サンゴ飼育初心者におすすめのサンゴ12選|丈夫で強い光も不用! | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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サンゴの飼育と言うと海水魚よりデリケートで飼育が難しいイメージがありますが、なかには海水魚が飼育できる水槽環境であれば飼育出来るほど、飼育が簡単で丈夫なサンゴも存在します。
今回はサンゴ飼育初心者におすすめの、飼育が簡単で丈夫なサンゴを厳選して紹介します。もちろん見た目も綺麗なサンゴばかりですよ!


 丈夫で飼育が簡単なサンゴとは?

丈夫で飼育が簡単なサンゴの条件として、水質変化と水質の悪化に強く、弱い光でも育成できる事が挙げられます。飼育が簡単なサンゴの飼育環境の条件として、60cm水槽で照明が蛍光灯orLED2〜3灯、濾過は通常濾過でもよく硝酸塩は20ppm以内を維持すれば大丈夫なサンゴを選びましょう。

それでもサンゴは魚よりデリケートなので、水質や光、水流などが合わないとポリプを開かないこともあり、状態よく育成するには魚より必要な要素は多くなります。
このセオリー通りにいかない辺りがサンゴ飼育が難しいと言われる部分でもありますが、色々と不調の原因を探して改善するのも、サンゴ飼育する上での楽しみの一つではないでしょうか。

ソフトコーラル

ソフトコーラルの多くは丈夫で水質の変化に強く、飼育が簡単なサンゴが多く属するグループです。ディスクコーラルやマメスナギンチャクなどは初めてサンゴ飼育におすすめされるサンゴです。
ソフトコーラルは名前の通り固いカルシウムの骨格を持たず全体が柔らかいのが特徴です。ソフトコーラルは自然下でもサンゴ礁より少し水にリンや硝酸塩などの栄養塩が多い場所を好むため、プロテインスキマーのような高価な設備も必要なく、通常濾過で海水魚が飼育出来る水槽なら飼育も容易に行えます。

とは言え、やはりサンゴなので海水魚よりは硝酸塩の蓄積に弱いため、もし魚しか飼育したことの無い水槽にソフトコーラルを導入するなら硝酸塩は計測しておきましょう。
ソフトコーラルは硝酸塩の濃度は10〜20ppm位までなら基本的は問題ありません。逆にリン酸塩や硝酸塩が全くないと調子を崩す事も多々あります。

照明は60cm水槽でLEDなら15〜30w・ワットで2灯以上の光量が必要。蛍光灯なら40w・ワットほどあれば育成出来るでしょう。数値で表記すると12000lm・ルーメンとなります。もちろん照明は強い方が状態良く育成できますし、成長速度もより早くなります。

一部、ウミアザミやクダサンゴ、ツツウミヅタはソフトコーラルの中でも栄養塩の蓄積に弱く、デリケートでハードコーラルより長期飼育の難易度が高くなります。
上記の3種はソフトコーラルでも強い光と綺麗な水質を好み、飼育難易度も高いため、うっかり購入しない様に注意して下さい。

 陰日性サンゴに注意

ソフトコーラルには隠日性と呼ばれる光を必要としないサンゴがおり、飼育には給餌や低水温が必要なため光日性のサンゴよりも飼育が難しい種類が多い。サンゴ初心者なら、まずは好日性のソフトコーラルを選びましょう。


LPS(エル・ピー・エス)

LPSはボリュームのある柔らかい共肉と、基部となるカルシウムで出来た固い骨格の両方を持つサンゴで、ソフトコーラルよりデリケートな種類が多く、やや飼育が難しくなります。それでも水質さえ良好ならソフトコーラルと同程度の水質や照明・光量で飼育できるLPSもありますよ。

オオバナサンゴやハナガタサンゴ、キッカサンゴはLPSの中でも飼育が簡単なので、ソフトコーラルからのステップアップに最適です。
ちなみにLPSはラージ・ポリプ・ストーニーコーラルの略称で、大きなポリプと骨格を持つサンゴと言う意味ですね。


