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きょうにも解除決定 EUの航空乗り入れ禁止


 ユスマン運輸相は十四日、あすにも欧州連合(EU)がインドネシアの全航空会社に対して行ってきたEU域内乗り入れ禁止措置が、正式に解除されるとの見通しを明らかにした。
 十五日にEU大使が運輸省を訪れて、乗り入れ禁止措置の解除を公表するという。
 全航空会社が乗り入れを認められるのか、国営ガルーダ・インドネシア航空、マンダラ航空など一部の航空会社のみなのかは未定。
 EUはインドネシアで重大な航空事故が相次いだことから、二〇〇七年七月にインドネシアの全航空会社の域内乗り入れを禁止。インドネシアは安全性向上を進めていた。
 ガルーダ航空は来年上半期にもオランダ・アムステルダム行きの定期便を就航する計画。




真相は依然分からず バリの「アラック」騒動

 輸入品監視強化も背景に 2週間で26人死亡

 バリ島でコメやヤシを原料とした地酒「アラック」にメタノールを混ぜた酒が出回り、二週間ほどの間に欧米人四人を含む少なくとも二十六人が相次いで死亡した。「楽園バリで酒を飲み多数の死者」のニュースは、国内ばかりか、海外のメディアでも報じられた。バリ州警察はバドゥン県にある有名酒造メーカーの経営者ら二人を逮捕したが、どういう経緯で混入したのかはまだ分かっていない。一方で、同メーカーの商品ではなく、密造された安価なアラックを飲んで被害に遭った人も多数出ている。
 警備員のデワ・ニョマンさん(三六)は最近、いつものように道端のワルンで安価なペットボトル入りのアラックを購入し、数人の友人と一緒に飲んでいたが、突然激しい吐き気と目の痛みに襲われた。そのまま意識不明に陥り、三日間デンパサール市内のサンラ病院で治療を受けた。ニョマンさんは「いつもと味が違うと思って少ししか飲まなかった。もっと飲んでいたら確実に死んでいた」と恐怖を語った。目はまだかすんで見えるという。
 一緒に飲んでいた友人らも全員深刻な被害に遭った。「アラックは高校生のころから飲んでいるが、こんなことは初めて。他で死者が出たので誰かが面白がってメタノールを入れたのかもしれない。怖くてアラックは当分飲めない」とニョマンさんは話した。

生活に根ざした飲み物

 ヒンドゥー教徒が多数を占めるバリ島では、アラックは祭事にも使用されるなど、生活に根ざした飲み物だ。毎朝、畑仕事や漁に出る前に体を温め、力をつけるためにごく少量アラックを飲む習慣もある。
 しかし最近、安価に酒を楽しみたいという若者の間で、アルコール度を上げるためにアラックにメタノールなどを混ぜて飲む「アラック・オプロサン」と呼ばれる危険な「カクテル」が急激に広がっている。
 大学生のカデック・ユリアタムさんは自身は酒を飲まないと前置きした上で「一本一万ルピア程度の安いアラックはアルコールが一〇%程度と低いので、中毒にならないぎりぎりの量のメタノールを混ぜる。少しの量ですぐに酔えるから」と話した。こうしたアラックは大勢で集まって飲まれることが多く、混入する量を間違えれば、一度に大量の犠牲者が出てしまう。

さまざまな憶測飛び交う

 今回の中毒事件は外国人にまで被害が及んだことで、海外メディアも大きく取り上げた。このような事件の背景として、インドネシアでの酒が高価なものになっていることを挙げている。輸入酒類に課せられる税金が引き上げられたこと、また輸入品に対する監視が強化され、輸入酒が品薄になったことも価格の上昇につながり、地元の安価なアラックを飲む人が増えた。メディアはそれが今回の悲劇につながったと指摘している。
 事件の真相についてはさまざまな憶測が飛び交っている。原因とされた酒造会社は認可を得た正規のメーカーで、アラックのほかにも多数のアルコール飲料を製造。経営者が故意にメタノールを混入したとは考えにくく「会社の成功を妬んだか恨みを持った者の犯行。バリではよくあること」と話す人もいた。

「密造品野放しが危険」

 バリに住む邦人からは「メラミン騒動以来、焼酎が日本食スーパーから消え、代わりにジンなどを飲んでいた。しかしジンも値上がりしており、アラックを飲むしかない」といった声も聞かれた。中毒の原因とされた銘柄を愛飲しているという邦人もいた。ある旅行関係者は「輸入品に厳しく、密造は野放しという状態が危険」と話した。
 酒税の引き上げは、密輸を助長し、粗悪なアルコール飲料の消費を増やすことにつながっているとし、政府に対し税制の見直しを求める動きも出ている。政府の統計によると二〇〇八年には、全国で六十人以上が自家製の酒を飲んで死亡した。

長期休暇突入 観光地賑わう   

  

 

小・中学校が長期休暇に入り、各地の行楽地がにぎわいを見せている (注:インドネシアでは7月半ばから新学年が始まります。)
 北ジャカルタのパンタイ・インダ・カプックにある大型プール複合施設ウォーターボムは、平日の来場者が通常の五倍の五千人に達した。アンチョール・ドリームランドやラグナン動物園も来場者が急増。西ジャワ州ボゴールの避暑地プンチャックも十五日ごろから訪れる人が増加し、道路の混雑が常態化している。