おそらく、妻の叔父が、

妻と妻の両親に対して、

逃げていても仕方ないから、

話し合いの場へ出るように、

説得したんだろう。














そこだけは、よくやったと言ってやろう。








ただ、同席するというのは頂けない…。















そこから先は、関係ないんだから、

これで妻の叔父の出番は終わりだ。















それにしても、

困ったら電話を一方的に切る。







これは、妻の一族の得意のパターンだな…。
















しかも、自分から電話をしてきて、

都合は任せると言いながら、

困ったら切る……。














どうしようもない愚かな一族だ…。














さて、明日は、

妻と妻の両親との話し合いだ。













さすがに電話してくるだろう。













俺は、本心を言うつもりはない。



あくまでも戦略上の話だけをするつもりだ。
   
   
   
結局、妻の父親は、


「話し合いをしたいので、

 都合はそちらに合わせます。」












親父は、


「では、明日にしましょう。」













すると、妻の父親は、


「ちょっと待ってくれ。

 叔父の都合を聞く必要があるから。」













(なぜ叔父なんだ?
 
 それに、なぜ慌ててるんだ?

 都合は合わせるって

 お前が言ったんだろうが…。)










親父が、


「叔父さんの出席は断ります。

 お互いの両親と本人同士でいいでしょう。

 退院の話なんだから。」














妻の父親が、相当焦っているのが、

親父を通しても伝わってくる…。



本当に情けない野郎だな…。














妻の父親は、


「明日、電話します。」















親父が、


「時間は?」











「ガチャ!」




また、一方的に電話を切りやがった…。
   
   
   
やっぱり愚かな男だな……。









すかさず親父が拒否した。










すると、妻の父親は、

なぜか妻の母親に代わったらしい…。











どうしようもなく愚かな男だな…。











なぜ妻の母親に代わるんだ?











妻の一族において、

父親の威厳が皆無であると、

自ら暴露したことになる。












つくづく情けない男だな…。













親父は、妻の母親を全く相手にしなかった。












妻の母親は、

感情的に怒鳴り散らしている。





とても醜いというか、

聞くに堪えないものだった…。












そうして、妻の母親は、

ようやく親父から

相手にされていないことに気づき、

妻の父親へ代わった。
   
   
   
俺は、両親と友人を交え、

子どもの退院後について、

どうやって子どもを育てていくか、

様々な角度から話し合っていた。











前日に、妻の実家へ行き、

異常な貼り紙に対して、

手紙と留守電を残したけど、

結局、妻からの連絡はなかった…。






22時まで待ってみたけど、

やはり、連絡はなかった…。












常識的に考えて、

22時までに電話がなければ、

それ以降にはないだろう……。











仕方ない…。




明日の朝、妻の実家へ連絡しよう。








そう思った時だった……。










22時15分




電話が鳴った。








おふくろが出た。










なんと!






妻の父親だった。











相変わらずというか…、

常識はずれの一族だ……。










おふくろが親父へ代わった。











妻の父親は、

自分から電話をかけてきたにも関わらず、






「叔父を出したい。」






などと言ってきたようだ…。
   
   
   
朝、前職の恩師から、電話があった。






前日の猫の件について補足だった。




「猫の件は、しっかり管理すれば問題はないが、

 猫を飼っている人は猫を家族と思っているので、

 猫に触った都度、手を洗ったり、

 隔離する事はしないケースが多い。

 しっかり猫を管理できないので、

 一緒にしない方が安全である。」











確かに、ペットを飼っている人は、

ペットではなく家族と思っていることが多い。




言われてみれば当たり前だけど、

妻の実家でも同じだった。









つまりは、俺の思っていることが正しいと、

医学的にも明らかとなったわけだ。












昼食後、午後の面会へ行った。







当たり前のように、妻は来ていなかった。





ちゃんと、看護師にも確認したけど、

妻は来ていないとのことだった。









面会記録などにも、

全く記帳されていないし、

看護師も見ていないようだ。













夕方の面会にも、妻は来なかった。






毎回のことだが、

面会時間の間、

妻が来るかもしれないと思い、

ロビーで待っているけど、

やはり来なかった……。