境港市出身の漫画家・水木しげるさんのお誕生日3月8日は、ふるさと境港市の水木しげるロードで寿ぐことが、ここ10年来、水木さんのご生前からの決まり事。

 

 

2015(平成二七)年11月30日に93歳で亡くなった境港出身の漫画家・水木しげるさんの9回目のお誕生日である翌16(平成二八)年3月8日、「ありがとう、しげーさん - 水木しげる先生を偲ぶ会 -」が、同市中野町の境港シンフォニーホールで開かれた。

 

翌2017(平成二九)年、95回目のお誕生日のお祝いは「生誕95年 水木しげる生誕祭」に改まって、同年3月4日に前年と同じ会場で催され、水木さんの作品に登場するキャラクターに扮した参加者に記念品が配られるなどした。

 

2018(平成三〇)年、96回目のお誕生日のお祝いは「生誕96年 水木しげる生誕祭」が、同年3月3日に前年に引き続いて同会場で開かれた。アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』が同年4月1日より放送開始となることから、スペシャルゲストとして、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎で」の1期と2期で鬼太郎の声を演じ、第6期では目玉おやじの声を演じる声優の野沢雅子さん、ねずみ男の声を演じる古川登志夫さん、第3期と第4期を手掛けた東映アニメーション常務取締役・プロデューサー清水慎治さん、第6期プロデューサーの永富大地さんが登場しての「ゲゲゲ談義2018」が催されたことから、その招待券がプラチナチケット化。前年、前々年にも増して多くの来場者が境港に押し寄せた。

 

2019(平成三一)年、97回目のお誕生日を祝う「生誕97年 水木しげる生誕祭」は、アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』の大ヒットと、スペシャルゲストに目玉おやじ役の声優・野沢雅子さん、ねずみ男役の古川登志夫さん、ねこ娘役の庄司宇芽香さん、犬山まな役の藤井ゆきよさんを迎えることから、前年を遥かに凌ぐ来場者が予想され、前年の3倍超の収容人数の米子市公会堂に会場を移して開催された。

 

本年2020(令和二)年3月8日に、98回目のお誕生日を祝う「生誕98年 水木しげる生誕祭」が、前年の野沢さん、古川さん、庄司さん、藤井さんに加えて、第6期『ゲゲゲの鬼太郎』で主役の鬼太郎を演じる声優・沢城みゆきさんを迎えて、米子市公会堂で開かれる予定だった

が、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて中止となった。

 

今年はプラチナチケット化した招待状の抽選に運良く当選したことから、当初7日(土)から9日(月)までの2泊3日で境港に滞在することを予定。ところが新型コロナ国内感染拡大を受けて生誕祭は中止。新型コロナ感染拡大の状況と自身の体調を勘案して、7・8日の1泊2日に滞在を短縮して決行。

 

生誕日前日の7日朝4時、倉敷市内の自宅を出発し、約3時間半で境港に到着。

 

 

到着早々、大正橋で猫に囲まれるという幸せ。

 

 

いつもの境水道沿い、空模様は晴れ。

 

 

いつもの喫茶バードで朝定食(600円)

 

 

人気の無い水木しげるロードを西へ東へ。

 

泥田坊

 

べとべとさん

 

見上入道

 

水虎

 

針女

 

火取魔

 

青女房

 

小豆洗い

 

いそがし

 

魔猫 猫又

 

小豆はかりと百目

 

白うねり

 

水木しげる記念館前で10年来のゲゲ友と再会。

 

 

水木しげる記念館で生誕98年を祝う記念品を頂戴し、いつもの場所で、いつもの人たちと会う、いつも通りの過ごし方。

 

 

そして、水木さんゆかりの地を巡るツアー開始。

 

水木さんが幼少期、のんのんばあに連れられてよく訪れたという「曹洞宗巨嶽山正福寺」(鳥取県境港市中野町5016)にて、水木少年が日がな一日眺めていたという、地獄絵3点、極楽絵1点から成る、寺宝「六道絵(地獄極楽絵図)」を鑑賞。

 

 

また、同寺には、水木さんの傘寿(80歳)を記念して、2002(平成一四)年に水木プロダクションが寄贈した「水木しげるブロンズ像」が山門と鐘楼門の間に建っている。

 

 

境水道の対岸、松江市美保関町に渡り、美保神社参道口の老舗旅館が経営するお食事処「かもめ亭」(島根県松江市美保関町美保関586)にて昼食。

 

かもめ定食(松)(2,500円)

 

海鮮丼(1,200円)

 

食後、水木さんが幼いころから毎年、お正月に家族そろって初詣に訪れていたという両親との思い出の場所「美保神社」(島根県松江市美保関町美保関608)と同社北側の山向こうに鎮座する「久具谷社」(島根県松江市美保関町美保関608 美保神社北側山中)に参拝。

 

 

久具谷社が鎮座する森を生前に訪れた水木さんは「ここには妖怪が棲んでいる」と仰ったという。

 

 

帰路、美保神社参道の喫茶クリフネでひと息。

 

 

島根半島の北側に位置し、20軒ほどの民家が集まる小さな漁村「諸喰(もろくい)」は、ベビィの水木さんにお化けの英才教育を施した「のんのんばあ」こと「影山フサ」さんの出身地。

 

 

集落西端に鎮座する氏神「奢母智神社(しゃもちじんじゃ)(島根県松江市美保関町諸喰644) の裏山も妖怪が棲んでいそうな雰囲気が漂う。

 

 

水木しげるロードに戻る途上、境水道を東進して隠岐へと向かう「鬼太郎フェリー」と離合。

 

 

日が暮れてロードの照明演出がはじまるが、天気予報通り激しい雨に見舞われたため、7日より点灯が開始された春季限定影絵を確認して「御宿野乃境港」(鳥取県境港市大正町216)へ引き揚げ。

 

 

激しい降雨の為、外に出るのは諦めて、宿にて夕食バイキング(3,000円)

 

 

昼夜あれだけ食べてまだ食べるか!!と呆れられるが、毎日22時~23時限定、無料サービスの「夜鳴きそば」が本日のとどめ。

 

 

あっち行ったりこっち行ったり、あっという間に1日目が終わった。

 

2日目につづく、、、