自分のこと その22 ~ジャズダンス再び①~ | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
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バレエが上手になりたくて、試行錯誤を繰り返していたこの頃、私はあるちょっとした出来事と出会います。

 

それは友人に誘われて行った、SMAPのコンサートでした。

 

その頃、SMAPはすでに人気絶頂で、コンサートチケットはファンクラブに入っていても入手困難のプラチナチケットと言われていましたが、関東に住んでいる友人が長年のSMAPファンで、彼女が神戸のコンサートに来るついでに、神戸で会ってお茶でもしようという話しになっていたのですが、彼女がコンサートに一緒に行く予定だった相手が急に来れなくなったので、よかったら神戸でお茶した後に、一緒にSMAPのコンサートに行かないかと誘ってくれたのです。

 

当時の私はSMAPをはじめとするアイドルには全く興味がなかったのですが、その誘ってくれた友人に会えるのが久しぶりだったので、少しでも長く会えたら良いなと思ったことと、その、なかな手に入らないというSMAPのコンサートにぜひ一度行ってみたいという好奇心から、行くことに決めました。

 

 

コンサート当日、友達に会って数年ぶりの再会に盛り上がり、話もつきることがなく。

 

一緒に神戸観光をしたり、中華街で美味しいものを食べたり、一緒にショッピングをしたり、おしゃべりしながら、あっという間に時間が過ぎていきました。

 

「やっぱり学生時代の友達っていいね。」なんてしみじみ語りあったりしました。

 

そうこうするうちに、コンサートの時間になったので、彼女と一緒に会場へ移動たのですが・・・

 

会場へ行ってみて、まぁびっくりしました!

 

どこからともなく現れる、人・人・人!

 

しかも、99%が女性です。

 

正直、若い人ばっかりかな、と思っていましたが、私たちと同世代の人も多くて、ちょっとホッとしながら、会場の中に入ると、舞台正面にすごいセットが組まれていました。

 

(はりゃま、今時のコンサートというのは、こんなにすごいセットを組むの?私が昔行った渡辺美里のコンサートあたりは平舞台でしたけど・・・。)

 

そんなことを考えながら、席のある方へと移動して行きます。

 

ステージに近いほうの席は真のSMAPファンである友人に譲り、私はすぐ隣の通路の横の席へ。

 

結構前の方の、そして中央寄りの良い席でした。

 

友人も「こんなに良い席は2回目くらいかも」と言っていました。

 

(ラッキー♪)と思いながら、自分の席について後ろの客席を振り返ると、まぁ、なんてすごい人の数!

 

見渡す限り、人・人・人!

 

この人達は、みんなSMAPに会いに来ている訳ですよ!

 

そして、何がすごいって、会場に来ている人がみんな、ものすごい笑顔なんです。

 

誰もがウキウキ、ソワソワして、遠距離恋愛の彼氏に会うときみたいにオシャレして、ドキドキして。

 

(すごいなぁ・・・)

 

私はここではじめて、アイドルという職業のすごさを知ったような気がしました。

 

(これだけ沢山の人を笑顔に出来て、幸せに出来て、アイドルってすごい職業だなぁ・・・。SMAPって実はすごいんだなぁ・・・。)

 

私は当時、なまじっか熱狂的なファンではなかっただけに、ものすごく冷静に分析しているんですよね。

 

さらに、舞台の他にもセットされている音響や照明を見ても、その規模や設備が最先端であることがわかります。

 

(そうか、日本のトップアイドルのコンサートには日本のトップクラスのスタッフがつくんだ・・・。いやこれ本当にすごいわ・・・。超一流のエンターテイメントだわ。)

 

そう思ってみると、舞台中央には大きな大きなテレビ画面。

 

そして、客席にはレールが敷いてあって、後ほど、SMAPがそこを通るのでしょう。

 

他にもクレーンのような機会や、色々なセットがあって、どの席からもSMAPがちゃんと見えるように配慮されているのです。

 

(いや~、すごい。本当にすごいわ!)

 

普段、家とバレエスタジオの往復だった私にとっては、まるで別世界でした。私は唖然としていました。

 

客席のファン達は、コンサートがはじまるのを今か今かと待ち望んでいます。

 

やがて、アナウンスが入り、友達が後で使うようにと、手際よくマイペンライトを渡してくれます。

 

(おお、アイドルといえばペンライトですか!)

 

私に貸すためにわざわざペンライトを2本余分に持って来てくれていた友達の優しさにジーンとして。

 

やがて、場内アナウンスが入り、照明が消え、「キャー!」という悲鳴にも近い叫び声の渦の中でコンサートははじまるのでした。

 

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