マンションで生活をするようになって、
大きな喧嘩が終わり、
ようやく穏やかな生活に戻った…。
週末には欠かさず、子どもと一緒に遊んだ。
出産準備の買い物は、妻と一緒に行った。
妻が臨月になると、
俺の夕食は、
俺が仕事の帰りがけに、
自分の弁当を買ってから、
帰ることになっていた…。
よく考えれば、
俺の分を作らないとすれば、
妻と子どもの夕食は…。
いったい、どうしてたんだろう…?
俺としては、
妻にできるだけ負担を掛けないように、
いつも気をつけていた。
出産に向けて、
余計なことはさせないようにしていた。
妻の母親から、
「病気じゃないんだから、色々とやらせなよ。」
と言われるほどだった…。
そういえば、妻は、料理だけじゃなく、
家事全般が得意じゃなかった……。
田舎から、俺の友だちが遊びに来たときに、
友だちから言われたことがあった。
「…。部屋、汚いな……。」
前の社宅も新築だったし、
元々汚いことは、絶対にあり得ない。
妻は、シングルマザーとして、
一人で子どもを育てながら働いてきた。
俺が知らない、想像を絶する苦労を、
長いこと、重ねてきたはずだ。
だから、俺は、結婚するときに、
妻には専業主婦で構わないと言っていたし、
妻もそうしたいと言っていた。
つまり、妻は、専業主婦だった。
それにも関わらず、部屋中に埃があった…。
埃が舞うとかじゃなく、
埃が固まりになっていたんだ…。
その埃の固まりが、
部屋を転がっていたわけだ…。
妻は、専業主婦なのに、
ろくに掃除もできなかったってことだ…。
そういえば、妻の実家も、臭くて汚かった……。
料理も食べられなくはなかったけど、
新婚ならではなんてものを食べたことは…、
一度もない。
夕食のおかずは、
卵焼き、枝豆、冷奴だった。
それに焼き魚とか野菜炒めとかが
たまに付いたこともある。
田舎から友だちが遊びに来ても、
手料理をご馳走したことは一度もなかった…。
俺の両親が遊びに来ても、外食だった…。
俺は、あまりにも気にし過ぎなかった…、
のかもしれない……。
食べられれば、それで構わなかったから、
俺は、妻に何も言ったことがなかった。
今考えれば、
妻が望んで専業主婦をしていたんだから、
もう少し、ちゃんと家事するべきだったと思う…。
妻がシングルマザーだった頃、
妻は、日常的にコンビニのサラダうどんを
子どもに食べさせていたことを思い出した…。
「これならバランス取れてるよ。」
って、妻は平然と言っていた…。
夫にちゃんとした料理を作るはずがないわな………。
なるほど、子どもにそれじゃ、