シングルマザーの妻と入籍する直前に、


子どもの卒園式があった。




どういうつもりか分からなかったけど、

妻は、子どもの卒園式には


一緒に出席してほしいと言って、

俺は、子どもの保育園へ連れて行かれた…。





入籍する前だから、


保育園に関係ない俺が、

出入りするのは如何なものかと思ったけど、

いざ出席すると……、



なかなか良いものだった。





てっきり俺は、成長した子どもの姿を見て、

保護者が泣くものかと思っていたけど、

誰も泣いていなかった…。





子どもたちは、唄を歌ったり、


一人ひとりがセリフを言っていた。




俺は、最前列に座って、


子どもの写真を撮りまくっていた…。









妻と子どもとの入籍後、


子どもの小学校の入学式には、

仕事は半休を取って、


入学式に出席した。





子どもと出会ったのが2歳だったから、

本当に大きくなったなぁって感じた。





まさか、すぐに転校させることになるとは、

このときは思いもしていなかったから、

学校内をいろいろ見て回ったり、


通学路を確認したり、

いっぱしの父親をしていたと思う。







小学校の運動会のときは、


ちょうど俺のおふくろの入院と重なってしまい、

俺だけがおふくろの病院へ見舞いに行ったから、


残念ながら、初めての運動会には行けなかった…。





俺は、運動会で応援できない代わりに、


妻の携帯電話にメール送った。



ちゃんと子どもに読めるように、


全てひらがなで書いておいた。




子どもは、そのメールの応援が、


かなり嬉しかったらしい。




子どもが考えた


全てひらがなの返信メールが届いた。







そうやって、俺は、可能な限り、


子どもに関係する行事には、


参加するようにしていた。





俺にとって、子どもは可愛くて、


とても大切な存在になっていたんだ。





その先も、ずっと子どもの行事には、


参加できると思っていた。





転職したから、


授業参観とかにも参加できるようになっていたし、

割と楽しみにしていたんだ。







そう、そのころの俺は、


二度と子どもの行事に参加できなくなるとは、


全然、思ってもいなかった………。