上半期を総括するこのコーナー。
個人的に、CDを買う量が減ってしまった。
そのため、ランキングはいつも以上に好みのバンドに偏ってしまうかもしれません。
まぁ、どんなに色々聴いたところで、結局は主観なのだから、それでいいのだ。
初日はランキングの前夜祭ということで、いつもの通り、上半期のトピックスを。
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新人賞は、間違いなくこのアルルカン。
登場からわずか数ヶ月での快進撃には、目を見張るものがありました。
1stシングルとしてリリースされた本作も、その勢いを裏付ける内容。
新鮮さと懐かしさが共存し、単純に格好良い。
"次世代名古屋系"バンドとして、従来の名古屋系の常識を覆したアプローチには、当初は戸惑いがあったリスナーも、そろそろ吹っ切れてきたところ。
下半期も名前をよく聞くバンドとなりそうです。
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グリーヴァの2ndフルアルバムも、よく聴いた作品。
Dir en greyの楽曲に酷似したナンバーをあえて送り込む、という彼らのスタイルに、ややゲンナリしていたところ。
そんなタイミングでリリースされた本作は、オリジナリティが増したというわけではないにせよ、脱Dirを果たしています。
そして、何気にツボにハマるから悔しいのだ。
マイナス心情から入った分、当たったときの反動が大きいという。
プリマ・マテリア/地獄絵
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まさかの復活を果たした地獄絵のリマスターCD。
本数の少ないデモテープが、未発表曲付で復刻してくれるのだから、ありがたい限りです。
和風ゴシックの極めつけ。
10年以上前に、こんな音楽をやり続けていたバンドがあったというのだから驚きである。
ちなみに、会場限定モノは、このコーナーでは取り扱っていなかったのですが、めでたく通販開始。
改めて語ることができました。
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ある意味、話題賞という意味では、彼らしかいない。
"ゴッドタン"から生まれた、マキタスポーツ率いるV系バンド。
ネタバンドというカテゴリーには入るのだろうけれど、90年代V系としての再現率が凄いのです。
本当に詳しくなければ、こういうリフには思い至らないだろう、こういうブレイクは使ってこないだろう、という細かすぎて伝わらないあるあるネタのオンパレード。
歌詞のネタより、それらのギミックに笑ってしまう。
真面目な歌詞で、本格的なコテコテ曲を作ってみてほしいなという欲求が捨て切れません。
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"Joker’s KINGDOM"の物語の最終章。
大きくブレイクすることなく、徐々に地味なポジションになってはきているけれど、安定して良作を生み出すKraは、もっと評価されてもいいと思っています。
この「サタヒナト」も、従来の彼らの音楽を打ち崩すナンバーがある一方で、安心感を与える楽曲もあり、ここへきて、また一歩成長を遂げたという印象。
コンセプトアルバムとしてのまとまりもあり、玄人好みの渋いミニアルバムを作り上げました。
メルヘンロックという彼らの原点を、現在の技術で再構築した意欲作。
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コンセプトアルバムで忘れてはいけないのが、Moranの「dark」。
全曲バラードで構成されたミニアルバムです。
メンバーがそれぞれ作曲を担当したというプレミアム感も含めて、曲数以上のボリューム。
ひとえにバラードと言っても、作曲者が変われば、こうも違った光を放つのか。
王道あり、邪道あり。
一筋縄ではいかない彼ららしいフレーズも目白押しで、夜にひっそりと聴きたい一枚。
静寂マグニフィセント/トーマス
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残念ながら解散してしまったトーマスのラストシングル。
個人的に、思い入れの強いバンドだったこともあり、特別な作品という意識も強いです。
比較的、初期からあるバラード「ワスレナグサ」の待望の音源化。
激しくハードなイメージがある彼らには、意外な曲調かもしれませんが、Gt.トシさんのメロディセンスと、Vo.昌孝さんの鋭い歌声が噛み合った1曲でしょう。
カップリングは、既に脱退していたオリジナルメンバー、Ba.ずんさんが作詞を担当している楽曲の再録であり、それを最後の曲に選んだことにも、深い意味がありそう。
もっとたくさん、彼らの紡ぐ音楽が聴きたかったですね。
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とにかくディープの一言。
DIR EN GREYのVo.京さんの別ユニットとなりますが、彼の感性を、より潜在的な部分まで掘り下げて音楽で表現したような、深みと凄みが共存しています。
何がなんだかわからない。
だけど、とてつもなく凄いものであるのがわかるという感覚。
気を抜くと持っていかれてしまうのだ。
ボーナスディスク的なリミックスCDのゲスト陣も豪華。
こちら単体でも売り物になるクオリティだというのが、スケールの大きさを物語っているようです。
黒夢やPENICILLIN、BUCK-TICKなどがアルバムをリリースした等、上半期はベテラン勢の活躍が目立ったように見えたのですが、単に、僕が古いファンだからなのだろうか。
シドやムック、ナイトメアといった中堅世代も、負けじと作品を出しており、まだまだ上は詰まっているのかもしれません。
復活・再結成のブームの中でも、下から突き上げる若手の勢いにも、下半期は注目していきたいところ。
さて、オープニングはこれまで。
明日は、ランキングに突入。
10位~6位までを紹介いたします。