今日はベルリンまで足を伸ばしてヴィルサラーゼのリサイタルに。
前に勉強した曲に向き合うことはなかなか難しい。
リサイクルになってはいけないのだ。それでは結局成長がないし、若い頃と同じように弾いたとしても、年相応の魅力というものが出ないから結局は魅力のない演奏になってしまう、と思う。
ただ、そういう曲と久しぶりに向き合うと、毎日少しずつ成長しているんだなということが実感できる。昔聞こえなかった声部が聞こえてきたり、安定する指使いが見つかったり。
一番まずいのが、タラタラと毎年のように弾いている曲だ。もう、久しぶり感もなく、なんとなく弾けてしまうからタチが悪い。新しい発見も何もないことが多い。
そうであってはならないのだよ、そこの君。大学の学部の受験から毎年のように金色の魚に頼り続ける君。明日は新しい気持ちで楽譜を見つめ直そう。
バランス感覚は人生において最も大事なものの一つであると思う。
音楽においてはもちろん単純にハーモニーのバランスは大事だ。精神的には感性と知性のバランスが最も難しい。自由で解き放たれつつ、明確に道筋を決めて動かなければいけない。ヨーロッパにいると感性がどんどん解き放たれていき、日本にいた時はなんでこんなにがんじがらめに弾いていたのだろうと思うが、きっと逆もまた然り。
自分はどちらかというと感性が勝っている人間なのだろう。だから理性のことを強く意識しすぎてしまう傾向にあるが、、それを続けているうちに理性が勝ち始め…。その繰り返しで徐々に上がって行きたいものだ。
精神を高めよう。
今日は少し暖かかったような気がする。初めて行く街(Blasewitz)がとても素敵な空気で浄化された今日は気持ちよく寝よう。
1日が終わっていくわけだが、練習しかしない土曜日というのは長く感じる。
今日は夕方ふと外を見るとまだ明るい。日が伸びるということがこんなにも心を踊るものになったのはヨーロッパにきてからだ。まだたった2回目だが、春がこうも嬉しいとは。
冬の真っ暗な中を抜けたこの晴れやかでワクワクするような気持ち、音楽に活かしていけたらいいな。
留学してよかったな、という1日。
今日のドレスデンも夜に雨が降った。
ドイツの天気なのか、ドレスデンの天気なのか、不思議なもので毎日同じような天気が数日続く。ドイツ語並みに日本語が不自由なものでうまく説明できないが、最近は日中ある程度晴れ、夜シトシトと雨というのが定番だ。
ドイツの雨の降りかたは日本と違い、激しく降らない。そして長くも降らない。数時間チラチラと降る毎日がしばらく続くというだけ。
これはきっと文化的にも色々な影響を及ぼしているように思う。音楽にもきっと多大な影響があるのだろうなあ…とタラタラ考えながら傘を忘れた私はトボトボ帰るのです。