大寒の越後駒ケ岳・中

 

 1月21日)は冷え込みました。昨夜から夜通しの快晴による顕著な放射冷却現象で、午前7時20分にマイナス11.1℃を記録しました。数百メートル離れたところのアメダスの公式記録にはマイナス11.3 ℃(07:00)とあります。

 

 

 当地は盆地状のため、夏は暑く、冬は寒いという典型的な盆地性気候の特徴がみられます。76年前の昭和20年1月にはマイナス20.何度という最低気温が記録されています。(県の蚕業試験場の露場で観測)。その後地球温暖化傾向のためか、最近ではすっかり暖冬少雪に慣れてきていたため、今朝の冷え込みには少し驚きました。

 ちなみに「大寒」について、「冷え込みもはげしく、寒さが最も厳しい頃。二十四節気の最後の節気で、ここを乗り切れば春近し・・・・寒気を利用した食物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌などを仕込む時期にもあたる。」などと、WEBで見かけました。

 昨日の夕食は、冬の和食の定番「ぶり大根」でした。ぶりと大根はどちらも冬に旬を迎える食材らしく、脂がのったぶりとほくほく甘い大根を使った鍋いっぱいのこのごちそうです。今夜はその残りでした。

   新潟県の積雪は、日本海沿岸部ほど少なく、内陸にいくほど多くなることが普通です。内陸部に住んでいると、時々、雪がない海岸の景色が見たくて出かけることがあります。

 

 

                          寺泊(長岡市)海岸から弥彦山          F4    WHITEWATSON  / W&N

 

 そこはに、日本海を渡ってくる北西の風が轟々と吹き荒び、まさに怒涛の海が広がっています。イーゼルは立てられず、足を踏ん張っての早描きで、道路に停めた車に戻り、風の唸りの中で揺れながらのスケッチは、それはそれで楽しいものです。

 先日の大雪は、珍しく海に近い上越地方の高田地区を中心に記録的な降雪となり、死傷者や家屋の倒壊など、大きな被害が発生しました。災害救助法も適用されたとのことですが、大雪に不慣れな地域の方々には、生活が大変なことだろうと思います。

 しかし、雪はこれからが本番。どうかほどほどに、と 空を仰ぎながら祈るようなこの頃です。  

  コロナに加えて今度は「豪雪外出自粛」などと、テレビや新聞に大きく出るようになりました。暖冬少雪に感覚と体がすっかり慣れてしまっていたため、連日の雪片付けがたいへんです。

 

 

 

 気温がずっと氷点下で雪質がふわふわしているため、専用スプレーをかけても除雪用具に面白いように雪が付着して重くなり、除雪作業が余計たいへんです。

 

  でも、火山灰や豪雨被災地の土砂などに比べれば、春が来れば自然と音も無く水に変わってくれるものです。愚痴などは言っていられません。天が与えてくれた恵です。何よりの健康維持の運動とも思うようにして、春までの辛抱です。 

  暖冬少雪に慣れていたために、新年早々のまとまった雪には少し驚きました。今のところ、どうもまとまって降っては少し休む、といった雪の降り方のような傾向を感じます。そのため、消雪用井戸水も出たり渇れたりで、屋根の雪下ろしも様子待ちといった状態でほっとしています。

  それにしても、何十年間も屋根に上がっては、よく落ちもせずに何十トンもの雪を下ろしてきたものです。今シーズンは県内ではすでに9人の方が屋根からの転落などで亡くなっています。統計的には、毎冬10人前後、多い冬には20人近くの人が雪関連で命を落とされているということですから、「冬を無事に越す」ということは大変なことなんだと、年齢が進むにつれて実感するようになりました。

  毎日あの雪国特有の鈍色(にびいろ)の空の下で、いささか鬱々とした気持ちで生活していると、ほんとうにあの爆発するような春の到来が待ち遠しいものです。

 

                              雪の止み間にスケッチ     FABRIANO STUDIO /  HOLBEIN

 

                  

                              紅 葉 の こ ろ            Vifart / F2  W&N

   

   わずか2ヶ月前にあたる頃に描いた、同じ場所の風景。季節の移り変わりとはほんとうにすごいものです。春にはどんな景色が広がることか楽しみです。

 

 「数年に一度の寒波の襲来」などと、連日報じられています。自宅の屋根の雪がどうなるのか、心配になってきました。

 当地方では、屋根や家の周りの消雪のために、暖かい地下水の散水、温めた液体をパイプに循環させるシステム、電熱、自然落下など、いろいろな方法があります。拙宅はこの井戸水による消雪式です。ところが困ったことに、新しく家を建てたり、雨後の竹の子ように増えるアパートなどの新しい井戸が深く大量の地下水を汲み上げるために、以前からある井戸の水が次々にかれるケースが増えているようです。

 我が家では地下水位がー35mでかれますから、今や( 風前の灯です。かれると屋根に登って、人力で雪を下ろす危険な重労働となります。太平洋側の人が羨ましくてたまらない季節になってきました。新年早々、屋根に登ることを思うと、いささかお神酒も少し違った味になるかもしれません。