毎週水曜日に連載させて頂いている「大人バレエって楽しい!」シリーズ。
このシリーズは、これからバレエを習ってみたいなと思っている大人の女性達に向けて、“バレエを習う楽しさ”について、お話しさせて頂ければと思っています。
4回目の今回は、“大人バレエって楽しい!~やわらかbody~”編です。長くなりそうなので、
今回のお話しは何回かに分けてお話しさせて頂きますね。
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バレエスタジオに見学や体験レッスンに来られた方からの質問数、不動のNo.1、
「あのう…私、体がとんでもなく硬いんですけど、大丈夫でしょうか?」
それくらい、バレエ=体が柔らかいというイメージがあるようです。
ズバリお答えすると、バレエは体が硬くても大丈夫ですはじめられます
・・・というか、
「私って~体が~柔らかいから~、バレエでも習おうかな
」
という人に、今まで一度も会ったことがありません。
99%の方は、「あのう・・・」とおそるおそるやってくるタイプの方です。
どうぞ、ガッチガチの硬~い体のまんまで来て下さい。
(柔らかくなってからじゃないと、恥ずかしい)
(もうちょっと、柔なくなってから、体験レッスンに行こうかな)
・・・そう思っているアナタ。
それはダイエットの「痩せたら着よう」と同じパターンのやつです。
誠に残念ながら、多くの場合、その日は永遠にやってきません。
さっさと観念して、硬いまんまで、来て下さい。
心配しなしなくても、皆さんのイメージどおり、バレエを習い始めると、体が柔らかくなります。
(月に1回とか2回しかレッスンを受けられない場合はちょっと難しいですけれども)
だけど、週1回とか2回、継続してレッスンを受けていれば、ほとんどの人(サクラバレエでは100%)は柔らかくなります。
それは、レッスンの効果…というよりは、次のような理由によります。
①バレエを習って「体を柔らかくしたい」というモチベーションがアップするから。
②正しいストレッチ方法を教えてもらえるので、効果が出やすくなるから。
③やりがいがあるから。
④ストレッチが習慣になるから。
ひとつづつ、解説していきましょう。まず①のモチベーションから。
バレエを習いはじめると、(体を柔らかくしたい!)というモチベーションはバレエを習っていない人に比べて、各段にアップします。
バレエをまだ習っていない時は、なんとな~く、テレビや雑誌の情報やイメージで「体が柔らかいと、素敵✨」くらいには思ってはいても、だからと言って、体が硬くても、日常生活でたちまち困ることはありません。
けれども、バレエを習い始めると、レッスン前はみんなストレッチをしています。
レッスン中も大きな鏡があり、スタジオ全体が見渡せる中、みんなでストレッチをします。
さらに、レッスン中、リンバリングと言って、バーに脚をのせて行うストレッチもあります。
「無理しなくて良いですよ」とは言われるものの、出来ればバレリーナのように、バーの上に脚を乗せたい!という思いが強い方も多いようで、皆さんここは頑張られます。
「バーの上に恰好良く脚を乗せたい!」「胸がペタンと床につくようになりたい!」
そんな、秘かな野望を胸に、バレエを習い始める人も、実は少なくありません。
さらに、先生はストレッチをしているところもしっかり見ていて、体が柔らかくなっていれば、すかさず褒めてくれます。
バレエを習っていない人は、ストレッチを自分で頑張って、体が柔らかくなっても、自分から「見て見て~」などと周囲にアピールしない限り、特に誰も褒めてくれません。ストレッチをしたって、誰も見ていないですし、何なら上げなきゃいけないバーもない。
なんとな~く、ストレッチです。
バレエを習いはじめると、バレエの舞台や動画が見たくなります。動画などでプロの踊りを見れば、皆さん当たり前のように足を90度以上に颯爽と振り上げています。
「…こんな風になりたい!」夢は膨らみます。目標が出来ます。
プロのバレリーナじゃなくても、スタジオの上手な人、経験が長い人、先生、お手本にしたくなる人は沢山います。
これは、家で1人でストレッチをするのと大きな違いです。
バレエを習うと、こうなりたい!こんな体になりたい!という夢や目標が出来るので、家でのストレッチも楽しく続けることが出来ます。
家でのストレッチを続けていると、スタジオでまた褒められて…という、プラスのループに入って行きます。
そうなるともう、しめたものです。
(いつか、180度開脚する~)
(いつか、ピ・エ・ラマ(一般的にはY字バランスと言った方がわかりやすいかもしれません)が出来るようになる~)
バレエを習うと、多くの人がそんな風にモチベーションを保ち、理想の自分をイメージしながらストレッチが出来るようになります。
ふふっ、最高ですね!
つづく