昨日、即時抗告をしてきた。






抗告理由…?






追って、提出する。






今は、これで十分だ









とにかく、すぐに即時抗告することが、


何よりも肝要だったから、


手続きだけは、済ませてきた。







収入印紙と切手…。




かなり高かったなぁ…。







とにかく、俺の養育費請求は、


お金のためじゃない!





子どもの母親として、


子どものためにも、


とにかく何かやってもらわないと、


子どもが不幸だ…。




子どもを育てていない側の親として、


せめて少しでも、子どものために、


何かできることがあるはずだろう。







俺は、子どもの母親からの


面接交渉を拒んだことは、


これまで一度たりともない。






しかし、子どもの母親が、


子どもと会ったことは、


4年以上も前のことだ…。






つまり、子どもの母親は、


子どもに会いたいと申し入れてこないだけだ…。






子どもに会いたくないんだったら、


せめて養育費くらい払うべきじゃないか…?







俺は、子どもに、



「お前のお母さんは、


 ちゃんと養育費を払っているんだよ。


 お前のことを考えてくれているんだよ。」



って、言ってあげたい……。








正直なところ、


俺としては、


そんな母親を、


子どもに会わせたくなんかない。






でも、それを通すことは、


俺のエゴになってしまう…。






子どものことを考えれば、


会わせなくちゃならないのかもしれない…。






ところが、子どもの母親が、


会いたいって言ってこないんだから、


どうしようもない……。







だから、せめて養育費を払うべきじゃないか?








俺は、即時抗告をした。






近いうち始まる高裁で、


俺は、徹底的に争うつもりだ…。



昨日、家裁から養育費請求の審判が、


特別送達で届いた…。








………。








主  文




本件申立てを却下する。








負けた………。






マジかよ……。








相手方の主張を、全面的に認めた内容だった…。






やはり、子どもの母親は、口が上手い…。






心情に訴えかける話し方でもしたんだろう…。







一度、和解したのであれば、


それを覆してまで、


子どもの母親である相手方に、


養育費を請求するほどの、


事情の変更にはあたらない。







これが、結論だった…。






それは、親権が決まる前の話だろう……。








相手方は、会社を辞めて


現在は無職だという


常套文句を言ってきたようだ…。







とりあえず、相手方の主張した内容を、


全て調査する必要がある。






その前に、これは審判だから、

即時抗告をしなくてはならない。






昨日、送達されたばかりだけど、


モタモタしていると、


この審判が確定してしまう…。







よーし!



こうなったら徹底的にやってやるよ!




次の戦いの場は、高裁だ!



妻の出産予定日が近づいてきて、


いよいよ生まれる気配が漂い始めてきた。






シングルマザーだった妻にとっては…、


二度目だろうけど、


俺にとっては…、


初めての出来事になる…。






その日、仕事をしていると、


突然、妻からメールが届いた。






「今日は残業しないで帰ってきてね。

 

 そろそろ生まれるかも。」






俺は、定時になるのを待って、


すぐに家路についた。





俺は、帰りの電車とバスの中で、


妻から電話が来ないか、


かなりドキドキしていた。






俺の帰宅を待っていたかのように、


妻は、俺が帰るとすぐに産気づいた。




そのまま俺は、


妻を車で近所の産婦人科に連れて行った。





子どもは、妻の実家へ行かせていたので、


あとは出産を待つばかりだった。






医者によると…、


すぐには生まれそうにないけど、


でも、そのまま陣痛を待つことになった。





俺は、波形が表示される機械を見ながら、


妻と一緒にいた。





誰からも何の説明もなかったから、


その機械が何なのか、


さっぱり分からなかったけど、

どうも波形の山が来ると、


妻が苦しんでいるようだった…。




そうか、これは陣痛の波形なんだ。





その山が近づいてくるときに合わせて、


妻の腰をさすっていたら、




「イライラするからやめて!」





そうなんだ…。


それにしても……、


いつもの妻の様子とは全然違って、


かなり迫力があった…。





その波形の間隔が、


だんだん短くなってきているようだった。




その都度、苦しんでいる妻を見て、


出産って、こんなに大変なんだな……。



って、改めて感じたりしていた。






妻は、出産の立ち会いを望まなかった…。




その病院自体も、立ち会いができないようだった。





18時頃に病院へ連れてきてから、


どんどん時間が経っていった…。




とにかく時間が経つのが、


とても遅かった…。







21時…。



まだまだのようだった…。






0時…。



まだまだのようだった…。





俺がいると邪魔かも?



「あなた、病室で休んでて。」



やっぱり!





