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その日のSMAPのコンサートは、舞台上のスクリーンに映し出された映像からはじまりました。
もう何年も前なので、うろ憶えなのですが・・・・
たしか、時代劇風のアニメーションになった侍風のメンバーが、悪者と戦って、気がついたら舞台とリンクして、アニメと同じ格好をしたメンバーが1人ずつ舞台に現れる、といった感じのオープニングだったと思います。
つまり、このコンサート自体がストーリー仕立てになってる訳ですね。
また、そのアニメーションが格好良く!
そして、『Drink!Smap!』というのがそのコンサートツアーのタイトルだったように思いますが、そのコンサート前に発売になったSMAPのCDアルバムと、舞台装置と、ツアーグッズと、その他モロモロが同じデザインで統一されていて。
たしか、有名なデザイナーさんがデザインされていたのを、TVのドキュメンタリーか何かで見たような気がします。
さらに、「あ、そういえば、Drink!Smap!」っていう缶に入った飲み物、近所のスーパーで売ってたな~」と思い出し、そのツアーにまつわって展開されるキャンペーンの規模の大きさにびっくりして。
(アイドルって世の中を巻き込んでいくものなのね・・・)
と、当時、何の予備知識もなかった私にとっては、もう本当に目から鱗で。
(今時のアイドルのコンサートってこんななんだ!すごすぎる!)とびっくりして。
そしてこのコンサート、3時間くらいあるのですが、全く飽きさせないように、随所に工夫がしてあって、そんなにファンじゃなかった私でもとてもとても楽しかった。
(このお値段でこんなに楽しんじゃっていいんですか?)っていうくらい、ファンを楽しませようとあの手この手で。
コンサートのレポートブログじゃないので、詳しくは書きませんが、いや、本当にすごかった。
超一流のエンターテイメントでした。
SMAPを追いかけて日本全国コンサートツアーについていく人の気持ちがよくわかりました。
ここでようやく本題ですが・・・
このコンサートの中で、私が最も衝撃を受けたのが、バックダンサーの方達でした。
男女とりまぜて20~30人くらいだったでしょうか。
クオリティーが高すぎる・・・。
全身から溢れんばかりのエネルギーが伝わってきます。
SMAPのメンバーがこんなに踊れるということも知らなかったので驚いたのですが、
そのバックで踊っているプロのダンサー達の踊りの素敵なこと素敵なこと!
曲にあわせて、衣装を変えて、雰囲気を変えて次々に踊るのですが、その動きのしなやかなこと!
思わず、一緒に踊りたくなります。
すごい・・・
楽しい・・・
バレエも楽しいけど、全然違う楽しさ・・・!
そして、なにより、自由な感じがしました。
全身をつかって、自由に踊るその姿に衝撃を受けました。
(踊りたい・・・。)
(私も、こんな風に、自由に踊りたい・・・!)
いつもスタジオの中で白タイツにレオタード、髪をキュッと結んで、緊張しながら踊っている自分に比べて、なんて自由で、なんて楽しそうなんだろう。
(踊る・・・。)
(帰ったら、明日からでも、私はこのダンスを習って、踊るんだ!)
秘かにそう決心して、私はダンサーの方達をひたすら目で追っていました。
◇
このコンサートは本当にプロフェッショナルの集まりでした。
そして、SMAPのメンバーも例外ではなく、普段、テレビでは見せないような笑顔でファンのコ達に3時間、1人1人に向かって手を振り続け、歌って踊ってしゃべって、舞台に立ち続けていました。
途中でメンバーの1人がケガをしたように見えたのですが、そんなことは微塵も感じさせない、彼らは真のプロフェッショナルでした。
考えてみたら、何万人もの期待と視線を一身に背負って、絶対に失敗出来ない舞台に彼らは立っているのです。
楽しさもあると思いますが、3時間もの曲順、振り付け、歌、立ち位置、衣装チェンジ、進行、ソロでやること、MC・・・段取りを憶えるだけでも大変です。
この他にテレビやラジオなどの仕事も抱えて。
・・・本当にプロなんだな、と思いました。
私はプロフェッショナルな人達が大好きなので、すっかり感心してしまいました。
そんなにファンじゃなかったはずの私も、コンサートが終わる頃にはすっかりファンになって、キャーキャー叫んで、ペンライトを嬉しそうに振ったりしていました。
また、このペンライトの美しいこと!
暗い各席に何千本、何万本のペンライトが揺れて、皆の心はひつとです。
ここにはSMAPを好きな人しか来ていないんです。
(癒される・・・)
(この世の中には、私の知らない世界がまだまだ沢山あるんだ・・・)
感動して、ひとり、ちょっと涙ぐんだりしていました。
(楽しいって、大切だ!)
(人生は楽しまなくっちゃ!)
などと、1人でなにかちょっと悟りをひらいたようになってまいました。
◇
そうこうするうちに、コンサートは終わりに近づき、私のすぐ横の通路に警備員さんやスタップの方達がワラワラと集まってきはじめました。
どうやら、この通路をSMAPのメンバーが通るようなのです!
きゃあ~!ラッキー!!
大興奮ですが、ここは、昔からのSMAPの大ファンでもあり、このコンサートにも誘ってくれた、大切なお友達と場所を変わってあげようと思って、隣の友達の方を向こうとしたその瞬間!
ドンッ!
「きゃぁ~木村君~!」
なんと、友達は私を突き飛ばして、一目散に通路の方へ!!
・・・
・・・
・・・
はぁっ!
女の友情って!!
はかなすぎる
ははは、遠くのお空が笑ってらぁ・・・な、出来事でした。
ちょっと、切ない思い出と・・・
沢山のHAPPYな気持ちと・・・
明日からさっそく、あのダンサーさん達みたいに、ジャズダンスを習いに行こうという強い思いを胸に、帰路についた桜なのでした。
◇
・・・しか~し、この話にはオマケがあって・・・。
私は当時、バレエ以外のダンスはジャズダンスしか知らなかったのですが・・・。
実は、この時、SMAPとダンサーの方達が踊っていたダンスは、実はHIP HOPだったのです。
どうりで・・・
ジャスダンス何年習っても・・・
あの時、SMAPがシャカシャカやっていた、手を素早く振るあの動きをやらないと思った・・・
それを知るのは、ジャズダンスを習って何年もたってからのことだったのでした。
今となっては、ジャズダンスでよかったと思いますが。
知らないってオソロシイ・・・。
ともかく、自分の中で何かが変わった夜でした
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