久しぶりに(とはいえ半年ぶりくらいか)ルービンシュ タインのリストソナタの録音を聴きながら。
リストと思えないくらい柔らかいロマンがあってそれはそれは美しいのだけれど。最近もっぱらギレリスばかりを聴いていたからだろうか。最初異常に気に入った録音だったのに今聴くとなんだかこう、物足りない気がしてくる。
録音って怖いなあ。一個録音を聴いただけで好みを語っちゃいけないのは間違いないと改めて思う。その時の自分の気持ち次第でこんなに印象が変わってしまうのだから。
その場その場、生の感動はやっぱり大事にしなきゃな。
とおもいながら入り込んで聴いていくと、やっぱり素晴らしい演奏だなあ・・・
昨日は神々の黄昏を見た。
これでニーベルングの指輪は4夜全て見たことになる。
ドレスデンに来るまでオペラになかなか興味が持てなかったことを考えてみると、自分がこの 超大作を全部見れたことがまず驚き。日本語字幕などないため、もう本当に苦行でしかない瞬間も正直あるのだけど。
ワーグナーの音楽は他の作曲家のものと全く違う。まだまだ触れた回数も少ないし、考えた時間も少ないから明確に言葉にはならないが…まあ単純に、総演奏時間15時間の音楽を成立させてしまっている時点で異常だ。異世界に連れて行かれる感覚になるのはきっと自分だけではないだろう。
きっと語学がもっと出来れば、物語の大筋以外の細かい表現からより深い世界、ワーグナーの思想に触れることが出来るのだろう。結局語学ができないと色々となあ・・・いつか丁寧にまた全て見返してみよう。
今日はこちらの先生のソロの演奏会を初めて聴くことができた。
演奏会ではもうソロは弾かないだろうなあ、と言っていた先生。レッスンで横でいつも弾いてくれる姿に感動している生徒からすると、舞台での演奏が聞けないことが残念で仕方なかった。ほぼ諦めていたけれどまさか聴ける日が来るとはなあ・・・
(先生は結局それをほぼ告知していなかったわけだけど。やっぱり先生も久しぶりのソロにナーバスになっていたのだろうか。)
演奏会、素晴らしかった。誰にも真似できない演奏だったなあ。
一般的なコンサートプログラムなのに、一度も見たことのない世界。凄まじい集中力でいながら、息苦しくはない。それが自分の予期した音楽ではないのに。
会った時から全くブレない先生だなあ、とぼんやりと。最初のレッスンから、合う合わないとか、いい悪いとかを超えて、なんかわからんけどすごい人、だった。そのまんまの先生が舞台上にいた。
2年間、よくわからん!趣味が合わん!そんなわけないやろ!と思うことが誇張でなく3割くらいあったように思う。けどそれでこそ先生なのかもしれない。
演奏に対する感謝、感動を伝えたくても、口から全くドイツ語が出てこない。自分の語学力のなさが悔しいし、先生も歯がゆく思っていると思う。けど、心の底から感謝しているし、それはきっと伝わってるとも思う。
なんかわからんけどすごい、そうなりたいもんだなあ。
通常レッスンは今日でおしまい。
2年間たくさん学んだような、結局日本で言われてきたことと同じ結論に至ったような。
結局もっともっと指先に集中して、自分の思うことを表に出さないといけない。出せばいいだけ。けどその出すことに集中しないといけない。どうせできるだろうと思わず、能動的に取り組もう