ボタンポリプの飼育方法|水質、照明、餌、増殖、毒性、グリーンボタン | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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神奈川県で色々な釣りをしながら、熱帯魚やサンゴ、ウズラ、烏骨鶏と暮らしています。
海釣り全般にルアー、ジギング、ショアジギングからバス釣りまで様々な海釣りに挑戦中。
その他、釣り情報と生き物ペット関係の記事を書いています。

ボタンポリプはマメスナギンチャクの一種で、直径2cm以上に育つ非常に大きなポリプをもつソフトコーラルです。
ボタンポリプにはマメスナより長い肢が付いていてキノコによく似ています。増殖スピードも早く非常にボリュームのある姿を楽しめますよ。

ボタンポリプと呼ばれるサンゴは複数種ありますが、写真のタイプが一般的なグリーンボタンと呼ばれるボタンポリプです。
ボタンポリプはマメスナギンチャクの仲間で、ショップでは1cm以上の大きなポリプのマメスナ類を、まとめてボタン系などと呼ぶ場合があります。
なので、ボタンポリプと呼ばれるサンゴには多種多様な種が存在しています。
●照明:弱〜中
●水流:弱〜中
●水質:硝酸塩が20ppm以内 
●水温:23〜27°C
●PH: 7.5〜8.5
●KH:8〜12
●濾過方式:特にこだわらない

ボタンポリプはマメスナの仲間だけあり、かなり水質の低下に耐性があります。強い照明も必要ないため飼育には何1つ難しい事も無く、本体の基部に埃がたまらない程度の水流がある場所に配置すれば大丈夫です。
ボタンポリプはソフトコーラルの中でも特に丈夫なサンゴの1つでしょうね。

水流は強くても大丈夫で、弱いとボタンポリプの根元に塵が溜まりやすくなります。
時々確認も兼ねて、スポイトで水を吹き付けて掃除してあげるのがおすすめ。結構な量の塵が出てきますよ。

ボタンポリプの毒性は強い方なのでトサカやLPSなどとの接触は避けましょう。また、うっかりウミアザミの触手やトカサが触れるとポリプに包まれてしまい、包まれた部分がダメージを負う事もあります。


照明
照明も60cm水槽でLED2灯、蛍光灯2灯・20〜40wも有れば育成が可能です。
グリーンの蛍光色を楽しむために15000k(ケルビン)以上あるブルー系のライトを使用するのがおすすめ。

ボタンポリプはミドリイシの水槽でも飼育されており、直下でなければ強めの光にも耐えられるようで、飼育環境が良いと3cmもあるかなり大きなポリプに育つこともあります。




ボタンポリプは餌を与えればよく食べるサンゴですが、飼育自体に給餌は必要ありません。
それでも給餌するとポリプも大きく育ち増殖スピードも早くなるので、2〜3週間に1度、砕いたクリルや粒状の海水魚用の餌を与えると見応えのある群体に育ちますよ。

でも、給餌はしなくても飼育と増殖に支障はありません。餌を与えるとパクっと素早くポリプを閉じる姿は躍動感があるので見ていて楽しいです。


増殖・増やし方
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ボタンポリプはポリプの根元が外側へ膨らみ、親となるポリプの周りに新たに小さなポリプが形成されて増殖します。
砂の上でもどんどん広がって増えて行きますが、ベースの部分が活着サンゴ粒など粗めの砂の方がオススメです。

ライブロックからはみ出すほど増えたら、ハサミでポリプ同士の間を切り分ければ簡単に株分けできます。この時ベースにサンゴ粒が付着していると子株の接着が楽になりますね。
接着はサンゴ用かシアノアクリレート系のジェル状接着剤で行います。

ボタンポリプが他のライブロックに知らぬ間に付着すると剥がすのは困難。増殖して困るライブロックに付着した場合には、付着部分のライブロックを割るか削り落とします。
ガラス面などツルツルした場所だとシールみたいに端から剥がせますよ。

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【まとめ】
ボタンポリプは安くて丈夫なサンゴです!。それでいてボリューム満点のボタンポリプは、すぐに水槽を賑やかにしてくれますよ。
初めて飼育するサンゴにもオススメです。