 初心者におすすめのサンゴ10種類

ディスクコーラル

ディスクコーラルは円盤状の身体を持つ非常に丈夫なサンゴで、最も飼育が簡単なサンゴの一つです。種類的にはイソギンチャクに近く、非常にゆっくりと移動したり、分裂して増える事もできる。ディスクコーラルが飼育出来ない水槽では、他のサンゴも飼育出来ないと言っても過言ではないほど飼育が簡単です。
ディスクコーラルはマメスナギンチャクやスターポリプと違い、ポリプが開かずにコケに浸食されるリスクが少なく、上記の2種よりも更に飼育が簡単なサンゴになります。サンゴの飼育が始めてなら、まずはディスクコーラルの飼育から始めてみるのがおすすめですよ。

分裂したり親株の近くに子株が出現して増えますし、たまに少し移動したりと、他のソフトコーラルとは少し違う面白い生態が観察できるのもディスクコーラルの特徴です。



マメスナギンチャク

マメスナギンチャクはイソギンチャクが集まったようなソフトコーラルで、ディスクコーラルと並び非常に丈夫で初心者でも簡単に飼育できるおすすめのサンゴの一つです。マメスナギンチャクには沢山のカラーパターンがあり、マメスナばかりをコレクションするコレクターも多いサンゴです。
基本的にマメスナギンチャクは水質の悪化にも強い強健種で、強い光も必要なく栄養塩の多い汚れた水質にも適応しますが、いじけてポリプが開かないと表面に茶ゴケが生えてきて調子を崩すことがあるので、茶コケに対応したエビやギンポなどコケ取り生体で対処しよう。

マメスナギンチャクはよく増えるサンゴで、親株は隣に子株を付けてライブロックの上を広がる様に増殖します。ディスクコーラルとは違いポリプ同士は基質となる部分で繋がっていますが、岩ごと割ってポリプ毎に分割することが出来ますよ。



ボタンポリプ/ブドウマメスナギンチャク

ボタンポリプはマメスナギンチャクを巨大化したようなサンゴで、キノコが集まった様なポリプが特徴的です。マメスナギンチャクを大型にしたような見た目のサンゴです。栄養塩の蓄積にも非常に強く、あまり強い光も必要ないため、非常に丈夫で飼育が簡単なサンゴです。
ボタンポリプは餌を与えると食虫植物の様にポリプを閉じて餌を取り込む姿も観察できて面白いですよ。



スターポリプ

絨毯のような姿が美しいスターポリプも非常に丈夫で飼育が簡単なサンゴの一つです。蛍光グリーンやホワイトなどのカラーパターンがあり、マメスナ同様ライブロックなどの基質の上を広がるように増えていきます。
スターポリプはソフトコーラルの中でも蛍光色が強く、飼育が簡単なサンゴの割に非常に美しいので初心者からベテランまで人気が高い。大抵のサンゴレイアウト水槽にスターポリプが入っているくらい定番のサンゴです。

強力な照明・光が無くても育成できますが、スターポリプは底面に置いてレイアウトする事が多いのでできるだけ強い照明を選びたい。60cm水槽でLED2灯以上か、ハイパワーLEDなどの強い照明を使うほど成長速度が速くなりますよ。
たまに気難しい個体もおり、水流や光の条件が合わないのか、なかなか開かずに溶けてしまう個体がいます。スターポリプでも色や基質の形状が違う個体がいるため、種類的に育成難易度が異なると考えられます。



カワラフサトサカ/カタトサカ

カワラフサトサカなどトサカの仲間は木のような枝振りでボリュームのある外見が特徴のソフトコーラルです。カワラフサトサカやナグラカタトサカ、ヌメリトサカ、ヤナギカタトサカはトサカの中でも飼育が簡単な種類で、マメスナやディスクコーラルより少し強めの照明とランダムな水流を当てるようにすれば初心者でも飼育は容易。

