安眠妨害水族館的 2014年上半期CD大賞~前編~ | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

さて、今日から恒例のランキングに突入。
前回のコピペですが、レギュレーションは以下のとおり。

① 2014年1月~6月に発売された作品であること
② 誰でも購入できた作品であること(通販限定、配信限定は対象。会場限定や条件付で購入権が手に入るような作品は対象外)
③ V系シーンをメインフィールドとして活動していること

③については、やや抽象的ですが、V系シーンを越えて市民権を得ている大御所アーティストや、親和性は高くても、本人のマインドやファンの傾向が、V系に特化していないバンドは、色々と火種になる懸念もあるので対象外としています。

ということで、早速10位~6位までを発表します。
個人的に気に入った順で並べているだけなので、クオリティや人気の差ではないので悪しからず。


第10位


蝶と独白と残黒/DISH
¥2,160
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詳細なレビューは<こちら
硬派で無骨なセンチメンタル。
DISHの3rdミニアルバムは、メンバーがVo&Gt.渋谷ヒロフミさんのみとなって初の流通音源。
メンバーチェンジの影響がどこまで反映されているのかはわかりませんが、轟音に任せて迫るだけでなく、様々な表情を見せるようになりました。
「春と訣別と咲乱」がベスト盤的な内容であったとしたら、こちらは裏ベスト。
既存曲が中心ではありますが、再録により新たな一面を見せたナンバーも多く、マストアイテムであることは違いありません。


第9位


僕達が紡いだあの紛れもなく輝いた日々と、いつしか気付いてしまった最低な現実/yazzmad
¥1,620
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詳細なレビューは<こちら
yazzmad流セツナロックの決定版。
彼ららしい、淡い色彩はそのままに、ほんのり切なくキャッチーなメロディを持ってきた表題曲に、心を撃ち抜かれてしまいました。
お洒落な歌モノロックという、このシーンではニッチな路線で攻めてはいるものの、ファンのサブカル気質をくすぐることができれば、もっと伸びるに違いない。
ベーシストが、人形師に専念するために脱退するというアクシデントもありましたが、脱退理由まで唯一無二なところも、"持っている"感がありますな。


第8位


Closing World/ENDLESS
¥2,100
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詳細なレビューは<こちら
2014年に新作が聴けただけでも嬉しいENDLESS。
そして、その内容まで素晴らしかったのだから、言うことなしです。
ボーカリストとキーボーディストのユニットだからか、透明感のある切ない楽曲にも、バンドサウンドを重視したロックナンバーにも振れることができ、そのうえで作品のバランスが良い。
安定感がありすぎて、最初に聴いたときのインパクトはそれほどでもなかったのですが、じわじわとハマってきましたね。
「Broken Chain」から、「ハルメキ」への流れは、絶妙すぎます。


第7位


GALLOWS/lynch.
¥3,666
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アルバムを出せば、それが最高傑作になってしまう。
それは、自己分析力のたまものなのだろうか。
間違いなく、自分たちの強みを理解しているからこそのサウンド。
一方で、従来に足りなかった部分を、ピンポイントで補完するようなアプローチを見せてくるので、本当に無駄がない。
このペースで成長を遂げていけば、最終的にどんなモンスターアルバムが出来上がるのだろうというワクワク感はあるのです。
素直に格好良い。


第6位


砂糖と塩/Yeti
¥2,679
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詳細なレビューは<こちら
"あえてヴィジュアル系っぽくない感じ"を狙った彼らは、間違いなく邪道なのだが、なんだかんだで好きなのだ。
一度聴いたら忘れられない癖のある声と、現代邦ロックの要素をあざとく取り込むスタイル。
そのふたつが合わさって、Yetiにしか出せないハーモニーを織り出している。
単純に曲が良い。メロディが良い。
それに、中毒性のある歌声が乗っかったら、耳から離れなくなるのは必然でしょう。
統一感のあるポップなアートワークも、魅力のひとつです。


個人的に、お気に入りなバンドが並んでしまい、工夫がなかったかな、とも思ったのですが、音楽性としては、かなりバラバラなラインナップですね。
統一感がない。
しかし、これらがすべて、同じシーンで活動しているバンドの作品なのだから、ヴィジュアル系って面白いと改めて感じるのですよ。

明日はトップ5。
妥当と見るか、意外と見るか。
何の権威もない個人ブログの自己満足ですが、もう1日だけお付き合いください。