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1. 虹探し
7月10日のライブをもって、無期限活動休止となったカルペディエム。
本作は、活動休止前のラストシングルとして、会場限定でリリースされた作品です。
発売は6月10日。
購入できるチャンスが1か月しかなかったうえ、限定100枚。
アルバム等への収録も目途が立たない中では、貴重なアイテムと言えるでしょう。
収録されているのは、表題曲である「虹探し」。
7分に及ぶ大作で、活動休止という区切りのタイミングで送り込まれるにはふさわしいバラードとなっていますね。
歌詞についても、メンバーやファンに向けられたようにも受け取ることができ、どうしても境遇を重ねずにはいられません。
とてもドラマティックな構成。
序盤と終盤で、印象が変わります。
最初は、音数を少なくして、一言一言を噛み締めて歌い上げるようなイメージですが、徐々にバンドサウンドが絡んできて楽器隊の主張が強まると、今度はギターが叙情的な旋律を紡ぎ出す。
すべてのパートがメッセージを送っているかのような壮大なナンバーへと変わり、収束する頃には、数曲聴き終わったかのような余韻が待っているのですよ。
もっとコンパクトにできた気もするし、メロディラインにマンネリ感がないわけでもない。
ただし、本作については、この時間が必要だったのだと考えるし、聴き馴染みのあるメロディだからこそ、カルペディエムというバンドが存在しているという事実が際立つ。
過剰な部分も含めて、捨てるところがないのだよなぁ。
マイナーバンドという立ち位置から脱すことができないままではありましたが、メロディアスで世界観のある楽曲に定評があった彼ら。
この楽曲を知る人ぞ知るレア曲で終わらせないためにも、いつか活動を再開してほしい。
その日まで、この「虹探し」に浸ってみようと思います。
<過去のカルペディエム(Carpe diem)に関するレビュー>
太陽と月
雨
罪と罰
月の種
手招く影と君
Carpe diem
M
約束
蝶の贈り物