起きてみると友人からTwitterに一通のリプライがありました。なんだなんだと思って開いてみると、そこには一つの動画が。
硬直。放心。感動。青天の霹靂としか言いようがないニュースに色々な感情とか溢れ出してきて一発で目が冷めたり踊りだしたりパニックです。という訳で、コナミから『PCエンジン mini』が発表されました。第一報の段階なのでまだまだ情報は少ないですが、どこでもセーブ機能やグラフィック選択などレトロゲーム復刻機の基本的な部分はしっかり押さえてる感じですね。マルチタップによる多人数プレイももちろんありますね。発売日や価格はまだ発表されていませんが、収録ソフトとともに随時公開されていくと思います。
出典:『PCエンジン mini』公式サイトより
発売決定と共に発表された収録ゲームは6作品あります。『THE 功夫』、『PC原人』、『スーパースターソルジャー』、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』、『イース I・II』、『ダンジョンエクスプローラー』というラインナップで、まずはいくつか今後を想像できる情報を散りばめてきたなあという感想です。
- 『THE 功夫』
PCエンジンを語る上で欠かせないゲームですね。ファミコンでは再現が難しいような大きく細かいドットのキャラが動く、PCエンジンのグラフィックや処理性能を見せつけるようなゲームでした。いかんせんバランスが悪いアクションゲームなので、なんとも言えない難しさや正直ゲーム内容としてはそこまで面白いとは言えないゲームですが……。それでもPCエンジンの実力を理解させるパワーにあふれていたと思います。これPCエンジンのロンチタイトルだと思いこんでましたけど実際はちょっと遅れてたんですね。 - 『PC原人』
来ました名作です。これから十年近くに渡り続編が作られた、ハドソンの看板アクションゲームですね。頭突きを武器に戦う原人のアクションが心地よく、コミカルな世界観を楽しみながらプレイできる作品です。敵キャラや小ネタなど結構パロディ色も強かったですね。ファミコンからスーパーファミコンまで移植された人気シリーズですが、「PCエンジン」のしゃれで「PC原人」の部分はもはや訳わからなくなってるのを覚えています。 - 『スーパースターソルジャー』
超正統派縦スクロールシューティングです。雑魚を倒し進んでいき、ボスを倒せばステージクリアのシンプルな内容ですね。攻撃アイテムやオプションなどの要素もあり、当時の流行りを組み込みつつ手堅く作られた一本です。当時ハドソンが全国規模で行っていた「キャラバン」というスコアを競う大会があり、『スーパースターソルジャー』も競技タイトルになったことがあります。というか元々キャラバン用タイトルとして作られているので、「2分間」「5分間」だけ遊んでスコアを稼ぐ「キャラバンモード」が搭載されているのが特徴的ですね。 - 『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』
強烈な意思表示を感じるタイトルが来ました。だってこれPCエンジンでもHuカードではなくCD-ROM2の作品ですよ。つまり、『PCエンジン mini』には、CD-ROM2のゲームもどんどん入れていくよというメッセージに他ならないと思います。
さて『血の輪廻』ですが、こちら長く続くドラキュラシリーズで『スマブラ』にも出演している「リヒター・ベルモンド」初登場作品になりますね。面クリア型のドラキュラで、そのグラフィック・サウンド・演出と非常にハイクオリティでこの先のシリーズに継承される要素も数多い、ドラキュラシリーズの偉大な作品のひとつですね。リヒターの他に使用できるキャラクターのマリア(CV:鉄炮塚葉子さん)の性能が高すぎるのは有名なお話になります。このゲームいまだにプレミア価格がついている作品なので、こういうところで当時の作品が気軽に遊べるのは嬉しい話ですね。 - 『イース I・II』
ここまでコナミの自社ブランドソフトだけでしたが、ここで日本ファルコムの代表作が入っています。これも色々なメーカーの名作を入れていくという意思表示のための早期発表だと思いますね。こちらもCD-ROM2の作品で、シリーズとしてしっかりつながっているに作品なので一本とストーリーとしてまとめて出したという移植作になります。「半キャラずらし」の英雄アドルのストーリーのデビュー作になりますね。この『イース I・II』は実際結構ストーリーにアレンジがあって、熱烈なファンによっては賛否両論になっているそうですが。 - 『ダンジョンエクスプローラー』
今回これの収録だけでコナミの本気が伺えます。見下ろし型のダンジョン探索アクションRPGで、簡単に言ってしまえば『ガントレット』みたいなゲームですね。様々な職業からプレイヤーを選択し、王様から依頼を受けダンジョンに入り、敵やトラップを乗り越えながら攻略していくのを繰り返していきます。敵から入手したアイテムで主人公は強化していくので、やればやるほどプレイは楽になっていきますが当然敵も強くなっていきます。そのあたりのバランスは秀逸ですが、難易度自体は高めですね。パスワードである程度の能力は保存できますので安心はできますが。マルチタップによる5人同時プレイが売りで、もちろん一人でも面白い快作です。
なかなか強烈なラインナップが並んでいますね。他メーカーの作品やCD-ROM2のソフトが最初から発表されていることを心強く思います。これで今後の発表ソフトの幅が広がり、各人の予想も趣味が入り混じった面白い物になるでしょう。という訳で自分なりの収録ソフト予想というか願望も次で書いていきたいと思います。
ちなみにPCエンジンの権利って今どこが持ってるのかと思ったらBIGLOBEとコナミの共用なんですね。ひとつ勉強になりました。
BIGLOBE@BIGLOBEPCエンジンの商標は、NECホームエレクトロニクスから巡り巡って現在コナミさんと弊社で共有しています(弊社はミニの開発や販売にはかかわってないですが) 私はR-TYPE,カトちゃんケンちゃん,桃太郎シリーズをまたプレイしたい。若い… https://t.co/0JTg3uiRUd
2019年06月12日 12:35