毎週水曜日に連載させて頂いている「大人バレエって楽しい!」シリーズ。
このシリーズは、これからバレエを習ってみたいなと思っている大人の女性達に向けて、“バレエを習う楽しさ”について、お話しさせて頂ければと思っています。
6回目の今回は、“大人バレエって楽しい!~やわらかbody~”の続きです。
前回の記事②はこちら↓
https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12351007728.html
前々回の記事①はこちら↓
https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12348588672.html
◇
前回までは、バレエを習い始めると、体がやわらかくなる、ということについてのお話しでした。
その理由として、次の4つを上げさせて頂いていました。
①バレエを習って「体を柔らかくしたい」というモチベーションがアップするから。
②正しいストレッチ方法を教えてもらえるので、効果が出やすくなるから。
③やりがいがあるから。
④ストレッチが習慣になるから。
前々回は①、前回は②についてだったので、
今回は③の“やりがいがあるから”についてお話しさせて頂きます。
これは、前々回にも少しお話しさせて頂いていますが、
体がやわらかい、と言っても、バレエを習っていない普通の人の場合は、
体がやわらかくなったところで、わかりやすく目に見えて何か良いことがある!という訳ではありませんよね。
体がやわらかくなって、友達が急に100人出来た!だとか、
体がやわらかくなって、急にめちゃくちゃモテモテて、困ってまーす!だとか、
体がやわらかくなって、仕事がバシバシ出来るようになって、ボーナス3倍!だとか、
体がやわらかくなって、ニンジンが急にサクサク食べられるようになった!なんてことないですよね。
そう、普通は、体がやわらかくなったからと言って、急に目に見えて、何かが変わるわけではありません。
なんとなく、体がやわらかい人ややわらかいことに憧れている、という人がほとんどなのではないでしょうか。
ところが、バレエは体がやわらかくなると、脚の上がる高さが違ってきます。
(もちろん、脚を高く上げる要素は柔軟性だけではないですが、体が硬ければ絶対に上がりませんので。)
脚が高く上がるようになると、バレエでは踊りがグッと華やかになります。
踊りを観た人が、思わず「うわぁ!」と歓声を上げたくなります。
また、脚が高く上がるようになると、テクニック的に出来ることがグンと増えてます。
特に、ジャンプの中でも、グランジャンプ(大きなジャンプ)と言われるものは、空中で脚を180°以上開くことが理想とされています。
もちろん、空中で180°開脚を一瞬でもキープするためには、とても強い体幹や正しい技術が必要ですが、それでも、全く同じ動きをするのなら、開脚はしっかり開く方が華やかで美しいです。
また、プロのバレリーナ達はほとんどの人が柔らかい身体を使って華やかに踊りますので、体が柔なくなると、憧れのバレリーナに近づいたような気持ちになって、テンションが上がるものです。
体が柔らかくなると、毎回のレッスンで先生にはもちろん、他のスタジオ生達にも「すごいですね。」「柔らかいですね」などと声をかけられることも多くなるので、モチベーションが上がります。やりがいがあります。
さらに、体がやわらかいということは、毎日ストレッチをしている、つまり、努力が出来る人である、ということ。
バレエ教室では、体がもともとやわらかい人は「すごーい」と賞賛されたり、うらやましがられますが、最初は硬かったのに、だんだん柔らかくなっていった人はもはや尊敬の対象ですらあります。
努力しなくても出来る天才も素晴らしいが、努力して出来るようになった秀才も素晴らしい。
バレエの世界ではどちらも憧れられ、尊敬されます。
憧れの人達に近づくため。
少しでも自分の理想に近づくため。
楽しみながら、バレエもストレッチも習慣にしていきます。
体をやわらかくするためにストレッチを頑張るのではなく、
憧れや尊敬、テクニック向上のためのストレッチがバレエのストレッチなのです。
そうすれば、いつの間にか、おまけで自動的に『やわらかbody』がついてきます。
やればやっただけ、自分を助けてくれたり高めてくれるもの。
それが、バレエにおけるストレッチです。
ふつうの人よりもバレエを習っている人が体が当たり前のようにやわらかいのはそういう理由からなのです。
つづく