音楽ライターさんの片手間ブログ -36ページ目

KILLING FIELD 戦場の記憶 第4話 「無名戦士の墓」

GRAVESTONE


幾多の犠牲が刻み込まれたのだろうか

この墓標 訪れる者さえなく忘れられていくのか

忘れはしない 生き残った者の誓いとして

この魂の傷跡として


惨劇の記憶の前で 言葉もなく立ち尽くした

打ちひしがれた想いの中で 俯いた

時間だけが流れていった


犠牲者の日々はとどまることなく 過去へと流れていく

それにどんな意味をあったのか考えるよりも早く

忘れ去られるだけの忌まわしい記憶として


立ち返る者もなく 思い返されることもなく

消えていき 忘れられていくだけなら

俺達は何のために戦ったのだろう 誰のために戦ったのだろう


せめて覚えていたい

俺達の絶望も哀しみも苦しみもすべて

生き残った者のせめてもの哀悼として

捨て去られた犠牲者の憎しみとして


*****************

次回、連続詩小説 KILLING FIELD

第5話 「WAR IS OVER」 

そして消えない傷だけが残される。


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拳銃乱射

キリストのように死ぬだって?

究極の自己犠牲だって?

人が許されるために死んだのがキリスト。

人を許せなかったから殺したのがあの男。


人が神のふりをすればどうなるか、例外はないさ。

派手に地獄で焼かれるだけだよ。

炎も蛆も尽きない場所で永遠にね。

何処の誰だろうと例外なく。


ENJOY........


異常犯罪? 12年前からだよ

視線


絡み合う視線 言いたいことはもうわかっているさ

死体袋の手配はもう済んでいる


お前達に向けている視線

俺に向けられている視線

もう見当はついているはずさ

知りながら口にしない言葉


ここから見える世界は幻想か

俺の死体が転がるはずだった街

俺の死が忘れられるはずだった街

太陽は今誰を焦がしている


お前が立っている死線も

俺が立っていた死線も

大差はないさ

裁かれない犯罪者 俺もお前も


俺の名前を覚えているか

あいつの名前を知っているか

犯人の名前を教えてやろうか


何も変わっていない


俺の死体が転がるはずだった街

誰かの死体が転がるはずの街


*****

メディアや有識者のゴタクなんぞもう聞き飽きた。

人に対する失望を垂れ流して自分達は権力と金の維持だけできればいい。

12年以上前から俺達はロシアンルーレットを続けてきた。

無作為に銃声が鳴り。人が死ぬ。そしていつもの通り情報が消費される。

俺達も俺達で立派に銃社会だよ。


もう疑問にすら思えないのかい?

金儲けさえできれば何でもいいのか?

キミは何処にいるんだ?