっており、間隔も狭い。そしてこの辺りが27度の斜面と思われるので、真下に落ち込むような光景だ。子ども達は最初怖がって「絶対滑るのは無理」と言っていたが、筆者が横滑りで数m進むと後から付いてきた。「それっ!ターン」と掛け声をかけてやると、上手く板を回して降りてきている。地元腕山では好んでコブ斜面に入る二人。腰が完全に引けている筆者より上手に滑る事ができているかもしれない。
↑お昼。カツカレーは凄いボリューム ↑食後のアイスは格別の味
↑人工降雪ゲレンデは土だらけだ ↑最上部のコブ斜面に果敢に挑戦
何とかコブ斜面を通り過ぎると、広い一枚バーンが待っていた。こちらは中級程度の斜面なので、練習にはもってこいだ。大山のコースは短いという印象を持っていたが、このパラダイスコースは1000mほどの距離があり、中々滑り応えがある。そして、レースコースのチャンピオンコースへ。こちらも上のほうは大きなコブになっていたが、パラダイスコースをクリアしたので、何とか降りる事ができた。チャンピオンコースで滑ってみると思ったほど急傾斜なコースではなく、これなら大会に出ても大丈夫だろうとの感触をつかみ、この日の練習は終了した。一番奥の国際ゲレンデから宿舎街までの長距離の横の移動は大変だったが、子供たちも今回の練習で不安を取り除いた充実感があったのだろう。文句も言わず長い距離を付いてきた。
↑長女はスピードに乗って滑っている ↑今回、長女もヘルメットを新調。チンガード付きで頭部をガード
朝霧山荘に戻り風呂に入って夕食だ。今晩のメニューは牛肉の陶板焼きに鳥のから揚げ、サラダ、大山そば、蛸とキュウリの和え物、汁、ご飯・・・スキー場にしては料理の種類も多く味付けも抜群だ。ここの旅館は建物自体は古くて部屋も小さいが、食事とサービスは一級品だ。食後はチューニングルームでワクシングをする。一日中泥だらけの雪の中で滑ったので、ワクシングペーパーが真っ黒になった。汚れを残しておくと滑走性が下がるので、今回のような場合はマメにワックスをかけなければいけない。部屋に戻り、疲れていたので夜9時には電気を消した。
3月に大山でスキーの四国大会が行われる。この大会は小学生から一般人まで参加するレースなので、コースの傾斜がきついようだ。レースに使う大山のチャンピオンコースは中上級コースで最大斜度が27度ある。ここにポールを立てて滑るのだが、長女はともかく技術の未熟な長男はコースを外して怪我をしないか心配だ。一度下見を兼ねて練習させて置かなければならないと思っていたのだが、この週に予定されていたジュニア部の大山合宿が延期になったので、筆者家族だけで訪れる事になった。
朝5時起床。ウェアの防水処理をし、荷物を積んでいると6時前になったのであわてて子ども達を起こす。この日地元徳島は天気が良かったのだが、大山は雨の予報。わざわざ天気の悪い所へ出かけて滑るのもどうかと思うが、今回の目的はコースの下見なので、大山で滑らなければ意味が無い。明石大橋をわたり、倉敷から岡山、そして鳥取に入る頃には大粒の雨が落ちてきた。本来ならば雪になるはずの時期だが、この日の気温は6度。しかも中国地方は数日前からずっと雨が降り続いていたので、ゲレンデの状態が心配だ。反面、昨年通った時は真っ白だった道路も積雪は全くなく、わずか3時間でスキー場まで到着する事ができた。
まず、本日の宿泊施設「朝霧山荘」に荷物を預けに行く。連盟の方が合宿のために確保してくれていた部屋を残してくださったので、宿泊料も合宿料金が適用され安く泊まる事ができた。宿舎で少し休憩した後、ゲレンデへ向かう。昨年2月に来た時は宿舎前からスキー場までずっと雪道だったが、今年は全く雪が無い。ゲレンデは大丈夫なのか?登行リフトを降りてすぐ前の豪円山ゲレンデに出る。案の定あちこち土が顔を出しており、雪もほとんどシャーベット状態だ。下部の方には水溜りさえできている。出発前日にシーズン途中の大規模メンテという事でベースと滑走用ワックスをかけ直し、エッジも研いでいたのだが、このような雪の中で滑ったら板も最悪の状態になるのではないかと心配をした。豪円山ゲレンデは傾斜が緩く一本滑っただけで飽きたので、もう一つ奥の中の原スキー場に移動する。
ところが、ここが大山の欠点だが、一つひとつのスキー場が連結しておらず、板を担いでしばらく歩かなければならない羽目になった。この日一日が終わったあと、いつもより足腰の疲れを感じたが、雪が重かった事以上に度重なる横への移動が原因ではないかと思う。中の原スキー場は上中初級コースとそろったいいゲレンデだと思うが、上の方まで来ると靄がかかり、前方が見えにくい。そしてここでもゲレンデの一部では雪が溶けて土が露出している。今シーズン最悪の環境だなと思いつつ、このゲレンデを数本滑る。そしてさらに奥の上の原スキー場へ移動。ここの下部にはポールバーンがあり、どこかのジュニアのクラブが練習していた。近づいて見ていると「一緒に滑ってもいいですよ」と声をかけてくださったので、数回ポールの練習をした。






