-ALIVE-/東京インフェルノ
1. -ALIVE-
東京インフェルノにとって4曲目となるデジタルシングル。
衣装にしてもサウンドにしても、カジュアルになった印象。
"和風トランス"というコンセプトからのハズシとしては少し早いタイミングではありますが、楽曲のイメージと視覚的イメージを連動させてこそのヴィジュアル系。
テーマに固執して柔軟性を欠くよりも、楽曲のポテンシャルを引き出すことを第一に考える姿勢は、むしろ好感が持てる部分でもあるでしょう。
発表された「-ALIVE-」は、ストレートなメッセージソング。
ここまで素直に背中を押してくれる歌詞は、負の感情に寄り添うことの多いシーンにおいては珍しい気もします。
メロディもキャッチー。
サビでスタートするわかりやすさも相まって、一度聴いたら忘れないインパクトを生んでいました。
もっとも、ストレートなのは歌詞とメロディについて。
ツインヴォーカルの歌い分けやコーラスワーク、ユニゾンする部分もあって、バンドともヴォーカルユニットとも被ることのない独自性を見出しています。
また、そのハイブリッドかつ先鋭的なスタイルはバックの演奏にも言えることで、ミディアムテンポでグルーヴを重視するアナログなバンドサウンドと、エレクトロな質感のシンセが真っ向からのぶつかり合い。
正統派と思いきや、攻めたアレンジを見せていて、聴けば聴くほど奥深い1曲ですね。
またも届けられた、代表曲になり得るキラーチューン。
曲が溜まってきたところで、そろそろ"和風トランス"への回帰も見せておきたいところですが、さてどう出るか。
衣装ともども、次の展開が楽しみになりましたよ。
<過去の東京インフェルノに関するレビュー>