REVESURRECTION / THE NOSTRADAMNZ | 安眠妨害水族館

安眠妨害水族館

オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

REVESURRECTION/THE NOSTRADAMNZ

 

1. Accesaries

2. Forgivenness

3. Immitation cold

4. 処刑台より

 

メンバーチェンジを経て、新体制となったTHE NOSTRADAMNZによるデジタルEP。

 

心機一転、名義を変更したVo&Ba.Lucci、Dr.8ppyのふたりに、Gt.Schehaaanが加入。

再びスリーピースバンドとなった彼らが繰り出したのは、4曲入りのEPでした。

Revelation(啓示)+ Resurrection(復活)= REVESURRECTION(リヴェザレクション)。

なんとも彼ららしいネーミングとなった本作は、音楽性についてもTHE NOSTRADAMNZの王道スタイルと言えるでしょう。

 

歌声にエフェクトをかけてデジタルな印象を強めるも、その実、エネルギッシュなパンクチューンである「Accesaries」で勢いよくスタート。

この人を喰った感じ。

あぁ、彼らが帰ってきたのだな、と感慨深くなったのは、スピーディーな中にどこかノスタルジックな哀愁が含まれていたからだけではないでしょう。

 

続く「Forgivenness」も、メロコア色を強めつつ軽快に突き抜けて、ポップなメロディと切れ味の鋭さを両立。

「Immitation cold」では、あえてノイジーな音質に仕上げて、生々しさを演出するという逆説的なアプローチも。

聴きやすく、激しく、という直感的な音楽を得意とする一方で、どこかひねくれたアーティスト気質を滲ませる自意識の強さがうかがえて、シーンの中で替えのきかない個性へと昇華させているのが、ずばり彼らなのですよ。

ソリッドさを突き詰めて、ツタツタ系のリズムにまでその衝動を高めてしまったのが「処刑台より」。

ヴィジュアル系としての王道からは逸れていても、これを嫌いなリスナーはいないのでは、と思ってしまうほどのエモーショナルなナンバー。

最後にこれを持ってこられたら、問答無用でノックアウトです。

 

光に向かおうとする中にも、ネガティブに寄り添う人間味が感じられる絶妙な塩梅。
バンドのメンバーやステージネームが変わろうとも変わらない、THE NOSTRADAMNZここにあり、を体現する作品でした。

 

<過去のTHE NOSTRADAMNZに関するレビュー>

CLUB33

still hungry

Alexander

FANTIMMUNE!

SHUT YOUR MOUTH MARCH

Pressure

Thrasher

It's a small world's end

大予言