才能というものは、持っていない人は痛感させられるが持っている人には分からないらしい。某プロ野球選手がレジェンド長嶋茂雄にカーブの打ち方を聞いたら「あれはな、こう曲がって来たところをバットの芯でガツンと叩けばいいんだ」と言われ天才に教えを乞うても意味が無いと悟ったという。


聞く側にしてみれば「そんな風に出来ないから聞いてんじゃん!」となるが、天才はフツーに出来てしまうのだろう。自分が持っていないから分かるのだが「語学の才能」というものも確実にある。私は一貫校で受験せずに大学に入ったのだが余りに英語がダメで文学部に進めず工学部に行った程だ。

じゃあどうして洋楽が歌えるのかというと「言語」ではなく「音」として聴いて覚え呪文のように唱えるからだ。「ボタンとリボン」の歌詞を読もうとするとButtons and Bowsは「バットゥンズアンドボウズ」だが、ここは音源で聴こえた通り「罰点棒(バッテンボー)」と歌えば良いのだ。

研修や視察で米国に行った際、waterを「ウォーター」と発音しても通じなかったが「藁(ワラ)!」と叫べば確実に水が注文できた。言語として学んでいるとつい眼に入る文字を読もうとしてどうしても「t」を発音しようとしてしまうがネイティブはそんな風に考えないし発声しないのだろう。

2023年11月3日(祝)、松戸・コルコバードでKeiko&Kaoruの2ヴォーカルライブがあり今年迄はマッキー(こと牧かおるさん)のオッカケをする予定の私も聴きに行きシットイン(*1)で「The Good Life」(*2)の1コーラス目をフランス語で歌い、2コーラス目(の後半)は英語で歌わせてもらった。

♪The Good Life (La Belle vie)・・・2023年11月3日、松戸コルコバードにて♪

その翌々日の11月5日(日)、六本木・サテンドールで音楽仲間の中村美津子さん(vo)や西山司さん(pf)らが出演するライブ&セッションがあり、セッション・パートのトップバッターで「雨のつぶやき」(*3)を歌わせてもらったが、1コーラス目は原詞のスペイン語で歌い、2コーラス目を英語で歌った。

♪Yesterday I Heard the Rain (雨のつぶやき)・・・2023年11月5日、六本木・サテンドールにて♪

先日は「ヴォラーレ(Volare)」(*4)や「ほほにかかる涙(Una Lacrima Sul Viso)」(*5)を原詞のイタリア語で歌ったし、「Este Seu Olher(エスチ・セウ・オリャール)」(*6)は原詞のポルトガル語で歌う。こう書くと私を「語学の天才」かと勘違いする人もいるが、いやいや、単なる耳コピに過ぎない

歌詞がぶっ飛んだ場合のカンペ(歌詞カード)も英語以外はカタカナを併記しているし。でも言語が何であれ、単語や文法が分からなくても、そのフレーズにどんな意味があるかはWeb等で翻訳して理解し、込めるべき感情などは意識して歌っている。これはヴォーカリストとしての矜持でもある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*1:シットインの意味については下記ご参照。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲に関しては下記ご参照。
昨日貴方の名を囁く雨を聴いた | Saigottimoのブログ
*3:この楽曲に関しては下記ご参照。
人生は美しく自由であるby寛斎 | Saigottimoのブログ
*4:この楽曲に関しては下記ご参照。
実はヴォラーレではなかった! | Saigottimoのブログ
青い空、秋はjazzから始めよう | Saigottimoのブログ
*5:この楽曲に関しては下記ご参照。
ほほにかかる涙も悲しき街角も | Saigottimoのブログ
*6:この楽曲の音源は下記ブログの末記をご参照。
ヴォーカルのリハビリはDuetで | Saigottimoのブログ

Saigottimo