KILLING FIELD 戦場の記憶 第2話 「希望」
WISH
誰かが言っていた 本当の生は最も死に近い場所にあると
誰かが言っていた 腑抜けきった平和でもいい
人間らしく生き そして死んでいけるならと
戦場に無神論者はいない 本当のことだ
ドッグタッグが守り神になり
ヌードモデルもここではマリア様扱いだ
皆 少しずつ狂ってきている
このままでは帰郷してもまともに生きてはいけないだろう
時々 大義という言葉に唾をかけたくなる
もし殺しあう者同士のどちらかが正しいとしても
いっそ皆死ぬべきではないかとさえ思う
もしこの戦争が終わったとしても
人々の人生は狂わされたままだろう
そしてそのこともいつかは忘れ去られる
かつての俺達がそうしてきたように
平和もなく 安息もなく 戦い続けてきた
希望もなく 絶望もなく 戦い続けていくのだろう
それもいい だが一つだけ聞いてほしい
せめて人として死なせてほしい
せめて人として死ねるチャンスを俺に与えてほしい
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次回、連続詩小説 KILLING FIELD
第3話 「正義」
この戦いに正義はない。
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テレビを見ない生活
ここ数年、サッカー中継以外テレビを見ることってない。
ニュースはおろか、天気予報すら見てないんです。
新聞も読まないし。
何か見てるとさ、
「俺達が情報をコントロールしてるんだ!
俺達の定めた枠組みの中で物事を考えろ!
俺達の指示した方向に動け!」
つまるところが、「何も考えないで消費し続けろ」って
匂いがきついんだよね。
何で新聞・メディアごときがそこまで指図してくるの?
正直ウザイからもう見てない。
「テレビが病んでる」って書いてる雑誌も嘘くさいの一言だね。
てめぇらも十分病んでるだろって。
あんな気分の悪くなる記事を毎日電車にぶらさげてんだから。
「時代をリード」なんてのは嘘。
10数年前も10年後も奴等は同じことを繰り返してる。
さも親身にしているような顔でね。
結局はてめぇらが金儲けして、権力を維持できれば何でもよし。
俺に言わせればそれだけの連中だよ。