1.月の種
カルペディエムの会場限定で販売されているデモシングル。
「月の種」、1曲のみを収録です。
100枚限定生産で、紙ジャケット仕様。
デモ作品とは言え、ワンコイン以下の300円というのは嬉しい価格設定。
ブックレットやカードはなく、歌詞は裏ジャケに書いてあります。
幻想的な雰囲気を、ギターやシンセで演出するイントロからスタート。
古き良き、白系といったイメージですね。
淡々と進んでいきつつも、サビでは、キャッチーさも出てきて、叙情的に盛り上がる。
最近はこういう楽曲で勝負してくるバンドが稀有なので、なんとなくテンションが高まりますな。
雰囲気モノとしては、展開はそんなに多くないでしょうか。
メロディの数も、大きく分けて、Aメロとサビだけ。
しかしながら、都度、バックのアレンジが変化していくので、退屈はしません。
メロディ終わりで、高らかに奏でられるギターソロが入ったり、動と静を意識して、ラストはしっとりと締めくくったり、感情の動きを示すような工夫が、随所に散りばめられています。
シンプルな分、耳に残りやすいというメリットもあり。
演奏については、淡々とした部分でも、ギターが主張しているのが個性になっているかな。
アンサンブルを壊してしまうギリギリのラインでの絶妙なアピール。
サビでは、しっかり歌を引き立てることに徹しているし、バランス感覚はなかなかのものだ。
入手困難ではあるけれど、これもそのうち、配信販売されたりするのかしら。
音質的にはもったいない部分もあるので、個人的には、再録かリマスターしたものを、正式音源としてリリースしてくれるとありがたいのですが。
＜過去のカルペディエム（Carpe diem）に関するレビュー＞
Carpe diem
M
約束
蝶の贈り物