あの日も、今日と同じくらい寒い朝でした。
大切な人を残して逝く思いと、残された思いが幾千も重なる25年目の神戸。
そして、この日に光の世界に還った母の17回忌でもあります。
「お母さん、今家に帰ってきたから」
父からそう電話があったのも、16年前のこの日の朝早くでした。
今思うと、阪神淡路大震災の発生した時刻に近かったかもしれません。
前日に自宅で自殺を図った母が、病院に運ばれた知らせを聞いた時、すぐに動けませんでした。
まだ2歳にもならない幼い息子を連れ、田舎の病院に連れて行くのをためらったからです。
翌朝一番の新幹線で行こう、だからどうか間に合って神様!!
と祈る思いでした。
けれど、その祈りは届きませんでした。
私と息子、そして広島から一緒に行った叔母を迎えたのは、冷たい亡骸になった母でした。
先に逝ってしまった母に「置き去りにされた」とどこかで拗ねていた自分もいました。
けれど、今こうやって母が対面した実家の問題に自分が向き合い
「ああ、本当にほんとうに母は辛かっただろな。
こうやって命を断つことでしか、この辛さや苦しみから逃れられなかったんだ。」
と心から痛感しました。
母が亡くなり、何度か母が夢に出てきました。
母はブティックをしていたのですが、その仕事が大好きでした。
一番印象に残っているのは、こんな夢です。
母が家を出て、外で仕事をしています。
あんなに好きだった店にも出てきません。
父と喧嘩をしたようで、私は一生懸命母を説得しています。
実は母も家に帰りたそうなのです。
ようやく説得が実り、母は家に帰ることになりました。
「あ、やっとお母さんが家に帰ってくる!!」
父も弟も喜ぶわ!!
そんな嬉しさで、心にぱぁー、と光が満ちました。
そして目が覚めました。
「えっ?!」
一瞬、現実と夢と区別がつきませんでした。
心を明るく照らした嬉しい光は、夢だと気づき一瞬で真っ暗に変わりました。
涙が後からあとから流れ出し、止まりません。
横で何も知らない主人が眠っていたので、布団にもぐり声をあげて泣きました。
自分で命を断つのも
病気であれ、事故であれ、天災であろうと何であれ、命が断たれのも寿命としては同じ
と言われます。
どんな亡くなり方をしても、残された者たちは
「もっと何かできたんじゃないか?」
と先に逝ったものたちを思います。
残された思いは何だったろう、と探します。
思いを未来につなげること
それが残された生きている者たちの使命です。
あなた達がやりたかったこと
生きたかった命
笑いたかった時間
見たかった景色
その思いを未来につなげ、残されたもの達は生きています。
あなたの笑顔を胸に抱いて
決して後悔しないよう、生きていきます。
それを、私は「命という光を継ぐもの」と呼びます。
25年前に光に還ったたくさんの魂たち
そして16年前、光に還った母の魂
どうぞ、光の世界で安らかに過ごして下さい。
あとは、「命という光を継ぐもの」に任せて下さいね。
きっと叶えます。
合掌
未来のカケラ・・・【世界一短い、未来から愛が届くエール小説】
~ご感想~
沖縄より愛を込めて・・・・めっちゃ予想外のエールに驚きました(笑)
今までやってきたこと、今やっていることが、ここに繋がる・・・叶うことを知っている人
叶うことを知っているから、鮮明に思い描けた未来”バリの神様”
未来を叶えるため、なぜ臨場感は大切なの?オンリーワンの未来指南書
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