YOU GOT 超 HIGH TENSION / HERE | 安眠妨害水族館

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YOU GOT 超 HIGH TENSION/HERE

 

 1. HERE WE GO!!!!!!!!

2. チャンチャンチャンスDEダンダンダンス

3. タイアップは君だ

4. 土壇場READY GO

5. ギラギラBODY&SOUL

6. 早く大人になって

7. 愛のドッジボール

8. オマエだけのブルースが鳴ってる

9. DO YOU GET 超 HIGH TENSION?

10. LET'S GO CRAZY

11. ロックンロールバンド

12. 愛すべきエブリデイ

13. YOU GOT 超 HIGH TENSION

 

"ハイテンション"をテーマにしたHEREのコンセプトアルバム。

通算4枚目のフルレンスとなります。

 

ハイテンションと言えば、彼らの代名詞。

今更テーマにして何か変わるのか、といったところではあるのですが、4枚目にして初期衝動を磨き上げたようなパッションに満ち溢れていて、これをやりたかったのかと納得してしまう。

ライブで演奏されることを前提にしたラインナップというか、このアルバムが必ずしも完成形ではないのだな、ライブで成長させていくのだな、ということも含めて。

 

ベースとなるのは、大衆性のあるポップ要素を盛り込んだロックンロール。

本作では、特にキャッチー性が前に出ていますね。

ノリやすい、騒ぎやすい。

まさにこれはハイテンション。

 

この振り切れた感じ、2017年はインビシブルマンズデスベッドとしてのアルバム発表もあり、ダークで退廃的な楽曲をドロップしていたことの反動だったりするのだろうか。

個人的には、ほんのりダークなHEREも求めたいところであったので、少し物足りない気持ちもないわけではないかなぁ。

 

とはいえ、ポップ度合いが高まったことと、彼らのコアな部分が隠れてしまうことはイコールではありません。

むしろ、全体的にテンション高めで構成されていることから、少し外れるファンク調の「早く大人になって」や、途中からマニアックに展開していくブルース、「オマエだけのブルースが鳴ってる」などのアクセント的な楽曲が際立つ。

歌詞にしても、アレンジワークにしても、ふざけているようで、緻密に練られているから目を見張ります。

 

スタジオ録音のライブ盤とも言えるほど、キャラが立った濃厚な楽曲揃い。

良くも悪くも、インビシブルマンズデスベッドの影は消え失せた。

HEREとして打ち出すべき個性を凝縮させた1枚。

 

<過去のHEREに関するレビュー>

はっきよい.ep

死ぬくらい大好き愛してるバカみたい