数年前に買ったイヤホン「Bose QuietControl 30 Wireless Headphones」が、去年辺りから調子が悪くなり(保証期間もとっくに過ぎ)、買い換えを検討していた。

色んな製品のプレビューの動画やブログを見たり、どの商品が売れ筋か、自分にはどのイヤホンが合っているのか。

Bang & Olufsen

Bowers & Wilkins

AirPods

AVIOT TE-D01d

私は、主にクラシック音楽を聴くため、最優先かつ最重要機能は、何といっても「ノイズキャンセリング(以下、ノイキャン)」。外音をシャットアウトする機能。

先代は、まさにそれに長けた品物(ツワモノ)だったが、一つ気になる事があった。首輪だ。

輪っかを首に掛けるため、夏場は蒸れるし存在感も非常に高い。

また電源を都度入れる必要があるが、非常に押しにくい。

と思っていた矢先の故障・・・。

 

今度こそはと、「ノイキャンと首輪無し」のこの2本柱で探していると、先月7月13日発売の「SONY WF-1000XM3」が目に止まる。

完全ワイヤレス、さらに“業界最高水準”のノイキャンとのこと。

迷う余地はなかった。

オーダーするや否や、入荷日未定との返信(7月11日時点)。

そう言われると、余計に期待が膨らむもの。待つしかない。

 

オーダー後、色んな人のこの製品のプレビューを再確認。

(購入後にする、いつもの悪い癖。)

やはり評価はそれなりに高かった。

 

先日、ようやく商品が届いた。

これは、革命児か…

とてもバランスがよく、楽器の音がクリアに聴こえる。

(「音がモワッとしない」)

今までのBOSEは、低音の作りが "上手" で、音楽をカッコ良く聴かせてくれた。

しかし、このSONYは違う。

パワフルなのに繊細で、非常にバランスがいい。

さすがSONYか。

 

肝心のノイキャンだが…

お見事。

 

私は、(自称)音には相当うるさい人間だが、これならまた快適な音楽ライフが過ごせそうだ。

新元号令和につられたのか、兼ねてから思っていた断捨離を突然したくなった。

数十年分の私の “想い出” とのお別れだと、たいそうに考えていたが、それどころか断捨離は新しい出会いだった。

新しい出会いと言っても、ただ『自分』を発見させられただけなのだが。

 

断捨離する際、決めた事がある。

「思い出に浸り懐かしむのはいいが、過去に拘らないでおこう」と。

そして、衣類、写真、食器類、書類、ぞれぞれに捨てるテーマを設けた。

衣類・・・クタビレ、毛玉、色あせ

写真・・・この先思い出さなくても大丈夫な人が写っている

食器類・・・機械で作られたもの

書類・・・将来的に必要性のないもの

 

このテーマは、見事に断捨離を捗らせた。

そして断捨離して気付いた事、知った事がある。

それは、自分の癖だ。 いや、“悪い癖” に近い。

これを、まざまざと自分の溜めてきた私物から見せつけられたのだ。

言うなれば、もう一人の(過去の)自分から、(今の)自分に苦言を呈されるような感じだろうか。

 

自分の性格や癖というのは分かりにくいもので、またそれを人から言われて直すというのも困難を極める。

また、改善したくても、何をどう改善すれば良いのか分からないもの。

しかし、それをありありと見せられたのならば、率先して自ら明確に直したくなるもの。

 

『経験者は語る』というが、正に『自分は語る』で、

当たり前だが、自分の過去は、自分自身の経験者である。

私は、よく「手作り物」に興味を惹かれる。

中でもとりわけ陶磁器には、陶工ひとりひとりの個性と技が光り、そのパワーと温もりを感じる。

 

先日、また陶磁器を見るため、二度目となる愛知県知多半島の常滑市を訪れた。

実は数年前に訪れた際、数軒立ち並ぶある店で、色・形・大きさ・感触すべてに魅せられて購入したお茶碗があり、それを今でも愛用している。

 

今回もまず、そのお茶碗を購入したお店から周ろうとしたが、お店が特定できない。

片っ端から一軒一軒入って確かめるが、記憶があやふや。

一通り見終わり、特に気に入った陶磁器もなく、帰ろうと “ウィンドウショッピング” しながら駐車場へ向かい始める。

すると、外からガラス越しに、あるお茶碗に目が止まり、引き寄せられるように中へと。 

 

お店の一番奥の、一番下の棚に陳列されていた、似たような五種類ほどのお茶碗。

私は吸い込まれるように、全てのお茶碗を手に取り感触を確かめた。

どれも良いが、私の直感はその一つに決定付けられた。

色や形は全然違うが、どうも以前買ったお茶碗と感触(焼き方)が似ている・・・。

 

お会計の際、店員さんに確かめた。

私 「こちらにある作品は、全て同じ作家さんのものですか?」

お店の方 「いいえ、色んな作家さんのものが置いてあります。」

私 「以前こちらで、同じ作家さんのお茶碗を買ったかもしれなくて。」

お店の方 「あぁ・・・、色んな作家さんのものがありますのでね、何とも・・・。」(ご名答)

私 「そしたら、お茶碗の“裏印” を確かめればいいですね?」

お店の方 「(淡々と)そうですね。」

 

私だけが舞い上がっていた自覚は十分にあった。

「年齢も性別も知らないが、これで同じ作家さんだったら、この世に私と同じ感覚を持っている人がいるんだな。」と。

 

数年前に買ったお茶碗とは、色合いも形も全く違う。

しかし外見から何かに引き寄せられ、手に取った瞬間自分にフィットする感触を得た。

「間違いない。」

 

さっそく家に帰り、裏印を確かめた。