俺は、病室で待つことにした。





でも、ただ待つってのは難しい…。





俺は、病室と妻のいる部屋を


行ったり来たりしていた……。



シングルマザーの妻と入籍する直前に、


子どもの卒園式があった。




どういうつもりか分からなかったけど、

妻は、子どもの卒園式には


一緒に出席してほしいと言って、

俺は、子どもの保育園へ連れて行かれた…。





入籍する前だから、


保育園に関係ない俺が、

出入りするのは如何なものかと思ったけど、

いざ出席すると……、



なかなか良いものだった。





てっきり俺は、成長した子どもの姿を見て、

保護者が泣くものかと思っていたけど、

誰も泣いていなかった…。





子どもたちは、唄を歌ったり、


一人ひとりがセリフを言っていた。




俺は、最前列に座って、


子どもの写真を撮りまくっていた…。









妻と子どもとの入籍後、


子どもの小学校の入学式には、

仕事は半休を取って、


入学式に出席した。





子どもと出会ったのが2歳だったから、

本当に大きくなったなぁって感じた。





まさか、すぐに転校させることになるとは、

このときは思いもしていなかったから、

学校内をいろいろ見て回ったり、


通学路を確認したり、

いっぱしの父親をしていたと思う。







小学校の運動会のときは、


ちょうど俺のおふくろの入院と重なってしまい、

俺だけがおふくろの病院へ見舞いに行ったから、


残念ながら、初めての運動会には行けなかった…。





俺は、運動会で応援できない代わりに、


妻の携帯電話にメール送った。



ちゃんと子どもに読めるように、


全てひらがなで書いておいた。




子どもは、そのメールの応援が、


かなり嬉しかったらしい。




子どもが考えた


全てひらがなの返信メールが届いた。







そうやって、俺は、可能な限り、


子どもに関係する行事には、


参加するようにしていた。





俺にとって、子どもは可愛くて、


とても大切な存在になっていたんだ。





その先も、ずっと子どもの行事には、


参加できると思っていた。





転職したから、


授業参観とかにも参加できるようになっていたし、

割と楽しみにしていたんだ。







そう、そのころの俺は、


二度と子どもの行事に参加できなくなるとは、


全然、思ってもいなかった………。



マンションで生活をするようになって、


大きな喧嘩が終わり、

ようやく穏やかな生活に戻った…。





週末には欠かさず、子どもと一緒に遊んだ。



出産準備の買い物は、妻と一緒に行った。





妻が臨月になると、


俺の夕食は、

俺が仕事の帰りがけに、


自分の弁当を買ってから、


帰ることになっていた…。




よく考えれば、


俺の分を作らないとすれば、

妻と子どもの夕食は…。



いったい、どうしてたんだろう…?





俺としては、


妻にできるだけ負担を掛けないように、


いつも気をつけていた。





出産に向けて、


余計なことはさせないようにしていた。





妻の母親から、


「病気じゃないんだから、色々とやらせなよ。」


と言われるほどだった…。






そういえば、妻は、料理だけじゃなく、

家事全般が得意じゃなかった……。





田舎から、俺の友だちが遊びに来たときに、

友だちから言われたことがあった。



「…。部屋、汚いな……。」





前の社宅も新築だったし、


元々汚いことは、絶対にあり得ない。






妻は、シングルマザーとして、


一人で子どもを育てながら働いてきた。




俺が知らない、想像を絶する苦労を、


長いこと、重ねてきたはずだ。





だから、俺は、結婚するときに、


妻には専業主婦で構わないと言っていたし、

妻もそうしたいと言っていた。





つまり、妻は、専業主婦だった。





それにも関わらず、部屋中に埃があった…。



埃が舞うとかじゃなく、


埃が固まりになっていたんだ…。



その埃の固まりが、


部屋を転がっていたわけだ…。





妻は、専業主婦なのに、


ろくに掃除もできなかったってことだ…。





そういえば、妻の実家も、臭くて汚かった……。






料理も食べられなくはなかったけど、

新婚ならではなんてものを食べたことは…、



一度もない。




夕食のおかずは、


卵焼き、枝豆、冷奴だった。


それに焼き魚とか野菜炒めとかが


たまに付いたこともある。





田舎から友だちが遊びに来ても、

手料理をご馳走したことは一度もなかった…。



俺の両親が遊びに来ても、外食だった…。






俺は、あまりにも気にし過ぎなかった…、


のかもしれない……。



食べられれば、それで構わなかったから、

俺は、妻に何も言ったことがなかった。






今考えれば、


妻が望んで専業主婦をしていたんだから、

もう少し、ちゃんと家事するべきだったと思う…。






妻がシングルマザーだった頃、

妻は、日常的にコンビニのサラダうどんを


子どもに食べさせていたことを思い出した…。




「これならバランス取れてるよ。」

って、妻は平然と言っていた…。






夫にちゃんとした料理を作るはずがないわな………。


なるほど、子どもにそれじゃ、