ばーすまたー/ユメリープ
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ばーすまたー
2,750円
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1. はじまるまむぅ
2. でっどばーすでー
3. らりるれいんかねーしょん
4. くびつりぼうず
5. あおめのげんそう
6. えいきゅうすいみんせんげん
ユメリープの3rdミニアルバムねごと。
ユメクイにかばねさんが加入してから、初の音源となります。
メンバーが安定しないのが気がかりですが、歩みは止めず、ブレない世界観を見せつけるユメリープ。
トータルコンセプトを司る"けぷけぷ"、まくらネムさんが君臨することで、本作においてもメルヘンチックな音楽を展開していきます。
もちろん、毒っ気でのコーティングも忘れずに。
これを聴く限り、ドラマー交代はハンデにはなっていませんね。
彼らの場合、安易に新たな音楽ジャンルにチャレンジして、作品のインパクトを強めるということはせず、愚直にも自分たちのやりたい音楽をただひたすらにブラッシュアップし続けているという印象。
本作についても、そのきらいはあるでしょう。
ダークさを纏い、ときに激しさも織り込んで、キャッチーで切ないメルヘンロックを、飽くことなく両方の耳からぶち込んでくるのですよ。
その中で、どこでハッとする驚きを挿入するか。
ここでは、「でっどばーすでー」と「らりるれいんかねーしょん」でのシャウトに尽きるでしょうか。
ドリーミーなセツナロックに、急遽ねじ込まれるデスヴォイス。
あえて"汚い声"を使うことでの表現は、単なる激しさのギミックではなく、夢世界と現実世界を行き来する彼らだからこそ味わいを増します。
これまでもデスヴォイスを使った楽曲はありましたが、こんなにも印象的に響くとは。
導入で勢いをつけたこともあり、「くびつりぼうず」、「あおめのげんそう」といったメロディアスな楽曲もすっと入ってくるシナジー効果。
曲数が増えたことにより、メロディの乗せ方などに既視感があるものも出てきましたが、王道アプローチを貫き続けることで、世界観が繋がっているようにも見えてくる。
感情を込め過ぎずに、一定のテンションを保つ歌唱法も相まって、ストーリーテリング調の歌詞がハマります。
ずっとブレずに徹底してきたことが、ここにきて結実しているな、と。
なお、ライブでの得点音源だった「えいきゅうすいみんせんげん」も、アルバムバージョンとして収録。
救済措置であり、お得感も生み出していて、最新作にして、もっとも聴きやすい１枚に仕上がったのでは。
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