(要約)第7次エネルギー基本計画における課題と、原子力の新しい役割
記事では、2040年度を目標とした第7次エネルギー基本計画策定における課題と、原子力の新しい役割について論じています。
課題
2035年温室効果ガス60%削減という国際公約達成に向けた、電源構成見通しの策定が困難
特に、再生可能エネルギーの導入目標達成が難しい状況
原子力発電所の再稼働も進んでおらず、目標達成には不透明性が高い
原子力の新しい役割
カーボンフリー水素の供給源として原子力を位置づける
原発で発電した電力で水を電気分解し、グリーン水素を製造
グリーン水素は、カーボンニュートラル実現に不可欠なエネルギー源
海外からの輸入に頼らず、国内で安定的に供給可能
原発の電力の一部を水素生産に回すことで、再生可能エネルギーの出力制御抑制にも繋がる
結論
第7次エネルギー基本計画では、原子力を単なる電源としてだけでなく、カーボンフリー水素の供給源としても位置づけることが重要
これは、再エネ普及と脱炭素社会実現に向けた重要な鍵となる
再エネ普及視点からの追加考察
原子力への依存度を高めることへの懸念や、安全性の問題も議論する必要がある
再エネ技術の開発・導入と、電力系統の安定化に向けた取り組みも重要
国民の理解と合意を得ながら、現実的なエネルギー政策を推進していくことが求められる
【エネルギー基本計画】原発は脱炭素の鍵?水素の供給源として再評価すべき?
#エネルギー基本計画 #原発 #水素 #脱炭素 #再エネ
【日経より】2040年度のエネルギー計画(下) 原発を水素の供給源に 橘川武郎・国際大学学長 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81554810R20C24A6KE8000/