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25人が涙の卒業式 ガルーダの日本人乗務員 20日から搭乗 「日イの交流に貢献を」

 

 国際線強化を図るガルーダ・インドネシア航空が日本線のサービス向上の一環として初めて採用した第一期日本人女性客室乗務員の研修が終わり、八日、バンテン州のスカルノハッタ国際空港近くにある本社で卒業式が開かれた。二十五人の客室乗務員は全員が合格。二十日から成田-ジャカルタ、名古屋・大阪-バリを結ぶ各便で搭乗を開始する予定だ。
 卒業式の会場に入ると、緑の制服を着た日本人客室乗務員が、歓声を上げながら記念撮影をしていた。日本から駆け付けた家族の姿もある。ジャカルタで研修を始めて足掛け五カ月。十九-二十五歳までの二十五人が、誇らしげな微笑みを浮かべていた。
 式では名前を呼ばれた卒業生が一人ずつ入場。背筋をピンと伸ばし、役員らの前で手を合わせ一礼し、「インドネシア・スマイル」を見せた。
 名古屋支店所属となる坂本未希子さん(二三)は、英語のスピーチの際に涙で声を詰まらせた。「知識だけでなく内面も学べた。心配をかけた両親や友人、丁寧に指導してくれたインストラクターへの感謝の気持ちでいっぱいです。日本とインドネシアの交流にも役立たなければ」
 同じ名古屋支店所属となる最年少の伊神理恵さん(一九)は「もっと貢献できるよう頑張る」と意気込む。インドネシアへ留学経験があり、大阪支店へ移る市川かなでさん(二五)は「五人が一ユニットでジャカルタ市内のホテルに滞在した。まさに合宿。皆で勉強した」と苦労の日々を振り返った。
 埼玉県から娘みなみさん(二五)の晴れ姿を見に駆け付けた渡邊英司さん(六一)は「気候も文化もおおらかで娘にぴったり。健康にだけ気を付けて」、母みどりさん(五五)は「インドネシアのニュースを確認するようになりました。もっと勉強しなければ」と目を細めた。東京支店所属となるみなみさんは「まずは、サービスの向上。期待に応えたい」と意気込んだ。
 これまで日本人向け客室サービス部門を一手に引き受けていた同社の千葉賢男・アシスタント・ステイションマネジャーは式後、卒業生に囲まれ、顔をくしゃくしゃにして涙をぬぐった。
 昨年の採用試験から世話役として彼女たちを見守ってきた千葉マネジャーは「娘たちが巣立った気持ち。インドネシアの文化から言語、航空関係の知識、マナーを普通の乗務員よりも長い期間学んだ。今後の外国人乗務員の役割は重要。一歩上のサービスを目指したい」と期待を込めた。
 ガルーダ航空は今月にも、第二期として、約二十人の日本人客室乗務員の研修を開始し、日本人向けサービスの一層の拡充を図る方針だ。

国際化戦略を強化

 ガルーダ航空は、国際線強化に伴うサービス改革の一環で今年、中国人十六人、韓国人十人も客室乗務員として初採用。
 同社は昨年、二〇一四年までに新たに航空機材を六十七台から百十六台に増やす計画を発表。また、純利益を〇九年の約一億千七百八十二万四千七十四ドルから五年で三億七千万ドルに倍増させる強気の計画を示している。国際線の発着数も三倍に増やす方針だ。
 アグス・プリヤント商業サービス担当上級副社長は「日本人客室乗務員の採用で、日本とインドネシアのホスピタリティーが融合することになる。日本人乗客の需要取り込みに期待している」と話した。


レバランまであと1週間 空も海も陸路も満員 首都圏から1700万人移動


 

 レバラン(断食明け大祭、イドゥル・フィトリ)が約一週間後に迫り、ジャカルタなど大都市から地方へ里帰りする動きが始まった。公共事業省は帰省ラッシュは七日から八日ごろ、ユーターンラッシュは十七日ごろがピークと予測。約千七百万人の大移動になると見込んでいる。
 空の便、船舶、国鉄、長距離バスなど公共輸送機関の切符は売り切れ、各地のターミナルで乗客数が増え始めた。公共事業省によるとジャワ島の幹線道路は約三百六十万台に上るオートバイ、百三十万台のマイカーが押し寄せ、大ラッシュが予想される。

避難民は次々帰宅 シナブン山 噴煙続く 北スマトラ州カロ県


 

 最初の噴火から三日経った北スマトラ州カロ県のシナブン山(標高二四六〇メートル)は二日、噴火の勢いは収まりつつあるが、依然として白い噴煙を吹き出している。
 インドネシア第二のイスラム団体ムハマディアのディン・シャムスディン議長は二日、シナブン山周辺の住民が生活する避難所を訪れ、避難生活に疲れている住民を激励した。
 三十一日早朝に大きな噴火があって以来、約三万人の周辺住民が隣村に避難した。火山地質災害対策局が避難民の帰宅の自粛を求めているが、噴火の勢いが収まりつつあり、家畜の世話や農作物の様子を見ること、避難所の衛生環境の悪さなどを理由に多くの避難民が帰宅し、残っているのは約四千人となっている。