今回は植物油など食用の油の

歴史について書いていきたいと思います。

 

 

 

日本人の昔の食生活や油の使用用途

どんなものかを知りたかったので

ちょっと調べてみました……が

長くなっちゃいました💦

必要なとこだけ読み飛ばしてくださいませ

 

 

  食用であまり使われなかった植物油

 

いつから植物油が使われたのか?

は正確な時期はあいまいみたいですが

大化の改新(645年)の時に

胡麻油・荏胡麻油を税として献上した

という記録があり奈良時代には

植物油を使用していたようです。

 

 

 

ですが当時油を作るのに大変な労力で

あまり取ることができなかったため

貴重なものでした。

用途は食用よりも火を灯すために使われ

庶民はなかなか手に入らないものでした。

 

 

 

その後は安土桃山時代に天ぷらが登場し

江戸時代に菜種油が登場して

一般的に普及しました。

当時は鎖国もあったので長崎から

中国風の油料理が庶民に広まりましたが

依然として灯りとしての用途が

主体だったようです。

 

 

 

明治維新以降に洋風料理が広まり

カツレツやコロッケなどの油料理が

庶民に広まり、大正時代から

昭和初期にかけて工業生産がされ

庶民の消費量が拡大しましたが

当時は生産量もまだ限られており

一般家庭では比較的消費量は

少なかったと考えられています。

 

 

  戦後から植物油が急激に拡大

 

戦前はそれほど植物性油は

使われていませんでした。

 

 

 

戦後日本の食糧不足解消のために

PL480法という法律が署名され

これにより小麦やとうもろこし

大豆や脱脂粉乳などが輸入され

パン食や植物油を使った料理が

大きく広まりました。

1954年農産物貿易促進援助法 - Wikipedia

 

 

 

 

ただこのPL480 法は

アメリカで余って困った生産物を

日本で買って消費してもらう為に

パン食や植物油を使用した料理を

推奨して推し進められた背景もあります。

 

 

  脂質(油)の摂取量の推移

 

データで見ると

1965年では脂質(油)1日の消費量は

だいたい20ℊ前後でしたが

2019年では1日60ℊと3倍に増えています。

国民健康・栄養調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

「国民栄養の現状」レポート:昭和40年(1965) (nibiohn.go.jp)

 

 

食用油をよく使うようになった背景には

肉料理など油料理が多い洋食がメインに

なったことが大きいと思いますが

約50年ほどで脂質の摂取量が3倍になった

のは大きな変化だと思います。

 

 

  普通の食生活は脂質過剰かも

 

食文化の変化とはいえ

脂質が50年で3倍というのは

食生活が大きく変わり過ぎていて

身体にとっては大変なことかもしれません。

 

 

 

昔は米や魚料理が中心でしたので

煮るや炊く、刺身や焼くなどが中心で

炒めるや揚げるなどの油料理は

家庭では一般的ではなかったと思います。

 

 

 

食べ物から得られる油が8割と

言われているので

身体に良い油だからしっかり取るよりも

炒め物や揚げ物など油が多い料理や

お菓子類など食べるのを控えて

余計に油を取らないようにするのを

意識したほうが良いと思いました。

 

 

 

ここまで長い文章を読んでいただき

本当にありがとうございます。