方々で活躍しているお友達の演奏会に行ってきました。

 

何が驚くってね、自分の耳が肥えてきている……!

複数の奏者が出演された演奏会だったので余計にそう思ったのかも。

 

個人的にはこの日の形態として友達が一番上手くできていると感じました。

もしかしたらご一緒された方のお力も含まれていたかもしれない。

良いものを聴くことができた演奏会でした。

こういう環境で演奏して欲しいなと常々思っていたので、今回はそれも達成された感じで密かに満足。

 

 

 

予習時に好みかもしれないと思える作曲家がいたんだけど、やっぱり好きかもしれない。

詳しくない分野なので今度立ち位置を聞こう。

広がりにくいところが広がる機会があるのは有難いな。

「聴いた瞬間に“これはいいな”って思ったよ」
って言ってもらえましたー!

初回でこの評価は初めてじゃない?
うれしーい!

自分でも弾いてて好きだとは思っていたけど、弾いてみるまではわからかったので何でも取り組んでみるものですね……。



「あ、私の持ってる手札では作り上げられない曲だわ」という感想を持った曲も何とか。
そして今の先生に教えて頂かないとこういった方向性にはならなかった気がする。

先生と私だと属性が違いすぎるというか、でもせっかく先生に習うならそういった手札を増やしたいという気持ちで師事しております。

 

学生時代はぼんやりと相当良いご指導を享受してきたけど、今は今で足りないもの、身に付けたいことが明確になって習うから良いな。

この先の会で弾く曲を変更したいと思って先生に相談。
「うーん……その組み合わせだと変だけど……でも(そういう会で弾くなら)いいよ!勉強だし!」
とのことで変更が決まりました。

有難いのはこういうところ。
自分でも「(こういう理由で)変では……?」とは思っていたけど確証がなくて。
「あ、やっぱり(その理由で)変ですよね」に変わる有難さ。

あとはどういう会で弾くか、会場の規模や他の人の選曲、聴衆の層や会の目的なんかも話しておくもんだわ……。
「そういう会ではこういう組み合わせがあるよ」という話も出してくださるので。

 

 

少し前に「選曲でその人がどういう勉強をしてきたかわかる」と聞いて、さもありなん……と思ったところでした。

それ単独では取り上げなくない?とか、譜面の簡素さに騙されるな!とかあるもんな……。

その会における選び方もあるだろうし。

 

 

この歳になって適した選曲もできないとは!!!と思わなくもない。

経験値が圧倒的に少ないのもあるけど、そこは理由にならないので精進……。

都合で予定より数日早めのレッスン。(しかも直前に決まった)

この数日でもう少し形作れたかなと思えど、レッスン後は「あれであと数日やっても同じだわ……」の結果でした。

 

先生と全然方向性違くない?みたいな……。

今回の曲は弾いても弾いても「あってる?」と思いながら弾く感じで、それが如実に表れたレッスンでした。

上手く先生の間とかを掴み取れていない気がしてる。

注意深く練習していかないと簡単に戻りそう。

 

自分の解釈も悪くないようだったけど、せっかくこの曲を習うなら先生と同じように弾いてみたい。

絶対に引き出しが増える曲なのだ。

 

先生がこの曲をご自分の先生(ややこしいな)にレッスンして頂いたエピソードも聞けて、それもまた有難い話でした。

ほぼ同時期に同じ曲を教えて頂けるのは本当に選んで良かったというもの。

 

 

お洋服が好きなのでたくさん持ってはいるのですが、”レッスンに着る服”がなくて困った……。

手首付近に布が溜まったり、肩の可動域がストレスにならない物。

暑さ寒さ、裾や袖などレッスン以外に煩わされたくないと思うとなかなか……。

そしてカジュアル過ぎずドレッシー過ぎず。

”先生の前”というのも一つハードルかも。

ここ最近で一番自分が納得できる練習ができました。

今まで「これおかしいんだよな……」と思っていたことが良い方向に進んだというか。

 

どう考えてもその日に行った演奏会の影響だと思う……。

世界的な指揮者と素晴らしいソリスト、オーケストラとの共演でした。

本当に本当に素晴らしかった。

 

 

私の思った”良い練習”とやらができるには、世界的な指揮者といいピアニストといい、コストがかかり過ぎやしないか……?

毎回そんな面子用意してられませんよ……?

新しいことを始めました。
物凄く久しぶりに自分が「初心者」で、なかなか楽しい体験でした。
普段自分が教える側になるほうが多いので自分の立場に落とし込みつつ雑感。

因みに「前からやってみたくて」、でも「界隈の知識がほとんどない」レベルの話。
私が無茶苦茶不器用というのも前提条件で……。


○わからないものはハードルが高い
何を用意したら良いか、選んだものが適切かどうかの判断ができないので、そういう進言があるだけでも有難い。
理解は後から付いてくる気がする。自分が手を動かしていけばどういう意図のものかわかるというか。(私の処理能力の問題とも言う…)
そう思うと「やってみたいと思って」って初めて来てくださる方の何と尊いことかと思う……。

○誰に習うかは大事
今回はただただ「やってみたい」が先行したので友人に教わったけど、本当に身に着けたいなら教える職に就いている人に教わったほうが良いかも。
”できる”と”教える”は違うし、常に教えてるってノウハウが蓄積していくからやっぱり職業なんだなと考えさせられた。
友人関係で教わると忌憚のないやり取りができるし、その人との時間も楽しめるのでそれはそれで楽しい。

○壁に当たるのが早い
すぐわからないところに当たる。
教わった通り、教本の通りなんて簡単ではないので、「あれ?何で?」となった時にさっと解決してもらえるのって意欲の減衰がない。
情熱があればトラブルの解決にも立ち向かえるけど、「該当箇所の発見」→「解消への方法を見つける」って初心者には困難よね。

○好きなもので固められる
大人になってある程度好みが固まってきているので自分の好きな方向に進めることができる。
特に私は好みのアンテナが研ぎ澄まされてないので、既知の範囲から好きなものを選ぶよりも、知らない範囲から「これ好き」と引き寄せていったほうが好みのバラつきがない。
既知の範囲だと損得や出来る出来ないを絡めてしまうので、個人的には好みだけで進められるのが楽しい。

○「できる」と「センス良くできる」は別物
これは本当にそう!!!!
私が始めたものは店頭で完成品を見ることができるものだったので、「えっ……(技術的に)出来てもこういうもの(センス)になっちゃうの……?」みたいなものは正直あった。

初心者が取り組むものはダサくならざるを得ないのか……?

これは自分の界隈でもちょっと感じることかも。

「わかりやすい」と「センスが良い」って両立しないんだっけ……。
(自分の好みが細かいことはわかっているけど……わかってるんですよ……。)

○伸びしろばかり
初心者は伸びしろしかないのはいいね!
何をやっても何かできるしね。(と別の友人が言っていて納得)
技術の難しさにもそこまで理解がないので、手が届く届かない関係なく夢が広がりまくるのが凄い。

○正しくなくても出来れば楽しい
これ難しい……。
自分の分野だと「1音でも間違った音で10回弾いたら10回分下手になる」と思うけど、「少しでもできた!」の積み重ねで情熱が保てるならオーケーなのか?とか。
ミスの自覚の有無と効率の話になるだろうか……。
 

 

些細な始まりなのに、なかなかどうして思うことの多い始まりになりました。

でもたまに考えないと駄目ね。

いつも同じポジションでいるのは私には良くないな。