安眠妨害水族館的 2011年上半期CD大賞 ~シングル編~ | 安眠妨害水族館

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月日が流れるのは早いもので。

ちょっと前に2010年の下半期版をやった気がするのですが、もう2011年の上半期も終わりに差し掛かっているとのことですよ。

そんなわけで、恒例となりつつあります、半期ごとのランキングを考えてみたいと思います。

まずは、シングル編から。


相変わらず、ランキングは混戦です。

その日の気分で聴きたいCDも変わったりするわけで、なかなか選びきるのも一苦労なのですけれど、なんとなく、この辺りに落ち着いたってところでしょうか。

俺ルールとしましては、会場限定や配布モノ、ライブ盤などは対象外としております。

あくまで、店舗での購入が可能であったことが、参加資格とさせていただきました。




第5位




UNiTE./ユナイト



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もともとは会場限定で販売されたものですが、2ndプレス盤として店頭にも並びました。

ユナイトの1stシングル。

初っ端から、クオリティの高い作品をドロップしてきましたね。

キラキラ系ではありますが、不思議な世界観もあり、今後の展開が楽しみ。

新人賞にしようとも思ったのですが、十分な経験もあるメンバーたちですし、そもそもランクインしてもおかしくない内容でしたので、期待値込みでこの位置に置いてみました。




第4位




僕クエスト[初回限定盤A]/ゴールデンボンバー
¥1,500
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もはや、ダークホースでもなんでもない。

ランクインするのも、妥当であるといったところ。

注目を浴びたところで、更に良い意味でファンを裏切るか、守りに入るか、動向が気になった上半期ですが、見事に前者でしたね。

オールナイトニッポンのパーソナリティに抜擢されたり、ゼップツアーが決まったり、もう怖いものなし。

期待感が高い中でリリースされた本作も、それに恥じない渾身の出来栄え。

90年代ポップスの懐かしさと、キャッチーなメロディは、とても耳触りが良く、古株V系ファンからも支持されました。




新人賞



天使のウイング/春紫苑
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春紫苑にとって、初の流通音源となった本作は、メロディアスナンバー2曲を収録した爽やかな一枚。

どこもかしこも、ラウドだったり、キラキラだったり、あるいはそれを組み合わせてミクスチャーにしてみたり。

それはそれで嫌いじゃないけど、なんだか個性がなくなってきているな、と思っていたところで、どストレートな歌モノバンドの存在は、嫌でも期待感が高まった。

改善の余地は大いに残されていますが、ボーカルの声質も含めて、なかなか見守る価値がありそうなバンドです。

王道好きにはたまらない。無名だからといって、侮ってはいけない作品。




第3位



grisaille/cocklobin
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詳細なレビューは<こちら>

いよいよベストスリー。

再始動した新生クックロビンによる、待ってましたと言わんばかりのシングルです。

硬派でダークで格好良い。

この、触れちゃいけないとリスナーに感じさせる緊張感が、CD越しにもしっかりと伝わってくる完成度。

演奏が上手い、というだけでは、この空気は纏えないんだと思います。

絶対なる自信と経験、溢れるセンス。それらを凝縮した結果、こんな音になった。

ダンサブルだけど、深く深く闇に沈む、これ以上ないダークネス。




第2位




モノクローム(徳間ジャパン 通常盤)/葵&涼平 incl.アヤビエメガマソ
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モノクローム(エイベックス 通常盤)/葵&涼平 incl.アヤビエメガマソ
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詳細なレビューは<こちら>

AYABIEとの分裂により、彩冷えるに一人残った葵さんと、ex-アヤビエの涼平さんによるユニット。

彩冷えるとも、メガマソとも違う、葵さんが歌うことを意識したメロディラインに、涼平さんの作曲のツボを見ることができる。

さすが、このボーカリストに一番映える楽曲というものを熟知しています。

タイトル曲のキラーチューンっぷりもさることながら、カップリングにも注目。

同じ原曲に、葵さんと涼平さん、それぞれがメロディと歌詞を乗せて2枚に分けるという試みも面白い。

アヤビエ時代の楽曲のリメイクも、数段パワーアップしていて、聴きどころが多い一枚、いや、二枚か?




第1位




エクスタシー/KYOKUTOU GIRL FRIEND
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本当に解散が惜しまれるKYOKUTOU GIRL FRIENDが、堂々の1位。

キラキラミクスチャー系が全盛期の中、ひたすれ硬派に骨太ロックを突き進んだバンドが行き着いた先。

吐き捨てるような歌い方が特徴でしたが、その中でメロディの美しさも目立つようになって、更に進化した印象です。

タイトなリズムや、ギターのテクニックも特筆したいところでありますが、まずは、全体的に緊張感が漂う世界観から感じ取ってほしい。

スローナンバーまで、刺々しくて格好良いから、もうこれ以上のコメントは必要ありません。




今回は、ちょっと予測できる顔ぶれになってしまいましたね。

次点としては、トーマスやAYABIE。

この辺は、もっとインパクトのある音源があるし、それを超えるものにはなっていないかな、と。

新人賞候補には、DIAURAあたりも捨てがたかったです。

杉本善徳さんのチャリティープロジェクト「手をつなごう」なんかもノミネートしようと思ったんですが、この手の楽曲は、正当な評価が難しいので、ランク外とさせていただきました。

ABCも、聴く機会があって、ここに食い込んでもおかしくない内容だったんですけれど、ちょっとレベルが違いすぎるなってことで。


個人的に、アルバム優先で購入してしまう傾向があるので、シングルランキングは顔ぶれが固まってしまいますね。

もともと、好きなバンドばかりっていう。

ジャケ買いなんて、しばらくしてないなぁ。

もうちょっと、幅広く手を出していきたいのですが、おススメはありますでしょうか。

できれば、プレ値じゃなくても、普通に買える音源で(笑)