Breathe / wyse
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Breathe
3,240円
Amazon |
1. Open Your Eye’s
2. Vanilla Sky
3. Heart
4. 1/2
5. RinNe
6. Fake Monster
7. Rollin’ Rollin’
8. Primal
9. Glorious Story
10. With…
11. in the Moonlight
16年ぶりのメジャーデビューとなったwyseのフルアルバム。
2001年、最初のデビューとなった「the Answer in the Answers」と同じ、アルバムからのスタートというのが、なんだかグッときますね。
2011年の復活以降に配布されたシングル「Primal」、「RinNe」、「Vanilla Sky」も収録された全11曲。
どの楽曲にも、歌心溢れる切ないメロディが詰め込まれていて、サウンド面ではしっかり進化しながら、何年経っても変わらない彼らの本質を示しているようでもあります。
メインコンポーザーは、やはりBa.TAKUMAさんとなっていて、実に9曲が彼の作詞・作曲。
そのため、全体的にはメロディアスなナンバーが中心でしょうか。
歌詞で描く情景を、音にリンクさせてイメージを膨らませるwyseの真骨頂をいかんなく発揮。
同期の使いかたや、ひとつひとつのアレンジスキルに成長が見られ、"昔のほうが良かった"なんて言わせない説得力となっていました。
リードトラックとなる「Glorious Story」が、その集大成的な1曲。
王道的な疾走感と、世界観を色付けるシンセの装飾は、2017年のwyseのサウンドを体現していると言えるのでは。
アルバム構成において注目すべきは、Gt.HIROさんが作曲を手掛けた「Fake Monster」。
エッジが効いたリフと、ここまで真っ向から煽りにきた楽曲はなかったのでは、と驚くぐらいのハードな掛け合いには、思わず拳を振り上げたくなってしまいます。
続くGt.MORIさん作曲の「Rollin’ Rollin’」も、タイトに刻むロックンロールで、ツインボーカルのクロスオーバーが抜群の高揚感を演出。
勢いをもたらす2曲を立て続けに送り込んで、盛り上がりという意味でのピークを明確に作り出していました。
そしてもうひとつ、どうしても語らずにはいられないのが「With…」のリテイクですよ。
彼らが上京したタイミングで制作された代表曲で、一人暮らしの経験者であれば誰もが涙腺を刺激されるであろう名バラード。
「TREE」シリーズで再録しなかったのはこのためか!とリスナーを唸らせること間違いなし。
あえて当時のフレーズをそのまま活かすアレンジとするなど、初心へ帰るという強いメッセージが込められている一方で、時間が経って立ち位置が変わったからこそ深まる感情表現は、オリジナルを超越したと言っても過言ではないはずです。
なお、店舗によっては、Vo.月森さんがピアノの演奏に乗せてアコースティック風に歌い上げる"Tsukimori with. Piano Ver."のシングルCDが付属。
「My Seethrough Life」を聴いたのだけれど、表現力が研ぎ澄まされた感があり、彼のボーカリゼーションひとつでも十分に武器になっていることがわかります。
収録曲は店舗ごとに異なっており、他の楽曲も聴いてみたくなる完成度。
これ、どこかのタイミングでまとめて音源化してくれませんかね。
<過去のwyseに関するレビュー>
Important order 20+4
TREE-Catharsis-
TREE-Flame-
Surely in the mind
TREE-Evolve-
空と海が繋がるあの場所まで
Imaging
Vision
Beat
DEAD LEAVES SHOWER
With...
Lime
Lazy Mind