マメスナギンチャクの飼育方法|種類、水質、照明、餌、増やし方、飼い方 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
その他、釣り情報と生き物ペット関係の記事を書いています。

マメスナギンチャクはサンゴよりイソギンチャクに近い不思議なソフトコーラルです。イソギンチャクの仲間と言っても移動する事はなく、ポリプの隣に子株が生やしながらライブロックの上を広がるように増えていく。

マメスナギンチャクは非常に丈夫なサンゴで、弱い照明と栄養塩の多い水質でも育成できるので、サンゴ水槽を立ち上げる初心者にもおすすめのサンゴです。
マメスナギンチャクが飼育出来ない水槽では他のサンゴは飼育できないと言っても良いくらいですよ。

最近ではUSAブリードやチャイナマメスナなど、大変綺麗なマメスナギンチャクが増えており、マメスナを専門にコレクションするサンゴマニアも多い。
綺麗なマメスナギンチャクは数万円の高値で取り引きされており、筆者も昔は良く増やしたマメスナを販売してした。

{0BBF15EE-9AB5-4C3C-801D-BBF662B8A5A5}
●学名: CenusZoanthus
●照明:弱〜中 
●水流:弱〜中 
●水質:硝酸塩が20ppm以内 
●水温:23〜26°C 
●PH: 7.5〜8.5 
●KH:8〜14 
●濾過方式:特にこだわらない 

マメスナギンチャクは非常に飼育が簡単なサンゴの一つ。強い照明も必要なく、水質の適応範囲もかなり広いソフトコーラルです。

マメスナなら小型水槽や魚が多い栄養塩の蓄積した水槽でも飼育が可能。濾過がしっかり機能して、硝酸塩が20ppm以内の水槽なら問題なく飼育できるでしょう。
リン酸塩やケイ酸塩はほとんど気にしなくても飼育に問題ありませんが、綺麗な水質で飼育した方が発色が綺麗なマメスナに育ちますよ。

丈夫なサンゴなので、飼育が簡単なサンゴとして、初心者にマメスナギンチャクとディスクコーラル、スターポリプの3種類がおすすめされる事が多い。

マメスナギンチャクのポリプは1つを横から見るとキノコそっくりの形をしています。
マメスナは実に色々なカラーパターンがあるので、マメスナを集めて並べるとまるでお花畑のようで大変美しい水槽になります。

毒性
マメスナギンチャクはソフトコーラルでは毒性が強い方だと言われています。マメスナとソフトコーラルの接触はあまり問題ないようですが、オオバナサンゴなどLPSにはダメージを与えてしまう可能性があります。

また、マメスナギンチャクは繁殖力が異常に早いため、同じライブロックに他のサンゴが付着していると、そのエリアにマメスナが侵食して弱らせてしまう可能性があります。

マメスナギンチャクは千切れた破片からも増殖するため、急に離れた場所に新しいポリプを生やす事があり、飼育環境の良い水槽ではマメスナギンチャクが増えすぎて大変な事になるかもしれません。


種類

マメスナギンチャクには沢山の種類が存在します。種類によってポリプの形や大きさ、基質の質感が微妙に異なります。

ちなみ、市場に流通しているか不明ですが、非常に毒性の強いマメスナギンチャクがおり、海外ではアクアリストが負傷する事故も起きています。

【よく見かけるマメスナギンチャクの種類】
イワスナギンチャク、ボタンポリプ、イエローポリプ
ブランド物:USAマメスナ、チャイナマメスナ、台湾マメスナなど

 
水質
マメスナギンチャクは非常に強健なサンゴで、マメスナが飼えない水槽ではサンゴが育てられないと言っても過言ではありません。

魚が多い水槽でも問題なく飼育が可能で、基本的には濾過の立ち上がった水槽であれば、濾過方式に拘らずに飼育が可能です。


照明
マメスナギンチャクは弱い光でも飼育が可能で、60cm水槽なら1500lmほどの明るさがあればまず大丈夫。
LED照明で1〜2灯、蛍光灯で2灯、サンゴとしては必要最小限の照明で大丈夫です。
また、マメスナはブルー系のLED照明を当てると蛍光色が綺麗に発色します。

蛍光色は紫外線からサンゴ守る役割もあり、UV素子が含まれたLED照明を使うと蛍光色がより濃く綺麗に発色するようになりますよ。


給餌
マメスナギンチャクは、与えれば餌も食べますが、水質の維持を考えるなら基本的には餌は不要です。

与える餌は、クリルや海水魚の餌を粉末状に砕いた物をスポイトで優しく振掛けるようにして与えます。
この時、水流が有ると餌が散らばってしまうので、フィルターは給餌する少し前に停止しておきます。


増殖・増やし方

マメスナはライブロックなどの表面を覆うように、親株の脇から小さなポリプを生やしながら増殖します。

ライブロックを覆い尽くしたマメスナは、それ以上は増えることができないので、沢山増やしたい場合にはライブロックを割って移植してあげましょう。
ライブロックの表面だけ取り除くには大きなニッパーを使うと良いですよ。

綺麗に移植するために、まずは極力薄くてライブロック片と縁したマメスナが残るようにライブロックを割ります。
大きなライブロックを割るなら、包丁やナイフをタガネ代わりに使い、ライブロックに当てがってゴムハンマーで叩き割るのが手っ取り早いですね。


●接着
シアノアクリレート系のジェル状接着剤で、移植するベースにマメスナが付いたライブロックを貼り付けます。マメスナ自体も接着可能ですが、ライブロック片が無いと剥がれやすくなります。

シアノアクリレート接着剤は100円均一でも売っていて、筆者は100均で買って使用していますが大丈夫みたいです。デリケートなサンゴへの影響が心配なら、やはりサンゴ専用のを使用した方が安心です。

マメスナにベースとなるライブロックが付いていないなら、まずは粒状のサンゴ砂を敷いた隔離箱にマメスナを入れて、サンゴ砂にマメスナが付着するまで待つのが安心です。


食害
たまにマメスナと一緒にマメスナを捕食する巻貝が混入してくる事があります。この貝はカタツムリみたいな形で、柄は黒と白のモザイク的な柄、出入り口に白いトゲみたいな蓋?が付いています。
基本的に見知らぬ貝がマメスナ付近にばかり居るなら注意して見て下さい。

ペパーミントシュリンプはマメスナを千切って食べてしまいます。ペパーミントシュリンプはカーリー駆除に使われるので、うっかりマメスナ水槽に入れないように注意しよう。
チョウチョウウオとヤッコ類もマメスナを食べてしまう。


【まとめ】
マメスナギンチャクは初心者からサンゴマニアまで楽しめる魅力的なサンゴです。
集め始めたらキリがないサンゴ。マメスナを水槽にお迎えしてみてはいかがでしょう。




こちらの記事もおすすめ