新元号令和につられたのか、兼ねてから思っていた断捨離を突然したくなった。
数十年分の私の “想い出” とのお別れだと、たいそうに考えていたが、それどころか断捨離は新しい出会いだった。
新しい出会いと言っても、ただ『自分』を発見させられただけなのだが。
断捨離する際、決めた事がある。
「思い出に浸り懐かしむのはいいが、過去に拘らないでおこう」と。
そして、衣類、写真、食器類、書類、ぞれぞれに捨てるテーマを設けた。
衣類・・・クタビレ、毛玉、色あせ
写真・・・この先思い出さなくても大丈夫な人が写っている
食器類・・・機械で作られたもの
書類・・・将来的に必要性のないもの
このテーマは、見事に断捨離を捗らせた。
そして断捨離して気付いた事、知った事がある。
それは、自分の癖だ。 いや、“悪い癖” に近い。
これを、まざまざと自分の溜めてきた私物から見せつけられたのだ。
言うなれば、もう一人の(過去の)自分から、(今の)自分に苦言を呈されるような感じだろうか。
自分の性格や癖というのは分かりにくいもので、またそれを人から言われて直すというのも困難を極める。
また、改善したくても、何をどう改善すれば良いのか分からないもの。
しかし、それをありありと見せられたのならば、率先して自ら明確に直したくなるもの。
『経験者は語る』というが、正に『自分は語る』で、
当たり前だが、自分の過去は、自分自身の経験者である。