your wish/DENGEN
1. rain day
2. yappy
3. your wish
16年ぶりに復活となったジャパニーズギターロックバンド、DENGENによる1stデジタルシングル。
Jin-Machineのギタ―――(゚∀゚)―――!!担当、マジョリカ・マジョルカ・マジカルひもりさんが高校時代に在籍していたDENGEN。
思い入れは相当に深かったようで、ちょくちょくイベントで復活したり、当時の楽曲を発表したりはしていたのですが、今般、ギタリストとして、Jin-Machineの破壊担当、あっつtheデストロイさんが正式加入。
Ba&Vo.まじかる☆ひもり、Gt.あっつ、Dr.やっくんのスリーピースバンドとして、シングルをリリースする運びとなりました。
Jin-Machineでは、音楽性の広さを武器に多彩なアプローチを見せるひもりさんなのですが、DENGENでは、衝動性の高いギターロックに振り切った形。
シンプルに疾走しつつ、青春の青臭さを前面に押し出した楽曲を立て続けに送り込んできます。
現役当時から演奏されていた「rain day」は、マイナーコードで駆け抜けるソリッド感の強い楽曲。
斜に構えた部分と、愚直に突き進む部分のバランスが、狙っては作れない高校生らしさを感じさせ、絶妙とも言える生々しさがたまりません。
あえて当時の質感を再現しようとしたのか、ザラザラとした音質になっているものの、これが彼らのリアリティということなのでしょう。
「yappy」は、もっともひもり節を感じるポップチューン。
パーティーロック風な雰囲気を持ち、単純明快なわかりやすさを纏いつつも、今の手癖もさらっと差し込んできていて、瑞々しさを復活させたといったところ。
ラストの「your wish」は、復活後に制作された新曲ですね。
振り返ってみるからこそ、ここまで正統派の青春ロックが展開できるのかもな、と「rain day」との比較で思ったりもするのですが、DENGENのスタイルにハマらないはずがなく、照れ隠しで出来なかった本当にやりたかったことを、大人になって再現しているようなカタルシスは、ここまで大きいものかと。
Jin-Machineでは絶対にやらないような音楽性ではあるけれど、どうしてか、らしさに溢れているから不思議です。
シンプル イズ ベストを地で行く作品。