「赤春の林檎」「オドロ」 / ダウト | 安眠妨害水族館

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赤春の林檎/ダウト

 

1. 赤春の林檎

 

 

オドロ/ダウト

 

1. オドロ

 

 

ダウトによる、"化樂反応-BAKEGAKU REACTION-"シリーズの第一弾と第二弾。

 

様々なアーティストと音楽を通じて、化學反応を引き起こす企画シリーズ。

第一弾となる「赤春の林檎」は、サックス奏者のユッコ・ミラーさんとのコラボレーション。

"ヴィジュアル系×ジャズ"がテーマになっており、ポップでパンキッシュなメロディラインに、サックスの深みのある音色が彩りを添えます。

明るく、疾走感があるのだけれど、それがかえって切なさを誘う。

ジャズとの融合ということで、大人びたサウンドを想像していただけに、軽快なポップチューンが届けられた意外性も手伝って、なんとも涙腺を刺激するのですよ。

 

第二弾の「オドロ」は、"ヴィジュアル系×ボカルP"。

かいりきベアさんとの異色のコラボを実現しています。

実にボカロ曲らしい、早口でまくしたてる歌詞に、情報量の多いサウンド。

なのに、ダウトらしい和の雰囲気や哀愁も漂っていて、確かにこれは化學反応である。

ダークで不気味なイメージはあれど、キャッチーに仕立てるバランスが絶妙ですね。

 

先行してMVが公開されてから、後にダウンロードで販売を開始。

現在は、シリーズ第三弾として、アーバンギャルドとのコラボレーションが解禁され、話題を集めています。

いつの間にか、シーンを代表する存在になっていたダウトですが、常に新たな刺激を求める姿勢は変わらず。
企画モノと侮るなかれ。
彼らのポテンシャルを更に引き出した作品となりました。

 

<過去のダウトに関するレビュー>

曼陀羅A

心技体

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