レッスンで生徒さんから受けた質問をご紹介します。



Q. 妊娠中のシナモンとの付き合い方について、注意することはありますか?


A. 妊娠中のアロマテラピーでは、使用禁忌になっている精油がいくつかあるため、注意が必要です。


シナモン精油については、妊娠期間中全般にわたり避けるべき精油とされています。

理由は大きく2つあります。


一つ目は、クマリンによる肝機能障害を考えてのことです。

植物としてのシナモンは、クスノキ科に属し、いくつか種類があります。料理で使用されるスパイスのシナモンとして世に流通しているのは、次の2種類と言われます。


シナモンカッシア(学名: Cinnamomum cassia)

セイロンシナモン(学名: Cinnamomum verum)


カッシアにはこのクマリンが比較的多く含まれますが、セイロンシナモンは少なく、クマリンによる健康影響は少ないとされています。


ですので、精油についてもセイロンカッシアを原料としたものはクマリンの含有が多いので、気をつけましょう。



二つ目は、シンナミックアルデヒドです。


皮膚刺激が強いので、全身のトリートメントに使うブレンドオイルやフェイシャル用クラフトへの使用は避けた方がよいでしょう。



では、食べるシナモンはどうでしょうか?



そもそもシナモンは桂皮ともいい、発汗作用や血行促進作用を期待して生薬としてもよく用いられます。


ビタミンB1,B2、ナイアシンなどを含み、ミネラルも豊富です。好みはわかれるでしょうが、比較的馴染み深いスパイスですね。


妊娠中はシナモンをサプリメントとして(パウダーを濃縮したカプセル)摂取することや、漢方などに多く含まれるものを医療目的で服用することについては、安全であるという十分なデータがないため、使用を避けるということになっています。


シナモンは、料理の風味付け、スパイスとして適度にとるぶんには、おそらく安全。と考えられています。


医療者や漢方を処方する者は注意するべきですが、個人の日頃の食生活では意識して徹底的に避ける必要はなさそうですね。


シナモンの精油の香りが好きという方は、セイロンシナモンの精油の香りを楽しむくらいであれば、そこまで身体に影響を及ぼすことはないでしょう。


ですが、注意を要する精油であり、妊娠中は避けたほうが無難な精油に位置付けられていることは覚えておきましょう。



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その他の精油でいうと、アロマでは “万能” と言われることが多いラベンダーは、妊娠初期の使用は避けるべき精油のうちの一つです。


禁忌に注意しながら、安全で楽しいアロマ生活を送りましょう♫


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