絶対零度/sho-ka
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絶対零度
250円
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1. 絶対零度_rearrange version
ソロアーティストとしての実績も着実に積み上げているsho-kaさんによるデジタルシングル。
リリース予定のフルアルバム「Making our world」からの先行配信となります。
本作は、Vogus Imageの楽曲、「絶対零度」のセルフカヴァー。
後期の世界観を決定づけたアルバムの表題曲であったこの曲を、いよいよソロでリメイクするというのが感慨深いですね。
オリジナルは、透明感と虚無感が隣り合わせのミディアムナンバーで、これはこれで完成されていたのですが、本作を聴いて、まだまだ先があったのかと。
良い意味で緊張感があったオリジナルと比べて、優しく、おおらかなイメージがあるでしょうか。
若い頃は狭かった視野が、大人になって広がったと言いますか、同じ言葉で歌っているのに受ける印象が変わってくるから面白い。
純粋にヴォーカリストとして成長したというのも一因ではあるのですが、それ以上に、この曲に預けたメッセージの変化を感じるのですよ。
また、変化を印象づける方法論も上手い。
ピアノと歌のみのアコースティック調でスタートすることで、明確にバンドとの差異を前に出す。
割と早い段階で情報量は増えていくのですが、入り口で違いを出したことで、その後の諸々の変化が受け入れやすかったと思います。
後半に進むにつれて、歌唱も演奏も盛り上がっていくドラマティックな展開もたまらない。
序盤の流れで、バンド時代のほうが良かったな、と感じたとしても、最後まで聴いたら、その考えが変わるかも。
あの時にあった若さという武器がなくなっても、こうして年齢を重ねたからこそできる深みを乗せることができる。
Vogus Imageは、賛否両論ありながらも世界観重視にシフトしたことで、息の長い楽曲を生み出すことができていたのだな、と。
露出が少ないので、あまり現在の活動を認識していなかったリスナーも多いのでは。
そういった層にアピールする意味でも、このリメイクをシングルカットしたのは正解だった気がします。
秋に発表されるアルバムも楽しみ。
どのような形でのリリースになるのでしょうか。
＜過去のsho-kaに関するレビュー＞