トカサの仲間は適度な水流を好むので、水流ポンプなでユラユラとなびく程度の水流を作ると枝が良く広がってくれますよ。

チヂミトサカはより強い照明と清浄な水質が必要です。またトサカには隠日性トサカと呼ばれる光合成をしないトサカもおり、飼育には給餌が必要なため育成難易度はかなり高くなります。隠日性トサカは隠日性サンゴ専用水槽での飼育が基本ですね。


ウミキノコ

ウミキノコはまるでエリンギそっくりなソフトコーラルで、飼育にはやや強い光が必要となりますが、丈夫なサンゴでそのユニークな見た目はレイアウトのワンポイントにもおすすめ。
ベージュ系とグリーン系があり、メタリックグリーンのウミキノコは高値で取引されている。ポリプにもショートポリプとロングポリプがある。ウミキノコの飼育では傘の上にゴミがたまらないように水流のある場所に配置しよう。 



ハナガタサンゴ

ハナガタサンゴはLPSの中でも特に飼育が簡単なサンゴです。ハナガタサンゴは一つの大きなポリプの単体生に分類されるサンゴで、真ん中に口が一つある姿をしています。たまに2つから3つの口を持つ個体もいるため、単体生のサンゴではないとの意見もあるようです。
育成は簡単でLPS飼育の入門種にも最適なサンゴで、水質変化にも強く強い光も必要有りません。ハナガタサンゴは2週間に1回くらい小さなクリルのカケラを給餌すると共肉が大きくなりますよ。でも餌を与え過ぎると太ってしまい色が薄くなる事もあるので注意しましょう。


オオバナサンゴ

オオバナサンゴはハナガタサンゴに似たLPSの仲間で、育成もハナガタサンゴ同様にLPSの中では比較的簡単です。
オオバナサンゴはハナガタサンゴよりカラーバリエーションが豊富で、カラフルな個体も多くコレクターも多いサンゴです。


クサビライシ

クサビライシは砂の上に置いてレイアウトできるLPSで、裏側には平らな骨格が付いている。クサビライシはLPSで唯一共肉を膨らませて自力で移動する事ができる珍しい生態が特徴的なサンゴで、飼育も砂に置いておけば良いので手間が掛からず簡単です。

砂の上に置く性質上、マガキガイやヤドカリに乗られてしまったり、ハゼに砂をかけられてしまう事があり、砂や他の生き物が頻繁に上に乗ると調子を崩す可能性があるでよく観察しましょう。

クサビライシには太い触手が複数生えたパラオクサビライシと言う種類がありますが、パラオクサビライシだけは非常に飼育が難しいので初心者は購入しないように要注意。上級者でもパラオクサビライシの飼育は難しいですよ。



キッカサンゴ

キッカサンゴは平たい板状の形状をしたLPSの仲間です。キッカサンゴの共肉は薄くSPSのコモンサンゴような外見ですが、LPSなのでオオバナサンゴと同程度の環境で飼育が可能。共肉が薄くて一見丈夫には見えませんが、キッカサンゴは飼育が簡単なサンゴです。



キクメイシ

キクメイシはサンゴ礁でも良く見られるLPSで、複数のポリプが集まった外見をしており、ポリプの形状によりカクオオトゲキクメイシやカメノコキクメイシなどの種類に分けられます。
キクメイシは水質の適応範囲も広く、あまり強い光を必要とせず、ライブロックの上に置いておけば弱い光の水槽でも育成できますよ。
たまに細かく砕いて水で溶いたクリルや魚の餌をパラパラ振りかけるように給餌するとポリプが肉厚になります。成長速度は非常にゆっくりで、夜に触手を出す以外にあまり変化が無いのが難点でしょうか。
それでもキクメイシはカラーパターンや柄、ポリプの形状が色々あるのでコレクターも多い人気のLPSです。



オオスリバチサンゴ

オオスリバチサンゴは摺鉢に似た骨格を持つLPS・ハードコーラルで、強い光も必要ないので初心者でも飼育は容易です。2週間に1度の給餌と、平らな骨格にゴミが溜まらないように強目の水流が必要です。



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